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『風になっていく』の”風”から感じられる意味が好きな話




※本noteは、ストーリー番外編月のテンペスト1章(沙季編)のネタバレを含みます


Zepp大阪よかった


アイプラZeppTour”照らす”in Osaka行ってきました!
見出しに書いちゃいましたがとってもよかったです!

個人的には『奇跡』昼公演以来のライブ(そしてライブそのものもアイプラ関係なく2回目)だったのですが、月ストちゃんMCも歌もダンスも魅せ方もなにもかもうまくなりすぎだし、なによりめっちゃ場慣れしてるし、2年間ってすごい!!!って気持ちになりました。

551のCMが月ストメンバーに知られていないことに納得がいっていなかったり、神戸や大阪を”地方”と呼ぶことにすごく抵抗のあったりしていた兵庫出身相川奏多さん(成宮すず役)がとってもよかったです。
われわれ関西人は相川奏多さんを応援しています。
ぜひまた大阪に来てください!!!

『未来模様』の「思い出せば笑い合ったその全てが私自身が」のところで強く拳を握ってスイッチが入っ(たように見え)てそこから圧巻だった話や、そこから『君がのぞくレンズ』『欲しいよ』がめちゃめちゃ良かった話や、いきなりの『Fight oh! Mirai oh!』で両腕を振りすぎてめちゃめちゃ痛くなった話や、(前回ライブであり初ライブだった『奇跡』がめちゃめちゃコロナ初期だったこともありコールなしだったので)初めてのコール体験が楽しかった話や、『最愛よ君に届け』がやばいっていう話や、日向もかさん(早坂芽衣役)が芽衣だよーっていう話や、今のメインストーリーの状況で聴く月スト曲に載る文脈がヤバいっていう話もしたいんですが、それを書き始めると文字数が10倍とかじゃ済まないので……

本noteの主役は『風になっていく』。
大阪がライブ初披露でした。
すごい。
沙季の世界がそこにありました。

Zepp大阪での体験もふまえながら、『風になっていく』の歌詞から個人的に感じるものを書いていきます。


風になっていくの解釈


Zepp大阪でのMCの話


正確な言い回しは覚えていないのですが、『風になっていく』披露後に宮沢小春さん(白石沙季役)がMCで、「沙季は星見プロの中でもアイドルへの想いが1番強い子だと思うというか、もちろんほかの子の想いが弱いとかそういう話では全然ないんだけど、でも間違いなく強いものを持っている子だと思うというか」みたいなことをおっしゃっていて。

それはわたしもその通りだと思うというか、詳しくは沙季と千紗の番外編を見てほしいのですが、少なくとも”人生の中でアイドルに憧れていた時間の割合”なら星見の誰にも負けないものがあると言っていいと思うんですよね。
もちろん番外編がまだのアイドルについてはわかりませんが。

ここで大事なのは、『風になっていく』と”沙季のアイドルへの想い”との関連が結構ちゃんと示唆された点ですね。
わたし自身はゲームがメインで他媒体はほとんど追わない(しゲームも結構見落としてる)、どちらかというと情報を追えていない側の人間なので、他のどこかですでに示されていたらごめんなさい。
もちろん『風になっていく』冒頭のセリフ部分から察することもできたのですが、改めて歌詞について考えるきっかけとしても個人的にとても重要でした。


曲調が良い


『風になっていく』はゆったりとした曲調でありながら、冒頭を除いて重たさを感じさせず、曲名の一部や歌詞のテーマになっている”風”にふさわしい爽やかさを感じさせます。

冒頭を除いて、と書きましたが、1番の冒頭のみは重たい曲調です。
これは2番では解消されていて、”風”によって重たさが消えていった表現なんだろうと解釈しています。

重たい(とわたしが感じる部分の)セリフおよび歌詞は次のものです。
「(あの日の憧れを忘れることなんてできなかった。今になって)決められていく来るはずの未来 期待にエール 聞いてる 息が詰まる」
(※”今になって”の部分のセリフは聞き取りには自信がないです)

まさしくこれは、アイドルになる決意をする前の、両親の期待を背負って優等生として生きていた、番外編3話の爆発寸前の沙季でしょう。
そして、ここから両親を話し合いアイドルとしての夢が認められ、そしてオーディションに合格し白石沙季の夢が始まっていく、この歌の言葉を使えば”風になっていく”わけです。

では”風になっていく”に込められているものはなんなのか、次章で考えていきます。
なお、次章の内容は”風”という言葉から考えられるものを中心として考えておりますので、アイプラのどこからそんなのわかるのとか言われても知りません。
あくまで解釈としてのひとつとして捉えていただければ幸いです。

”風になっていく”


まず、”風になっていく”には2つの捉え方があると考えています。
⑴沙季の周りが風になっていく
⑵沙季自身が風になっていく
なので、この2パターンに分けてわたしの考えを紹介していきます。

⑴沙季の周りが風になっていく

①空気を動かすものとしての風
空気は動いていないと感じられず、しかし風が吹いていれば感じられるものです。
つまり、忘れかけていた(=感じていなかった)アイドルという夢を千紗の言葉によって強く自覚し、そしてアイドルになることでふたたび夢を全身で感じているのが今の沙季なのではないかを考えています。
「わたし立ってるよ こんなにも こんなにも」などは、風の中にいる自覚に喜びを感じている歌詞ととることができそうです。

②追いかけても追いかけても追いかけ続けられるものとしての風
みなさんは風に追いつけたことがありますか?わたしはないです。
ずっとアイドルに憧れていて、その像はとてもとても高くて、それでも目指してみたい。
そんな憧れも込められているんじゃないかなと思います。
「焦るより少しずつ 風をまた追いかけていく」はこういう意味の風に見えます。

③方向と質量としての風
沙季は風を追いかけていて、つまり風と同じ方向へ進んでいます。
ここでの風はともにアイドルとしての高みを目指す仲間、つまり月ストや星見プロのみんなを示しているのではないかと。
昔はひとりアイドルになりたいと思っていて親にも言えなかったけど、今は千紗がいて月ストがいて星見の仲間がいて一緒に進んでいる、そんな思いが込められているのかもしれません。
「羽ばたくから一緒に行こう」はこういうことなのかもしれませんね。

⑵沙季自身が風になっていく

④吹き抜けていくものとしての風
風は決して留まることはなく、どこかからどこかへを通り抜けていきます。
沙季のアイドルとしての夢は始まったばかりですが、このままずっと留まることなくどこまでも突き進みたいという思いもあるのかもしれません。
「これからはどこへ行こう」は未来を見据えていて近い意味を感じます。

⑤誰かを乗せるものとしての風
少し前の③では風に後押しされるものとして話しましたが、同時に後押しする側になりたいと思っているかもしれません。
真面目な沙季ですからね。
沙季は千紗のことをよく気にしていて、またそのアイドルへの気持ちも知っていて、自分がアイドルに進むのを後押ししてもらったのと同じように千紗がアイドルとして進むのを後押ししたいと考えていても不思議ではありません。
もちろん、月ストや星見のみんなも。
「届けたいから みんなにも みんなにも すぐ」からはこのような思いを感じました。

⑥すぐ消えてしまうかもしれないものとしての風
風は吹き続けることはあまりなく、いつかは吹き止んでしまうかもしれません。
小さい頃から待ち続けていた、しかしいつ吹き止んでしまうかわからない風だからこそ、これだけの想いを”風”に載せて歌えるのではないでしょうか。
歌詞内には直接的な表現は見当たらないですが、大学進学というリスクヘッジをしていてしっかり考えてもいる沙季ですし、同時に不安があってもおかしくありません。
強いて言うならば、「仕舞いこんだ問いに 肩ひじ張ってないで 前を向くんだ」のところに、吹き止んでしまうかもしれないからこそ今を進むんだという沙季の覚悟が見えます。


終わり


最後までお読みいただきありがとうございました。
なにより歌がめちゃめちゃうまくて、ライブは音源の3.9倍くらいすごいんで、もちろん聴いたことがない方は音源から、聴いたことのある方はぜひ現地で聴いてみてほしいなと思います。
つたない文章ですが本当にありがとうございました!




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