ルアーを安くしたらダメな 本当の理由
最初にお伝えしますが
価格競争で自分の首が締まるとか
そんな話ではないです。
まあそれもありますが。
まずルアーを安くする方法を
考えてみます。
理論的にはめちゃ簡単で
あんまり考えなくてもできます。
資本のある会社が真似をして大量に作り
コストダウンは当たり前の戦略だと言う
話しは前にもお話ししましたが
これは
ランチェスター戦略と言う
ビジネスに転用した戦術です。
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ランチェスター法則とは
イギリス人の航空工学の研究者
F.W.ランチェスターが第一次世界大戦
のとき提唱した「戦闘の法則」です。
兵隊や戦闘機や戦車などの兵力数と
武器の性能が戦闘力を決定づけると
いうものです。
釣り具業界やビジネスに当てはめると
簡単に言えば
兵力数=お金✖️営業力
武器の性能=開発するか真似する
と言った感じですかね。
この話しはここで辞めますね。
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はなしを戻しますと
安くするのは簡単なんですが
釣り具業界の場合、あるいは
釣り具業界に限らずですが
問題がいくつかあります。
まず
需要と供給のバランス
品質と価格が似通ってきて乱立
それをコモディティ化と言う
いくら安くしても需要が無ければ
売れませんよね。
買う人が沢山居ないと成り立たないのは
良く分かると思います。
バランスが崩れると終わる
つまり
釣り具業界の場合、需要とは
釣れる魚の絶対数✖️釣りが出来る場所
=需要なんです。
釣り人の数では無い
これ間違いやすい
今、何が起こってますか?
皆さんも良くご存知だと思いますが
この魚の数も釣りが出来る場所も
減っていると言う時代に
釣り具を安く大量生産。
なんかおかしいですよね。
つまり
大量に生産しても使う人と
使う場所が無くなっていく中で
この需要を確保する行動や活動をしないと
終っちゃうと言う事なんです。
ここめちゃくちゃ大切です
シーバスがダメなら次は青物とか
そんな話では無いんですよね。
需要の無いところに
大量生産して大量投入すると
どうなるか。
小売店さんの店頭にこの安い商品が大量に残り
それが経営を圧迫して他の釣具が買えない
と言う現象が近年頻発に起こっています。
釣具屋さんも大変なんです。
で
もう一つ
小売店さんは特に
100円のものが3個売れるより
1000円のものが一個売れた方が
売り上げも利益も上がります。
この計算がしっかり出来てる所は
品揃えも幅広くて
釣り人の多くは買い物に行こうと言う
気にもなります。
つまり
多くの人が安い方を買うとは
限らないんですよね。
好きなメーカーとか
信頼してるルアーなどを
多くの人は買いますから。
その傾向はこれからもっと
加速します。
つまり「安いからよく売れていると言う錯覚」
を起こしてしまって
実際の数字で見ると厳しいことが多々あります。
経営者の方は感じているかも知れませんね。
#数字を見る癖をつけよう
そもそも、
値段を高くするのは「悪」と言う
日本人の悪い風習はサービスの質を低下させ
それを受け取る側の質まで下げてしまうと言う
負のスパイラルなんです。
日本の国民一人当たりのGDPを
世界26位まで下げてしまった悪習なんです。
GDP単体で見ると3位なんですが
国民一人当たりなら26位。
これは何を意味してるかと言うと
日本人の生産性の低さなんですよ。
こそに話をかけたデフレと
このコロナ禍でさらに大きな
GDPギャップ、
需要と供給のバランスが
ますます崩れます。
だから
値上げは「善」なんです。
まあ値上げでも
利益確保で私利だけを求める
会社はいずれ衰退しますが
受け取る側のメリットを考えた
値上げ、ここもめちゃ大事なんですが
それは何度も言いますが
「善」なんですよね。
WIN-WINなんです。
そして実はもう一つ
釣り具、特にルアーの値下げがダメな
大きな理由がありますが
それはまた次回お話ししますね。
ではまた。