
自宅の駐車場でうつ伏せになって、母親に翔び方を教わった話
だからダイビングにはまったのでした。オチは夢です。仕事に関係のないお話しです。
母は翔べて、私は翔べない
自宅の駐車場で私はうつ伏せになっていて、母親の教えを乞うていました。
「こうやって翔ぶの。手足をこう動かして」
私は言われた通りに手足をバタバタと動かしますが、一向に翔べる気配がしません。
今、私は自宅の駐車場で、母から翔び方を教わっています。鳥のように空を翔ぶ、翔び方を。
「どうして翔べないの!?」
母は、少しイライラして私を叱りますが、どうやっても私の体は駐車場のコンクリートから翔びたてません。翔べないものは翔べません。
「こうやって飛ぶんだよ!」
と実際に翔んで見せてくれますが、私は見様見真似でやっても翔べません。
という夢を見ました。翔びたくても翔べない夢。
もう数十年も前の、子供の頃に見た夢を、なぜか今でも思い出す夢。
なぜことあるごとに思い出すのか、今繋がりました。
ダイビングにハマった
この見出しでお分かりいただけましたか。
タイトル画像でもお分かりいただけましたか。
大人になり、ふとしたことから体験ダイビングをして、なんだかおもしろくてライセンスを取って、旅行といえばダイビングスポットのある所へ出かけていくようになりました。
ダイビングにはまりました。
器材も買い揃え、マイスーツも名前入りで揃え、さあ今年はどこに行こうかとワクワクしながらいろいろな海へお邪魔するようになりました。
周りの人からは、「何がそんなにダイビングっていいの?」と聞かれます。
「怖くないの?」「自分は泳げないからなあ」と言われます。
私も、25Mすら満足にクロールができないくらい泳げません。海の中へエントリーするときは怖いです。ドキドキします。でも、一度海の中に入った瞬間に、「怖さ」は「心地よさ」に変わります。
以下のことが「心地よさ」の理由だと思います。
観たことの無い世界に出あえる
非日常感
命の危険と隣り合わせのドキドキ緊張感
自分だけの世界に浸れる(イントラさんは必ず視界に入れている)
浮遊感
浮遊感?
翔べない夢とダイビングがつながった瞬間
「浮遊感」
これです。
海中での無重力な浮遊感は、まるで翔んでいるようです。空か海かだけの違いで、翔んでいるようです。
ようやく、翔べました。夢は叶いました。
思えば、学生時代、夏の体育はプール授業があって、水面をパチャパチャすることに違和感を感じていました。
友人と夏休みに海に行き、海面を浮き輪でパチャパチャすることに違和感を感じていました。
ダイビングで海中に存在した自分に、違和感なくしっくり体も気持ちもハマりました。
これなんです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
株式会社シールズ 澤田玲奈