社内SEから見た非協力的な人・・・でもこの人いなくなったら困るよね
「いや、俺、分からないよ」
社内SEをやっていると、自分が与えられた課題を解決するために、どうしても誰かの力を借りたい時がある。
その時、けんもほろろに扱われると、心の底からイライラする。
いや・・・本来こんな気持ちになっちゃいけないことくらい、頭では分かっちゃいるけど、どうしてもこの気持ちが生まれてしまうことは、ある意味致し方のないことなのだ。
なんせ私、器の小さい人間だから・・・
「少しは協力してくれ!」
思わず叫びたくなることがある。
ま~大半の人達は皆、協力してくれるんだけど、中にはやっぱりいるんだよな~、非協力的な人が・・・
もちろん力を貸して欲しいと言っている以上、協力してもらえない時もあるでしょうよ・・・
でもせめて、分からなかったとしても、相談に乗ってくれるとか、一緒に解決策を模索しようとか、そんな姿勢を見せて欲しいんだよな~
だって、もしかしたら、この仕事はあなたがやらなくちゃいけない案件だったかもしれないんだよ。
あんまり酷い扱い受けると、こんな奴、いなくなって欲しいと思うこともあるのだが・・・
■でもいなくなったら誰かが困る
ただ・・・
じゃ~この非協力的な人が、本当にいなくなっても構わないかというと、それはそれで困ったことになる。
その人だって、必ず役割を持っているわけで、もしもいなくなったら、周囲の人や最悪自分がその人の役割を肩代わりしなきゃならない。
いなくなってもいいとか、辞めてもいいとか、代わりはいくらでもいるとか・・・
こんな風に本気で思うようになってしまったら、自分自身、赤信号。
自分に協力してくれない人は、誰もいりません・・・こんな態度で仕事をしていたら、いずれ、自分の周りから、だ~れもいなくなるだろう。
私は、自分に非協力的な人や、自分より能力の低い人を攻撃し続け、だ~れもいなくなった人を見たことがある。
■周りにだ~れもいなくなると、結局自分自身が苦しくなる
あるところに、とても作業のできる人がいた(仕事ができるとは言わない)。
その人は自分の部署に新しい人が入ってくると、駄目だしをしまくる人だった。
なんでこんなこともできないんだ!
前に教えたじゃん!何で覚えられないんだ!
もう俺には関係ね~、知らね~から
そして、その人から駄目だしをされた人は、心が壊れ、やがて辞めて行く・・・その繰り返し。
当たり前のことだが、最初から仕事ができる人なんていない。
でも新しく入った人に、自分と同じレベルのクオリティを求める。
そりゃ、いくらなんでも無理でしょうよ・・・
育てるとか、一緒にやっていこうとか、雰囲気良くしようとか・・・新しい人を迎えるにあたり、そういう姿勢を持たない人のところに、いくら人材を送り込んでも、たいていは壊して終わり。
そして、その作業ができるだけの人は、仲間ができず、人がいつかず、いつの間にか周囲にだ~れもいなくなって・・・結局いつまでも自分が作業に忙殺される。
最後に言うことは決まってる・・・
「人が足んねー!何とかしてくれ!」
早く気づきなよ・・・自分で自分の首を絞めていることに。
その人は作業はできる。ただ人を育てる、コミュニケーション、チームワーク・・・etc。それらが0点。だから仕事ができる人とは言わないのだ。
■他人事じゃない
この人、本当にいらねー!
私もつい、そんなこと思ってしまうことがある。
無茶振りされて、余裕がないとき、助けを求めたときに断られる。
そんな時、思ってしまうのである、この人いらねーと。
ただ・・・
そんなどす黒い気持ちが心に芽生えたときには思い出すようにしている、作業ができて仕事ができない人のエピソードを・・・
この人いらねーと思い続けたら、例え新しい人が入ってきても、おんなじ対応をしてしまうだろう。そしてまた人がいなくなり・・・
最後に会社から、”こいつは人材を壊す”そういうレッテルを貼られて、さようならだ。
人材を壊す人間は、結局自分自身の首を絞める・・・そのことを肝に銘じておかなくてはならないのである。
・・・とは言え、非協力的な人にはやっぱりイラつくけど。