look back on "after blue"(その4)
4 northern town
2011年の3月の地震の後に、初めて作った曲。
特に自分の音楽によって何かができる、とは思っていなかったけれど、その時の自分の気持ちをなるべく忠実に、正直に、音にしておかなければ、といつしか思っていて、とは言えあの状況の中ですぐに着手する気にもなれず、でも…というような紆余曲折を経てできた曲。
といってもシリアスな雰囲気の曲にするつもりは毛頭なくて、遠くて近い北の街のことを想像して、そうした中での心象風景を順番に音にしていく感じで。
最初のパートをざっくり録音した後に、さあ次、という感じで、大まかに3つのパートを次々に録音していきました。
アルバムの中で唯一、ドラムを自分でたたいたのもこの曲。
スタジオに録音機材を持ち込んでドラムを録音したのも、woolでは初めてのことでした。
といっても僕はとても良いドラマーとは言えないので、演奏にも録音にも相当手こずった夏の夜でした。
ゆっくりと再生していくすべての物事のために、これからも音楽が鳴り響いていきますように。
「northern town」の試聴はこちらから。
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