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SDGs未来都市としての横浜-サステナブル・ブランド国際会議2020参加レポート-

みなさんこんにちは!

Global Shapers Community Yokohama Hubの齋藤です。

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コロナウイルスが猛威を振るっている昨今ですが
普段とは違う生活を送っているこのタイミングで、
ぜひ “サステナビリティ“ について考えてみませんか?

サステナビリティ(Sustainability)とは、環境・社会・経済の3つの点から世の中を持続可能にしていくという考え方のことです。
近年、企業が事業活動の中でこの3つに与える影響を考慮しながら長期的な企業戦略を立てる取り組みが広まりを見せています。
日本語ではサステナビリティは「持続可能性」、サステナブルは「持続可能な」となります。


2020年2月19日~20日の2日間に渡って「サステナブル・ブランド国際会議2020横浜」がパシフィコ横浜で開催されました。

こちらに学生ボランティアとして参加してきました!

GSCではなく個人としての活動ですが、これからのサステナブル社会について考える貴重な機会だったのでイベントの様子などをレポートしたいと思います!

かなりの時差レポートになりますがみなさんのおうち時間を充実させる一助になれば幸いです。笑


横浜市はSDGs未来都市に選定されています!


平成30年6月、横浜市は「SDGs未来都市」の選定を受けました。国は、SDGsの達成に向けて優れた取り組みを提案する都市「SDGs未来都市」と、その中で特に先駆的な取り組みをする「⾃治体SDGsモデル事業」の募集をし、横浜市は 2018年6⽉に選定されました。(横浜市HPより引用)


「サステナブル・ブランド国際会議2020横浜」とは??


サステナブル・ブランドという企業のサステナビリティ(持続可能性)に関するサポートをグローバルに行っている団体があります。
サステナブル・ブランド国際会議2020横浜(以下SB横浜)は、その団体のうちサステナブル・ブランド ジャパンというコミュニティによって開催されました。

SDGs未来都市である横浜を舞台に社会課題解決と事業戦略の統合について考え、サステナブル(持続可能な)社会実現への“答え”を見つけることが目標とされました。

今回のテーマは「Delivering the Good Life : “グッド・ライフ“の実現」!

SDGs*を基軸に、企業がいかにサステナブルなグッドライフを社会に提供できるかについて熱い議論が繰り広げられました。

国内外の大企業の重役の方から横浜の小学生(SB史上最年少登壇者だそうです!)まで多様なスピーカーが登壇し、会場ではダイバーシティを肌で感じることができました。

(プログラムはこちら


サステナブル・ブランドジャパンはFacebookページもあるのでぜひチェックしてみてくださいね。

*SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals):2015年9月の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。17のゴール・169のターゲットから構成される


「グッドライフ」はみなとみらいの街のいたるところに!~みなとみらいイノベーションツアー①~


19・20日のSB横浜に先がけて、18日に希望者が参加できる「みなとみらいイノベーションツアー」が行われ、私はこのツアーに学生ツアーガイドボランティアとして参加しました。
ボランティアには横浜の魅力をアピールしたい!という横浜愛の強い6人の大学生が集まり、国内外から横浜を訪れた方々をツアーガイドという形でおもてなししました。

このツアーでは、参加者全員がトングとゴミ袋を持ち、みなとみらいの街をゴミ拾いしながらグッドライフの実現に貢献している「グッドポイント」をめぐりました。


そのポイントのいくつかをご紹介したいと思います!

(ちなみに…当日配布したツアーマップは横浜周辺の大学生が事前にみなとみらいをフィールドワークし、ポイントをピックアップ・それぞれにSDGsの項目を関連付けて作成されました)


①ユニバーサルデザインの看板(SDGs17のゴール:3/4/10/11/12)
多言語表記、わかりやすいイラストで誰にとっても見やすい配慮がなされています。

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②baybike(SDGs17のゴール:7/8/9/11/12)
電動アシスト付きコミュニティサイクル。サービス地域内に複数のサイクルポートがあり、どのポートからも貸し借りができ、町中の移動手段として利用できます。(30分:500円/回)

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③美しく安全なまちづくり(SDGs17のゴール:3/4/8/9/11)
段差のないフラットな広い歩道。電線は地下に埋め込まれ美しい景観を保っています。地震災害や地盤沈下などを考慮して液状化しにくい土砂が用いられ、安全なまちづくりに力が入れられています。

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いつも何気なく歩いている道にも「グッドポイント」があらゆるところにあり、横浜の魅力の大きな支えになっているのだと感じました。

横浜内外から集まった学生・社会人で各々の視点での気づきや驚きをシェアしながら自分たちの足で街を歩いてみることで、学生は美しい景観に、社会人はビジネスの集積地としての役割に目を向けるなど、異なる立場から街がどう捉えられるのか、広い視野を持ちながらツアーをすることができました。

横浜がなぜ住む場所や働く場所としても、観光地としても人気な街であり続けているのかをまちづくりの観点から学ぶことができました。

日頃から街のグッドポイントに目を向けてみると新たな発見があって面白いかもしれません♪


先進的な小学生のSDGs教育~みなとみらいイノベーションツアー②~


ツアーの中で、みなとみらい本町小学校の総合の時間を見学する機会を頂きました。

本町小学校では、ESD*に力を入れており、子どもたちが自主的に環境問題や多様性について考える教育活動をしています。

いわゆる「Z世代*」の教育は時代に合わせて変わってきていて、より実践的な学びの場が子どもたち自身によってつくられていました。

その一例として、環境に配慮して作られた「木のストロー」が本町小学校近くにある資生堂の新研究所グローバルイノベーションセンター内のカフェで販売されています。
子どもたちが自主的に「このカフェに木のストローを置いてほしい!」とお願いしに行き、採択されたそうです。
カフェは横浜駅からすぐの場所にあり、誰でも入れるオープンスペースになっているのでぜひ立ち寄った際はチェックしてみてくださいね!

見学の中で、各クラスによる活動内容のプレゼンテーションを聞きました。
3~6年生の子どもたちが、パラスポーツを体験したことや海のごみを集めてどんなごみが街から海へ流れ着いているのかを分析した結果などを元気に、かつわかりやすく発表してくれました。

その発表の完成度もさることながら、子どもたちがプレゼンテーションの道具としてタブレットを卒なく使いこなしている姿にとても驚きました!
プレゼン資料や写真などをタブレット画面で見せながら堂々とプレゼンを進める姿と自分の小学生時代を重ね合わせて、小学校教育の変化・進化を感じました。

成長する(歳をとる)ってこういうことなんですね…。笑

小学校見学を通して感じたことは、子どもたちは当事者意識を持って問題に向き合っていることです。
自分たちがこれから生きていく世界を自分たちの手で創っていくという強い意志がひしひしと感じられて、若い世代のエネルギーとその重要性を改めて学ぶことができました。


*ESD(持続可能な開発のための教育:Education for Sustainable Development):持続可能な社会づくりの担い手を育む教育

*Z世代:1990年代後半から2000年生まれのデジタルネイティブ世代


会場には「グッドライフ」がちりばめられている!~SB横浜①~


ここからはSB横浜当日レポートです。

まず、会場には環境に配慮した工夫がたくさんありました。

ペットボトルではなくマイボトルの使用を促すためのウォーターサーバー。

看板や椅子・テーブルが頑丈な段ボールで作られていて、プラスチックから紙素材への転換促進のメッセージが込められている。

細かく分別されたゴミ箱。

ビュッフェ形式の美味しい昼食が提供され、参加者は無料で食べることができました。
こちらも使い捨ての紙皿などを使っておらず、なるべくごみが出ないような工夫がなされていました!

1ロールの長さを長くすることで芯のごみを減らすことができるトイレットペーパーのプレゼントも!
1人暮らしの学生にはとてもうれしい(笑)

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企業のサステナブル・ブランドの確立~SB横浜②~


当日は国内外から200人以上のスピーカーが登壇し、64以上のセッションが行われました。

企業やNPO、大学など様々なコミュニティの視点からサステナビリティについて講演やパネルディスカッションが行われ、参加者は各々メモを取りながら熱心に聞き入っていました。

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セッション内容も、環境に配慮した製品の開発、地方創生、まちづくり、教育、健康など、多岐にわたりました。

いくつかのセッションが同時間に並行して行われるため、興味があるセッションの時間が被った時には苦渋の選択をしなければなりませんでした。笑

サステナブル社会に向けた製品やサービスがたくさん紹介されましたが、どれも普段の生活に必要不可欠なものであったり、あったら便利だな、と思うものばかりでした。
私たちは必ずしも社会貢献のため、とわざわざその製品を選択するのではなく、自然と必要だからその製品やサービスを購入・利用し、その結果としてよりよい社会づくりに貢献できる、という良いサイクルが生まれてきているように感じます。

これもひとえに企業の社会課題解決への明確なビジョンや熱いパッションがあってこそのものだと、今回のSB横浜で肌で感じることができました。



サステナブル・ブランドジャパンプロデューサー 山岡仁美さんに聞く横浜のサステナビリティ


最後に、サステナブル・ブランドジャパンプロデューサーとしてサステナブル社会に向けて第一線でご活躍されている山岡仁美さんに2つほど質問にご回答いただきました。
これからの皆さんの生活の中でできることをテーマにご回答いただきましたので、ぜひ普段の生活に取り入れていただければと思います!


Q1:普段の生活で私たちができることにはどのようなことがありますか?

山岡さん:
日常の中でできることはたくさんあります。
例えば、マイボトルを持つ、
食事は食材の出所が健全なお店で、
車よりも電車や自転車に乗る、
新しい服を買ったら、その分不要な服を回収拠点に出す、
などなど。
食べるもの、買うもの、着るもの、手にするもの、選択するものが、
誰かの何かの犠牲になっていないのかを
常に念頭に置いて
生活しましょう。
ただし、ウォッシュ(表層のみの取り組み)にならないように要注意です。
そしてそれは、自分の未来を選択するときも同様です。


Q2:マガジンを読んでくださっている方にメッセージをお願いします。

山岡さん:
サステナブルな社会、希望ある未来に向けて、
もっとも重要なのは、
すべての人がパートナーシップを育み共創すること。
共創によって、
様々な知恵、施策、技術開発が
ますます素晴らしく進化するのです。
サステナブルな情報やアイデアがあれば、たくさんの人とシェアし、果敢に巻き込んでいきましょう。

【山岡仁美さん】
㈱グロウスカンパニー+代表取締役、人財育成&組織変革ファシリテーター。サステナブル・ブランドジャパンプロデューサーとして持続可能な未来創出のために活動している。



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以上、サステナブル・ブランド国際会議2020横浜参加レポートでした!

今回参加して、企業のサステナブル社会への取り組みは自分の生活の中に溶け込み、思っているよりもずっと身近なものであることを認識することができました。

また、今の自分が社会に対してできることには何があるのかを改めて考えるきっかけとなりました。
ただ、それは無理に頑張るのではなく、あくまで楽しみながら自分の生活に取り入れることが一番大切だと思います。
私はアウトレットで見つけた可愛い柄のマイボトルをいつも愛でながら使っています。笑


明日のスーパーでのお買い物で紙包装のものを探してみる、

お散歩であなたの街の「グッドポイント」を探してみる、

この機会に身近なサステナビリティに少し意識を向け、小さなことから始めてみませんか?


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