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「あ~暇だな~夜ご飯にはまだ早いし~買い物しに行くほどのやる気もないし~」 「赤とおろが家庭菜園中」 「え、まじ? じゃあ遊んでもらおうかな?」 いつものように暇を持て余しナナに覆い被さりながらだらだらごろごろしていると、特定の若者1人にとっては嬉しくはないであろうエスクベル神の啓示が。 「林の拠点の畑も最近は見てないしなんか変わってるかな~」 林の拠点だけではなく城壁の外の農地も見ていない、が正しいけども。 「でもサンリエルさんいないの珍しいな~」 だら
「はる」 「ふぇい、ちょっとご飯飲み込むんで…………はい、なんでしょ」 「はるがめんどくさがるのが来そう」 「めんどくさがる? 来る?」 「次の領主」 「なんだサンリかあ……次? ん? 次?」 「次の代」 「……えっ!?」 「そろそろ固定化しそう」 「固定化!? なにそれ!? いや次!?」 「次代の領主が誕生する」 「えっえっえっ」 「数年以内に」 「惑星の時間の捉え方! まあまあ先! それに生命誕生ってそんな感じなんですか……? 知りたくなかった…
夢を見た。 懐かしい夢を――