ダイヤモンドが強い輝きを持つ理由②
の続きです。
ちょっと水に話を戻して反射の説明をします。
水中から空気中に光が出ていく場合を考えます。
前記事のこれですね。
入射角と反射角は同じ角度ですが、入射角と屈折角の角度は違います。
入射角を大きくすればするほど、屈折角も大きくなります。
そして屈折角が90°になると、光は水面に沿って進んでいきます。
これが屈折角の限界です。
では、これ以上の入射角で光が入ってきたらどうなるのでしょうか?
答えは
光は分散せず、すべて水中に反射する
です。
これを
全反射
といいます。
(逆に空気中から水中へ光が進む場合は全反射は起こりません)
そして、ダイヤモンドの屈折率は水よりも大きかったですね。
つまり光がダイヤから空気中に出ていく場合、ある程度の入射角があれば簡単に全反射してしまうんです。
ちょっと角度を変えるだけで屈折角が大きく変わります。
そして屈折角の限界が来ると、ダイヤ中を進む光は全反射し、外に出る事なく再びダイヤの中に戻っていきます。
ラウンドブリリアントカットはダイヤモンドの為に考案されたプロポーションなんですね。
逆にいくらダイヤモンドといえど、カットのバランスが悪いと光が全反射する事が出来ず、外に光が漏れてしまいます。
・ダイヤモンドであること
・ラウンドブリリアントカットであること
この2つの条件が揃った時に
「永遠の輝き」が生まれるんですね。