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汐風と海の音を感じる

一年生のときの夏公演のブログです。今となっては幻の回になっちゃったね。

私が「私」として そこ舞台に初めて立つ前の言葉です。


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はじめまして。劇団個人主義1年、汐海風音と申します。あ、「しおうみ」ではなく「しおみ」です。どうぞお見知りおきを。

今回、初めて「誰か」を演じさせていただきます。初めてなのに、なんだかとてつもなく苦労する役に選ばれました。今回は経験者が多いこともあり、何度も自分の実力や表現力の差を体感しましたが、なんとか最後まで走りきりたい所存です。

何を書こうかなと思案して、「演劇を始めたきっかけ」だとか「演じる事の難しさ」だとかを試しに書いてみました。でも文章にした途端にとっちらかってしまったのでやめました。
というわけで、何故私がこんな名前を名乗っているのか、という話をさせて頂こうかなと思います。

汐海風音、読みは冒頭でもお伝えした通り「しおみかざね」です。見てわかる通りとても海です。この芸名? 活動名? は高校三年生の冬頃には既に決めていました。とはいえ私は一般受験で合格、入学しているので決めた時点ではまだ千葉大学に入れるかすらも決まっていません。それでも合格したら絶対に個人主義に入るぞ!と心に決めていました。活動名を名乗ろうと思っていたのは、当時の私が知っていた個人主義の先輩が素敵な名前を名乗っていらっしゃったからです。その先輩にあやかって水関連の名前を、という訳ではないのですが、人名に近い響きにしたのは先輩の影響が大きいです。

では何故こんな海感満載の名前にしたのか、といいますと、高校の時に使っていたペンネームが「汐風」だったからです。なんとも単純な理由ですが、三年間使って愛着が湧いていたのでそれをベースにしたいな、と思っていました。“表現者”としての自分の名義は全く同じではなくても似通った物にしたかった、というのも後付けですがありますね。それと、私のペンネームを知っている人に気付いてほしいなというほんの少しの願望もあったのかもしれません。

ともかく、ベースを汐風にすることが決まっていて、そこから人名みたいな雰囲気にどう持っていくか考えた結果閃いたのが「しおみかざね」という名前の響きでした。「かざね」は簡単に風音として読める文字がついたのですが、「しおみ」は汐見もあるな、どうしようかな、と思案して、ただまあ汐風というのが海を感じさせる言葉なので「汐海」の方を採用しました。とても気に入ってます。

そもそもなんで汐風にしたんだったかな、と思ったら好きな作家さんの一人に汐見夏衛さん、という方がいてそこから「汐」の字を、風は私の星座のエレメンツだからみたいな適当な理由がデビュー作のあとがきに書いてありました。しかもそれはなんか体裁の為に考えた理由で、結局海に関する単語で綺麗な響きのやつにしたかった覚えがあります。

結局海です。

それが私だと分からないような名前にしたかったのもよく覚えています。結局あとがきの内容で友人には少しずつバレたんですけどね。

今回演じる役である、「加瀬鳴海」にも、なんの縁か「海」の字が入っています。ちょっと嬉しいです。

本番まで残り数日。台詞覚えが悪い私ですがなんとか頑張りたいと思います。演出と共演者、特に相手役には散々迷惑かけました。この場を借りて謝罪します、ごめんなさい。本番でもどうかよろしくお願いします。

今の私にできる精一杯をお届けできればいいな、と思っております。

久しく海には行っていません。汐海風音。

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