come wind come rainのこと(その4)
4 赤い電車
オリジナルはtmmのファーストアルバム"日々"に収録。そのバージョンは真季さんがウクレレを手に歌うとても短い楽曲なのだけど、tmmのライブではアレンジを変えて演奏されることもあって、僕の中ではtmmの代表曲の1つとして、自然とカヴァーしてみたい曲リストの中に入っていた。
東へ向う赤い電車に乗って揺られている時、このアレンジが浮かんだら良かったのだけれど、実際には自宅のソファでギタレレを弾きながら何度も歌う中で形作られてきたものです。
石原さんたちと会った後、「東へ向かう時間」が僕の場合結構長いので、「ガタゴトガタゴト〜」という部分を原曲よりも伸ばしてみると、そこに自然と色々な楽器が連なっていき、走るイメージはコード進行を変えていった。個人的にここの部分がとても気に入っています。録音しているときに自然と混入したノイズも、電車の発車となんだかタイミングが合っている気がして残してみました。
さらに「その先」の世界についても描いてみたくて、「東へ向かう赤い電車」の後にオリジナルのパートを追加。ミックスの最終段階でコーラスをアンデスに差し替えたりと、色々試した曲でもあります。
5 nowhere rain
これは僕はノータッチの、tmmによる純正カヴァー。
オリジナルはwoolの2nd EP”picture in the night”に収録された後、初期音源集”two EPs and more”に収録された。woolのライブでも原曲を二倍の長さにに引き伸ばして、比較的よく演奏していた曲。
石原さんらしいアコースティックギターのアルペジオ、tmmの三人による厚いコーラス、後半の雨だれのようなピアノのフレーズ、どれも楽しませてもらいました。
人に自分の曲をカヴァーしてもらうのは、問答無用に楽しい。