アイドル引退後のリアルなセカンドキャリア事情
転職支援のお仕事をさせていただくと少なからず芸能関係の方をお会いする機会があります。今日の投稿内容は「アイドル」のセカンドキャリアについてです。
「アイドルは引退後どうする?」
"第2の人生"の現実 ｢履歴書の書き方がわからない！｣リアルな実情
全国に1万人以上いると言われるライブアイドル。その世界は、競争が激しく、入れ替わりも激しい。アイドルとして成功し、大きなステージに立つことができるのはほんの一握り。その上、引退後に芸能界で活躍できるアイドルとなれば、さらに少数だ。その裏で、多くのアイドルが引退を決意し、ステージから去っていくのが現実だ。華やかなステージを後にした彼女たちは、いったいどうなるのか。
今回は、アイドルの引退後、株式会社ツギステを利用し、一般企業に転職した元アイドルのインタビュー内容を共有したい。
元『ゆるめるモ!』のメンバー、しふぉんこと佐々木しほさん。そして、元『アップアップガールズ（2）』のメンバー森永新菜さん。
ライブアイドルとして活躍してきた2人の引退後に待っていたのは「厳しい社会の現実」だった。
佐々木しほさんの挑戦
「いまは事業継承を行う会社で働いています！ スタートアップ系の企業です。私はまだまだ勉強中で余裕もないので、楽しさと忙しさが正直半々ぐらいですね（笑）」と語るのは、元『ゆるめるモ!』のメンバー佐々木しほさん。
佐々木さんは2013年に『ゆるめるモ!』に加入し、グループの人気メンバーとして活躍。2021年に卒業するまでの8年間、アイドルとして多忙な日々を送りました。卒業後は一時、アイドル業界の裏方として活動しましたが、一般企業に就職することを決意。これは彼女にとって新たな挑戦でした。
森永新菜さんの新たな道
元『アップアップガールズ（2）』のメンバー森永新菜さんも、アイドル卒業後のセカンドキャリアに苦労した1人。高校在学中にアイドル活動を始め、「2020ミス・インターナショナルジャパン日本代表選出大会ファイナリスト」にも選ばれた彼女は、現在株式会社メディアエイドでTikTokの運用を担当しています。
「社会のことを何も知らなすぎて、大学を出ないとどの会社も相手にしてくれないと思っていました。でも、バイト先での出会いが私の運命を変えました」と語る森永さん。彼女もまた、自分のスキルを活かし、新しい環境で活躍しています。
アイドルからの転職の壁
「履歴書の書き方がわからない！」と戸惑うこともあったと語る森永さん。アイドルのオーディションでは目立つ履歴書が求められますが、転職活動ではそれとは異なるスキルが必要です。しかし、アイドルとしての経験が一般企業で役立つことも多いのです。
アイドル時代に培ったSNS運用やコミュニケーション能力は、企業の広報や営業にとって大いに役立つスキルです。森永さんもそのスキルを買われてSNS運用の会社に無事転職できたのです。
アイドル引退後のサポートが必要
アイドルは特殊な世界で生きていますが、その中で身につけたスキルは一般社会でも通用するものです。しかし、多くのアイドルがその才能に気づかず、引退後のキャリアに不安を抱えています。だからこそ、アイドルのセカンドキャリアを支援する企業や団体が必要であり、ファンもその現実を理解することが重要です。
「アイドルのセカンドキャリアのロールモデル」になるために
佐々木さんは、自身の経験を公表し、アイドルのセカンドキャリアのロールモデルになることを目指しています。彼女はパニック障害や子宮のガンといった困難を抱えながらも、新しい挑戦を続けています。
これからの佐々木しほさんや森永新菜さんの生き方そのものが、多くのアイドルにとって一つの指標となるでしょう。アイドル引退後のセカンドキャリアについて、もっと多くの人々が理解し、支援の手を差し伸べることが求められます。