社内SEで在り続けるために必要な”税金”
「明日、こんな内容の会議があるんだけど、出席してもらってもいい?」
最近、社内SEである自分のところに、内容のよく分からない、もしくは私が出る必要があるのだろうか・・・と誘われた瞬間から”?”な会議に出席するよう、依頼されることがある。
ま~お誘いを受けた以上、調整がつけば可能な限り出席するようにしているのだが・・・
出席して1時間の会議が終わった結果、社内SEである自分はこの会議に出席する必要があったのだろうか???
・・・そんな風に感じることが続出している。
■システム部門は会議の保険
きっと・・・
社内SEを誘った社員の皆さんも、会議のこの場面で社内SEの力が必要・・・と明確には分かっていないのだ。
ただ・・・
デジタル化だの、IT化だの、DXだの・・・
世の中のIT化の流れから、いつ何時、システム部門の力が必要になるか分からない。
だから会議の際は、とりあえず、システム部門の人間に、隣にいて欲しい・・・案外それが本音なのだろう。
つまり、システム部門はある意味、保険のような存在なのだ。
■社内SEの自分が考えること
実を言うと・・・
社内SEである自分も、それほど暇というわけではない。
例えば・・・
”1時間会議に拘束されました”
1時間後に自分の席に戻れば、自分のやるべき仕事はちゃんとそのまま残っている。
社内SE複数人いるから、他の人にお願いすれば・・・そうは簡単にいかない。
他の社内SEの人達だって、それぞれ仕事を抱えているから、自分が1時間拘束されるからって、急にその人達に自分の仕事を振るわけにはいかない。
そして、当然のことながら、私を会議に誘った人も、私の仕事を手伝ってくれるわけがないし、そもそも私の仕事をこなすことはできない。
ま~、会議や打ち合わせに誘われると、スケジュールは結構きつくなるのだ。
ただ・・・
私は今の会社の社内SEとして後、20年は働きたいと思っている。
社内SEは充実した、安定したサラリーマン生活を送るためには、他の社員と上手くやって行くことが必要不可欠。
お誘いを受けた会議を全拒否していたら、やがてこの会社の社内SEとしてやっていくことは難しくなるだろう。
自分の本意ではないこれらの会議に出るということは、この会社の社内SEでいるための、ある意味”税金”みたいなもんなのだ。
そう思えば、あ~、この会社の社内SEでいるために、この出たくもない会議に出ることは、必要なことなんだ~と、ある程度割り切ることができる。
■それでも”税金”はなるべく軽くしたい
ま~正直言えば・・・・・
自分が出る必要があるとは思えない会議への出席というのは、税金と分かっていたとしても、割と辛い。
それに、自分がこの会社の社内SEでいるための税金だとしても、全部の会議に出席するわけには行かない。
今後ますます会社に流入して行くであろうIT化の波・・・このことを考えると、”どんな会議にも保険で出ます!”・・・という姿勢を保つことは難しい。
会議に誘われた時は、自分なりの前提条件を作っておき、それに合わないときは、なるべく出席を見合わせる方向に持って行くつもりだ。
例えば・・・
〇どんな内容の会議なのか、拘束時間はどれくらいになるのか、誘った人が答えられない会議は、出席しない
〇キックオフは出ない。ある程度煮詰まって、システム部門の役割が明確になってから出席する
〇自分の人事権を持っている人のお誘いの会議は基本断らずに出る
・・・etc
ま~前提条件はもっと作って行く予定だが、大切なのは、誘われた時になるべく悩まず、出席する・出席しないの答えを出す用意をしておくこと。
いずれ私を会議に誘う人自身が、
”あ~、この社内SEはこういうこと答えられないと、会議にあんまり出てくれないんだよな~”
と勝手に考えてくれるような方向に持って行きたい。
デジタル化、IT化、DX・・・世の中の会社に押し寄せるITの波、それはある意味社内SEにとっては仕事が増えて結構なことなのだけど、考えなしに”全部やります”の姿勢でいると、自分自身をぶっ壊すことになる。
社内SEとしてやっていく以上、ある一定の税金を払うことは必要なこと・・・ただし、支払う税金は自分自身でコントロールできるようになること。
それこそが、今の会社で今後20年以上社内SEとしてやっていくために、身に付けなければいけないスキルなのだ。