【デッキ解説】エリアチャンピオンシップ優勝!地属性グッドスタッフ[2023/8/19]
エリアチャンピオンシップ始まりましたね。
記念すべき第1回大会で見事に優勝することができたので、記念で記事にしておきたいと思います。
地属性グッドスタッフ(以下地属性GS)に興味がある方、無料分を見て本格的に触ってみたいと思った方は是非とも買ってみてください。
動画で紹介しきれなかった小ネタとかも多めに載せてます。
↓地属性GSの解説動画です。簡単にどんなデッキか知りたい方はこちらだけでもわかると思います↓
【公式CS優勝!】AREAChampionShip横浜で優勝した”地属性GS”を徹底解説!【遊戯王OCG】
◆概要
地属性GSって何するデッキなの?って人に向けて簡単な解説をします。
「既に知っとるわ!」と思ったそこのあなたは飛ばしてください。
小学生の時に、「王宮のお触れ」「ホルスの黒炎竜LV8」「D-HERO Bloo-D」の3枚を場に置いたら絶対に勝てるな!って思った事ありませんか?
大体あれと同じことをやります。
※なんならあれよりも盤面は強いです。
地属性には優秀なシンクロモンスターが多く、魔法カードを封殺できる「ナチュル・ビースト」、罠カードを封殺できる「ナチュル・パルキオン」が居ます。
これに加えてリンクモンスターの「召命の神弓-アポロウーサ」を出すことによりモンスター効果も封殺できますので、大体の対面を詰ませることが可能です。
他にも、墓地で発動する効果を封殺する「深淵に潜む者」や相手のメインフェイズ中にリンク召喚を行える「I:Pマスカレーナ」などの強力な妨害モンスターを出すことも可能ですので、ヤバイ返し札※以外で突破されることはありません。
※「冥王結界波」や「ラーの翼神竜ー球体形」や「天岩戸」のようなカード
「ブロックドラゴン」が通れば大体上記のモンスターが出せますので、地属性のいろんなカードを活用して”夢の制圧盤面”を目指します。
現在のOCG環境では、デッキパワーのバランスもかなりとれていて、突出して強いデッキはありません。
環境デッキの分布はかなり散っているので、効きがイマイチな盤面を作って負けてしまうとかなり渋いです。
地属性GSはハチャメチャな制圧ができるので、そういった渋い負け方がないのは明確な利点だと思います。
後手についても、超重武者や春化精などの召喚権を使わない手数もあり、[隣の芝刈り]などの理不尽カードもあるので、まあまあ捲ることが可能です。
◆使用リスト
はっちCS(2023/7/23)
1回戦:レスキュー◯◯
2回戦:ラビュリンス×◯◯
3回戦:スプ鉄×◯×
4回戦:ピュアリィ◯×◯
3-1
AREA Champion Ship横浜(2023/8/12)
1回戦:R-ACE◯◯
2回戦:R-ACE◯×◯
3回戦:みかんこ◯◯
4回戦:魔術師◯××
5回戦:閃刀姫◯×ー
準決勝:ラビュリンス◯×◯
決勝:神碑◯
5-1-1
はっちCSとACS横浜で使用したリストになります。
主な変更点は、「魔救の分析者」2枚目が「古衛兵アギド」に変わったくらいです。デッキの動き自体は全く変わってません。
変更理由については「古衛兵アギド」の項目で解説します。
地属性GSというデッキは40枚より60枚の方が安定感が高くパワーが上がると考えてます。
40枚で超重武者に特化した構築もありだとは思いましたが、調整段階で後手の勝率が芳しくなかったり、サイドチェンジ後の勝率がかなり渋く感じたので、先攻の初動率が変わらないのであれば後手でもチャンスを作れる60枚の方が環境的には合っていると感じました。
今回の構築のコンセプトは「バランスを取る」で、60枚デッキの弱点である引きムラを極限まで抑えれるように組みました。
「60枚デッキは事故る」と言う先入観を持っている方が多いですが、そんなことは無く、デッキ枚数が増えた分初動の数を増やしてあげれば事故率を40枚デッキと同じ程度まで下げることが可能です。
どちらかというと初動の確率というよりは、特定のカードを引く確率が落ちてしまうという欠点があって、そういった引きムラの部分をどのようにカバーするかが大事だと考えてます。
例えば、「増殖するG」があるかどうかが大事な環境で60枚デッキをチョイスするのはかなり危険だと思っていて、手札誘発を引く確率をキープできたとしても「増殖するG」を引く確率をキープすることはどうやってもできません。
しかし、現環境は冒頭で述べた通りパワーが突出して高いデッキはありませんので、「増殖するG」などの特定の手札誘発への依存度は低いです。
その為、デッキ全体の手札誘発を増やすことで手札誘発を引く確率も40枚デッキの展開系と同じ程度まで引き上げることが可能で、後手でも戦いやすいように構築してます。
デッキのイメージとしては、初動率や誘発を抱える確率は40デッキとほぼ同じで、引きたくない不純物を引く確率は40デッキよりも低く、パワーカードの総数は40デッキよりも多い「良いとこ取り」って感じで組みました。
◆採用カード解説
※ACS横浜で使用したリストの解説です。
◇モンスター
・手札誘発
地属性GSというデッキは、春化精や超重武者があるおかげでまあまあ手数はあるのですが、流石に現代遊戯王のフル展開を見送ったら返せないので、それなりの盤面に留めるために採用してます。
[増殖するG]
神碑やラビュリンスが居るので最強と言うわけではないですが、大体のデッキに刺さるので3枚。
一応、地属性なので各種リンクや[ブロックドラゴン]のコストになれるのも偉い。
春化精モンスターの効果使用後でも打てるので、ティアラメンツなどがこちらのターン中に展開して来たら忘れず打つようにしてください。
[灰流うらら]
G対策で3枚。
致命傷になるようなデッキは少ないですが、どの対面にも投げれるので何だかんだ優秀なので採用。
地属性GSは[灰流うらら]で出せるシンクロモンスターは入ってないので、チューナーとしての仕事はありません。
[エフェクト・ヴェーラー]
環境的にモンスター効果無効が強いので3枚採用。
本当は[無限泡影]を入れたいですが、超重武者や春化精との噛み合いが悪いので今回はこちらを採用しました。
狙いたい相手はピュアリィやR-ACEです。
ピュアリィについてはメモリー速攻魔法をドローフェイズに開かれたり、[ストレイ・ピュアリィ・ストリート]から入られた場合はケアされてしまうケースがありますが、昔の構築と比較して暗黒界も入っていないのでドローフェイズに展開するには手札が細いですし、ストリートから入っても召喚したピュアリィモンスターに当てれるので、基本的に腐ることはあんまりないです。
R-ACEは基本[R-ACEタービュランス]に当ててください。
その他の対面も神碑以外には大体刺さるので、全体的にかなり優秀な手札誘発でした。
[PSYフレームギア・γ]
地属性GSの場合、デメリットは無いに等しいので入れ得です。
使わない場合は春化精で捨てればいいですし、[PSYフレーム・ドライバー]についても同様で、引いたら春化精で捨てるか、超重武者からペンデュラム召喚でリンク素材にしてしまえばいいので無駄なく使えます。
後手の場合は最強の手札誘発として機能しますし、先手の場合も手札誘発の対策札として機能してくれるので優秀な1枚です。
[PSYフレーム・ドライバー]
うんこです。
・イシズギミック
[隣の芝刈り]や[森と目覚の春化精]から墓地へ埋めた時の上振れ要因と[増殖するG]を打たれた時に春化精ギミックからライブラリーアウトを狙う時に使用します。
オマケ程度ですが、[古尖兵ケルベク]もしくは[古衛兵アギド]を起動すると相手のデッキを覗くことができるので、対面によって効かない妨害モンスターを置かずに済むというのもメリットだと思います。
[古尖兵ケルベク]
手札誘発と[増殖するG]を打たれた際のライブラリーアウト要員で使います。
一応、上記の手札誘発組ほど打ちやすいカードではないのでカウントはしてませんが対面次第では手札誘発になります。
後手捲りの際も、相手が誘発を投げてきた場合、出てくるので忘れず使いましょう。
イシズモンスターはすべてが地属性天使族で構成されてます。
その為、[苗と霞の春化精]で直接サーチすることが可能です。
手札にもう1枚春化精モンスターを抱えている場合、[苗と霞の春化精]で持ってきた[古尖兵ケルベク]もしくは[古衛兵アギド]のどちらかを[森と目覚の春化精]でコストにして足りない方墓地に送ることでデッキのカードを10枚削ることが可能です。
[増殖するG]を打たれている場合は春化精の特殊召喚も含みますので13枚確定で削ることができますので、デッキ破壊に大きく貢献します。
そもそもライブラリーアウトを狙う必要があるのか?と思った方も居ると思いますが、[No.41 泥酔魔獣バグースカ]が効かない対面に対しては貴重な勝ち筋になるので、自分はできた方がいいと思います。
[古衛兵アギド]
ACS横浜から追加した1枚です。
[増殖するG]のライブラリーアウトを狙う時に、相手のデッキ枚数が41以上だとデッキを削り切れないことがそこそこあったので、確実にデッキを破壊するために採用しました。
基本的にはライブラリーアウトを狙うのに使いますが、素引きしても墓地の春化精を蘇生させることができるので、初動の春化精に[灰流うらら]をもらってしまった時に誘発の貫通札として機能してくれます。
[宿神像ケルドウ]
[森と目覚の春化精]から墓地に送っておくことによって、妨害の追加やリソース回復に使ったりできます。
墓地のカードをデッキに戻す効果は、ティアラメンツの融合効果や[ピュアリィ・リリィ]の変身効果、[神碑の泉]のドロー効果など、環境的に刺さりはいいので[ナチュル・ビースト]が効きにくいティアラメンツ対面や[グローアップ・バルブ]にアクセスできている状態の時は積極的に落としておく事をおすすめします。
リソース回復に関しては、[隣の芝刈り]や[古尖兵ケルベク][古衛兵アギド]を起動した時に、墓地へ送りすぎてしまって[ブロックドラゴン]のサーチ先が無くなってしまうということがそれなりに起きるので、自分のモンスターを回収するプレイも選択肢に入れておくといいと思います。
稀にありますが、自分の墓地の魔法カードを全部デッキに戻して超重武者の効果を無理やり起動しにいく技もあります。
[剣神官ムドラ]よりもこちらを優先した理由は、他のイシズモンスターと一緒に引いた時に御影志士になれるので、初動になるという点を評価して採用してます。
・春化精ギミック
このデッキだと2番目に強い初動札です。
召喚権を使わずに[御影志士]になれたり、[ナチュル・ビースト]が出せる点は非常に優秀なのですが、制約が重く誘発受けがあまり良くないので最低限の7枚採用。
春化精モンスターには、効果使用後「地属性以外のモンスター効果を使用できない」という重い制約がかかります。
その為、超重武者を持っていた場合は、超重武者から入って相手の手札誘発を確認し、相手に誘発がなければ超重武者展開の最後に[ナチュル・ビースト]を添えるくらいに使ってください。超重武者に手札誘発を食らってしまった場合は貫通するのに使ってください。
春化精モンスターの効果を使用すると、2戦目以降[原始生命態ニビル]のケアができなくなってしまうので、超重武者と一緒に持っている場合は誘発を受けない限り春化精モンスターの効果は起動しない方がいいです。
また、春化精しか初動がない場合は[コアキメイル・ガーディアン]を優先して場に出すように展開し、展開が通った場合も素材などにはせず、場に残した方が[原始生命態ニビル]のケアもできて安全です。
そもそも春化精ギミックが必要なのか?という話についてですが、春化精が入っていないと攻め手が超重武者だけになってしまい、誘発のケアや後手の手数、初動の安定感、サイドチェンジや構築の自由度が格段に落ちるので個人的には必要だと思います。
[丘と芽吹の春化精]
春化精の中では1番強いです。
レベル4なので[御影志士]の素材になれるのが偉い。
基本的には[苗と霞の春化粧]をサーチするのですが、2戦目以降は[ドロール&ロックバード]を食らう可能性もあるので、ケアする場合は[森と目覚の春化精]を直接持ってくるのも手です。
[森と目覚の春化精]の効果で[宿神像ケルドウ]を落としながら自身を釣ることで[No.41泥酔魔獣バグースカ]になれるので、墓地メタとモンスター効果封殺で大概のデッキから1ターン猶予をもらう事が可能です。
[苗と霞の春化精]
地属性、天使族モンスターをサーチする効果を持っているので、春化精モンスター以外にもイシズモンスターに触ることが可能となってます。
基本的には[丘と芽吹きの春化精]をサーチします。
こちらでも、上記の[ドロール&ロックバード]のケアを行う事は可能なのですが、自身がレベル3なのでレベル4モンスターを引いてない場合は[森と目覚の春化精]を持ってきてもレベル4モンスターが並ばないので[リバイバルゴーレム]を落とさなくてはなりません。
その場合、盤面に残るのは[No.41泥酔魔獣バグースカ]のみになるので、簡単に突破できるような対面ならば諦めてケアしないで動いた方がいいと思います。
イシズギミックの項目でも触れましたが、ライブラリーアウトを狙う際に大きく貢献しますので、イシズギミックのカードを持ってくる択は覚えておきましょう。
[森と目覚めの春化精]
強そうな効果をしていますが、春化精モンスターの中では最弱です。
こいつだけ盤面を伸ばす能力が低いので、1枚のみの採用となっています。
ただし、サーチ効果から持ってきた際の役割はめちゃくちゃ強力で、先手の場合[グローアップ・バルブ]を埋めて[ナチュル・ビースト]の布石になってくれたり、[宿神像ケルドウ]を埋めて墓地メタの妨害として機能してくれたり、後手の場合は[タックルセイダー]を埋めて相手の盤面の永続罠や妨害効果持ちのモンスターを裏にしてくれます。
[リバイバルゴーレム]を墓地に送れば一応初動になれるので、単体で引いたとしてもそれなりの仕事はします。
[グローアップ・バルブ]
[森と目覚の春化精]で墓地に送ることで[ナチュル・ビースト]になります。
以前は[苗と霞の春化精]を素材に[ナチュル・ビースト]を出していたのですが、[グローアップ・バルブ]が緩和されたおかげでかなり出しやすくなりました。
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