北米獣医師、資格取得への道 #13 CPE Day1: Small animal medicine 🐶🐱
とうとう、北米獣医資格取得の最後のステップ、CPEを受けてきました。7科目を4日間に分けてテストされていくプロセス、忘れる前に書いていこうと思います。
もう明日には忘れてしまう気がするから…
ちなみに私がCPEを受けた場所はカナダのsaskatoomにあるWCVMという獣医大学です。
1日目は12時すぎに集合で、私の科目はsmall animal medicine (SAM)でした。これは多少、人によって違ってきます。
1番この日辛かったのは12時に集合してから夜の7時に自分の順番が来るまで、ずっと1つの教室にいないといけなくて、しかもいつ自分の番がくるかわからなかった事。こんなにまたないといけないなんて思ってなくて、SAMの勉強道具しか持ってきていなかったのがすごく痛手でした。
なぜなら、次の日は1番心配だったequine🐎とfood animal 🐮🐏🐐の日で、まだまだ覚えないといけないことが沢山あったから…
結局、夜7:00にやっと順番が回ってきて終わったのは9時前。
SAMは3つのステーションに分かれていて、station 1は実際の犬を使って問診、身体検査、診断、治療方針をオーナー(試験官)に説明していく内容です。
ただ混乱するのは、実際に使っている犬には病気はないけど、その犬に対して身体検査して異常な事があったら伝えていかないといけない。そして実際の検診で何も見つからなくても試験官がピックアップした病気にマッチする所見を私に伝えてくるところ。要するに実際にみてる事と、考えないといけない事が違うのがとても違和感で、ただでさえ緊張してるのにますます頭がごちゃごちゃになる感じだった。
それ以外は、実際に獣医経験がある人にとってはそんなに難しくはないかなっていう感じでした。ただ試験官にしっかりと伝えないといけない事がたくさんあって、緊張しているからどうしても忘れてしまい、それで点数が引かれてしまうのが辛いところかな。私の症例はインスリノーマ…これのどこが一般の獣医診療でよくある病気なんだろうか…
私は診断はついたけど、具体的にどういう治療をするか忘れてしまって、”ちゃんと調べて後で連絡するね、でもI highly recommend to refer your dog to a specialist” という感じで落とし所にしてきました。
(テストにだされる病気は一般診療でよく見られる症例という前提でテストは設定されています)
Station 2は入院しないといけない患者の治療計画とその引継ぎをvet tech (試験官)にするという設定のテスト。そして試験官が見たいのはしっかり診療記録がかけるかどうか。
血液検査や暫定診断はもうついているんだけど、そこからassessment, problem list, differential, tentative Dx, prognosis, further testing request、flow sheet for the hospitalization ていうのを35分以内に書いていかないといけない。これは書くことが多すぎてとても35分じゃ足りない。
私は時間が足りなくて、ほんとにダメダメなdocumentationになってしまった。もうこれを書いているうちにやっぱり落ちたんじゃないかっていう気になってきた。ちなみに症例はepilepsyでした。
Station 3はテクニカルスキルの部門でここではいくつかの簡単なテクニックは実際の犬を使ってやるけど、ほぼぬいぐるみを使ってデモンストレーションしながら試験官に向かって説明していくというスタイルでした。
ここはまぁ、緊張はするけど、どれも普段やってる事だからそんなに難しくなかったけど、いろいろ細かい説明を今から考えると省きすぎたかなっていう気もする……あー、また不安になってきた…
このstationで辛かったのは試験官が全く相槌も何もしてくれないから、何か間違った事を言っているんじゃないかという気持ちになるところ。
これが第一日目。とにかく待ち時間が長すぎてそれが1番辛かったです。私はこの日に次の日の科目の大詰めをするつもりだったので、もう計画が崩れて心の中は大パニックでした。
SAMはstation 2がダメだとけっこう落ちることが多いって聞いたから、もう不安でしかありません。
SAMの試験官はどの人もけっこう厳しい感じでそれが緊張にとても追い討ちをかけてきます。
これから受ける人へのアドバイス: もし小動物の経験があるなら、Zuku reviewやVetPrep のノートに出てくる病気をさらっと見直す感じでいい。SAM2はいろんな薬付け足したくなるけど、シンプルでいい。そうじゃないと時間なくなる。そんな凝った治療計画は必要ないです。そして、経験があるとつい完璧にしないといけないって思ったら満点欲しくなるけど、これを目指すと少し心の痛手が大きくなって、人によっては後に響くかもしれないから、60/100点取れればいい事を忘れないように!
小動物の経験があまりない人は真面目に勉強するしかないかな…
2日目に続く🐎🐮🐏🐐