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スポーツと政治: Introduction

「Power and Politics in sport」という科目の最初の授業です。

'Power' についての部分で、適切な和訳がわからず英語のままの単語が多々あります。
和訳したものも間違っていたらすみません🙇‍♀️

Key words
・ Power - 権力
・ Authority - 権限
・ Soft Power

Politics in/and Sport

まずは言葉の区別から。

「Politics and Sport」
スポーツが政府によって、政治的な目的達成のために使われること

「Politics in Sport」
スポーツが権力や対立を表す場となること

スポーツが政治と深く関わりがあるのにはいくつか理由が考えられます。

  • 文化を超えた国際的な影響力

  • 一般的に、「努力」や「チームワーク」など、ポジティブなイメージがついていること

  • 莫大なお金が関わっている(スポーツイベントなど)   など


スポーツはスポーツで、本来 '政治的なものではない' と捉えられていることが逆に政治を惹きつけているのかもしれません。

一方、スポーツと政治の関わりは、スポーツの第一目的が利益追求になることや、スポーツコミュニティ内にヒエラルキーを作り出す可能性があるという理由などから批判されることが多くあります。

ただ、"Sport is completely free from politics" というAvery Brundageさん(元IOC会長)の言葉とは裏腹に、スポーツと政治には深い関わりがあることが事実だと思います。

Image supplied by Action Images / Arnd Wiegmann


Power in/and Sport

Power(権力)とは何か。

クラス内のディスカッションではこんな意見が出ました。
・ Control
・ Decision-making
・ Setting rules
・ Influential
・ Legitimacy
・ Resistance

では、Power (権力)Authority (権限) の違いは何か。
「権力を持っている人は権限も持っている」のでしょうか。
「権限なしに権力を持つ」ことはできるのでしょうか。

社会科学的に '権力' は、主観的なもので、人々の行動をコントロールしたり、人々の行動に影響を与える能力とされています。

'権限' という用語は、社会構造によって正当とみなされる、限られた '権力' に対して使われることが多いです。
(例)学校の先生の権限…担当クラスの生徒の成績をつける など

つまり、権限は権力の一部ですが、その人の権力によってその人が持つ権限はそれぞれ違いますし、権限関係なしに権力を持つことも可能です。


Power に関する概念

授業では、3つの概念が紹介されました。

① Coercive power
権力を持つ人が、他人にしてほしい・ほしくない事をさせる・させないこと。
(例)アパルトヘイト時代、黒人に対するスポーツへの制限

② Mimetic power 
力や影響力を持つ他の存在の価値観や組織などを真似したり、協調性を示したりすることで、権力を得ようとすること。
(例)サウジアラビアの政府系ファンドによるニューカッスルユナイテッドの買収(スポーツウォッシング)

③ Normative power
組織の中の新しいルールやマニュアルなど、組織内で慣習化されるものを制定することができる力。


3つに加えてもう一つ取り上げられたのが、Soft power です。

ソフトパワーは、Joseph Nye が提唱した概念で、「国家が、軍事力などのハードパワーを使わず、その国の経済力や文化、価値観によって他の国々を魅了し味方にする力」のことを言います。

スポーツもソフトパワーの1つです。
オリンピックやW杯の開催や、代表選手・チームの活躍は、国際社会の中でその国のプレゼンスを高めることにつながります。

ソフトパワーについての詳しい授業は後にあるみたいなので、ここではワードの紹介だけにして、また今度深掘りしたいと思います。


うまくまとめきれなかった気もしますが、この note から何か学びがありますように!

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