20211120/21 『狐憑』 上演
ウミウシのタクシー
シリーズ古潭第一弾『狐憑』が終演した。
少数精鋭での小規模な上演にもかかわらず、東中野まで足を運んでくださったお客様たちには感謝しかない。
僕個人からはこの場を借りて御礼申し上げたい。
そしてメンバー一同からも。
この上演を完成させたのは紛れもなくあなたたちです。
僕たちの試みをキャッチしてくれてありがとう。
さて、上演から一夜明けた。
僕は公演の会計処理を一応全て終え、手伝ってくれたスタッフに報酬と、ウミウシのメンバーに僅かな(本当に僅かな)立替分の返金をしてきたところだ。
横川も家でいそいそとアンケート結果の集計をしていることだろう。
上演までの細かいことは優秀な長谷川がほとんどやってしまったので、後始末は我々の仕事だ。
赤字になることはどこかの段階で分かっていたので、あまりショックではない。わけでもないけど。
お金回りは時間をかけて健全化していかなければならないと思いを新たにした。
広報面でも反省がある。
という話を耳にしたので、次回のミーティングで併せて話し合わなければならない。
全4回の上演は、概ねポジティブな反応を得られたように思う。
今回のような観客一人ひとりの顔が分かるくらいの小さな上演だと、あまりネガティブな反応をその場で表明しづらいことは分かっているので、そこはさっ引いて受け止める必要があるが…
照明卓から見ていても、各上演ごとに違った見所があったように思う。
目を覆いたくなるほど最悪な部分もなかったわけではなかったが、間違いなく最高の瞬間もあった。
ひとつとして同じ上演はなかった。
反省を思いつく限り。
予算の見直し
単純に、赤字で今以上の上演を続けることは難しい。
広報
ツイートの仕方。つくるだけつくったYoutubeの活用。稽古場日記とか、個人で好き勝手にやりすぎじゃない?みたいなこと。(一応公開前に共有しているよ!)
作り方
時間があれば良いというものではない。
即興でやる以外の演技の方法。
演出のつけ方。(僕の場合は、やりながら自分の「分かってなさ」に驚いた。)
その他
立替や雑務をやる人が偏っている。(長谷川ごめん。)
アンケート記入のペンが書きにくいし読みづらい。(カラフルでかわいいけども。)
他にも色々あるけれど、すぐに思いつくのはこのあたり。
みんながどうかは分からないけれど、僕の場合は上演のあと大体無になる。
溜まった洗濯物を干したりスマホでストリーミングの映画を昼間から見ながら、生きてる価値がないななどと思ってしまって、すぐに普通の生活や仕事の日々に戻るのが結構難しい。
けど、今回はあんまり難しくない気がしてる。
(一応無にはなってる。)
連作であることが分かっているからかもしれない。
というか、もう第二弾に向けて何かしなければという気になっている。
と言っても、次に僕がやるのは本来所属しているカンパニーの上演だ。
12月のYPAMで、抗原劇場の俳優として活動する。
こちらも刺激的な企画になる予定なので、興味がある人はぜひ横浜までお越しいただきたい。
横川も12月は福岡でミュージカル作品に出演するそうだ。こちらも興味のある人は頑張って福岡まで行ってみるのと良いかもしれない。
第二弾では、何をしているだろう。
今度は僕が舞台に立っているだろうか?
それとも、また稽古場日記とか書いているだろうか?
また慣れないオペレーションをしているかもしれない。
ウミウシのタクシー
シリーズ古潭第二弾『木乃伊』(「みいら」と読む)
は、早ければ来年の春先あたりに上演予定だ。
スケジュール次第ではまた秋頃になるかもしれないけれど。
今回来場いただいた皆様も、興味はあったけど来られなかった皆様も、興味はないけど付き合って来てくださった皆様も、心よりお待ちしています。
ウミウシのタクシー 塗塀一海
(撮影:前川悠香)
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