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look back on "after blue"(その13)

もう随分と前に、after blueの全曲解説を書き終えていたつもりだったのだけれど、最後にこの曲のことを書こう、と思っていたことを思い出しました。
「Between today and yesterday (another side of another dream)」という長いタイトルの曲について。

時間は遡って、2011年。年末の頃。
僕はこのafter blueというアルバムの制作を、一人でキリキリと行っていて、この曲は当初1曲目、「from the morning」という曲の前に入ることになっていました。

プレス業者さんに送った最終バージョンにも1曲目として残っていたのだけれど、どうしても気になる理由(かなり細かい、重箱の隅的な話です)があって、色々悩みぬいたあげく、この曲を除いた状態でafter blueは完成となり、その後、この「Between today and yesterday (another side of another dream)」についてはアルバムとは別物、1曲収録のCD-Rとして、甲府kanonで行われた「しろ展」と、after blueのレコ発的な意味合いもあったモナレコードでの「Sea Song Meeting vol.2」にて無料配布したのでした(その後、在庫分はafter blueを購入してくださった方にも配布しました)。

この曲はafter blueの制作の一番最後にできた曲で、アルバムのテーマである「一日の流れ」を補完するような位置づけ、今日という日の一番最後と、次の日の一番最初、その間を繋ぐ時間、自分から最も遠く離れていて、それでいて最も近いような、そんなあいまいな時間についての曲を作りたい、と思って作ったんだと思います、多分。

音楽的には、after blueに収録されている「another dream」という曲のテーマを、再登場させてみました。が、進めていくうちに全然違う展開になっていって、同じ1つのフレーズから全然違う曲が作れるのだなあ、と自分でも楽しんで制作することができました。
後半のパートは波の音からの連想ゲームみたいな感じで、これもするすると出てきた感じで、僕の妄想の中では水の音つながりで、次の「from the morning」に移行していくようなイメージでした。

もしも、この曲とafter blueを両方持っているよ、という素敵な方がいらっしゃいましたら、ぜひiTunes上などでちょちょいとトラック番号をいじっていただいて、この曲を1曲目にしたafter blueも楽しんでいただけたら、これ幸いです。

カバーのアートワークはSea Song Meeting vol.2で配布したものと同じ、イシハラマユミさんの写真を元にしたものです。
イシハラマユミさんにも、あらためて感謝を。

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