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関係の再構築

好きだか嫌いだか分からなくなった。
やっぱ嘘。多分まだ好きなんだと思う。
今日、朝目が合って、「おはよう」ってたった一言が出なくて。今日はなんだか嫌な予感がするな、なんて思った。

流石は私だ。こういう時の第六感は本当に頼りになる。当たってほしくなかったけれど。なんやかんやそいやそいやで、駅までの道で二人きりになってしまった。どう頑張っても気まずい。友だちとはあんなににこにこ話していたのに私だけになると彼も黙っちゃうし。別れ際の言葉も一回つっかかるし。うまく言えないし。

ほら、だから言ったんだ。「普通にできる気がしない」って。何が「お好きにどうぞ」だ。やっぱり君だって悪いじゃないか。むしろ君が先導握ってくれないと私はなんもできんぞ。君がどうしたいかを示してくれないと。
私? 聞かなくてもわかるでしょう。できることなら君のそばにいたいよ。友人以上で。

閑話休題。

言葉がうまく出ない、なんて本当に久しぶりだった。言葉というより声、か。初めての舞台でも、最初の発声で詰まることなんてほとんどなかった。記憶の限りは。
逃げてたんだな、私。確かに最近はずっと推しにお熱だったもんな。眠れないことがないように、余計なことを考えないように、推しの動画をBGMにしながら寝てたもんな。ここに関してはだいぶ前回の知見が活きてる。おととしの秋に失恋したときに本格的にどっぷりハマった「彼ら」の動画を見ていればある程度の辛さはまぎれる。そうやって現実から逃げてるから台詞も締まらないし。演出もぐだるし。
やっぱ演劇に本腰入れて、他のこと考えられないくらい脇目ふらずにやりたいな。あと半月しかないけどさ。でも終わったら冬公演で、それが終わってちょっとしたら卒業公演だし。うまくいけばフィンランドに行けるし。
やっぱ今止まるのは勿体ないな。まだまだやりたいことたくさんあるのに、こんなことで折るのは本当に、化けて出られるレベル。
もうちょっと、頑張ろうか。
なんて、友達からもらったチケットでハロウィンのフラペチーノを飲みながら考えましたとさ。

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