SDGsオワコン説に負けず、「持続可能な開発」を実現するには? サスパタへの道(1)
PMI日本支部SDGsスタートアップ研究会の三木章義です。CSVのリファレンスカタログ作成に向けた活動 ~サスパタへの道~ 第1回です。どうぞ最後までお付き合いください。
「持続可能な開発」を実現するために、今素朴に考えているアイデア
「持続可能な開発」とSDGsはイコールではありません。「持続可能な開発」に関して、2030年までの達成目標を優先順位付けして国連が定めたのがSDGsです。
しかし、日本ではSDGsの単語だけが独り歩きし、猫も杓子もSDGsと言い出しました。そして熱しやすく冷めやすいこの国に生まれた多くのブームと同じように、2030年にまだ7年も残してブームは去ってしまったようです。
現状では、「持続可能な開発」はエコ活動だと理解している人が殆どだと思います。今回は、そんな状況にも負けずこれから「持続可能な開発」を実現するにはどうすればよいか、今素朴に考えているアイデアをお伝えしたいと思います。
「持続可能な開発」の実現は、CSVの広まりがキー
SDGsについて、ブームは終わったという意見を色々なところで目にする機会が多くなりました。ネットの検索回数も下がる一方だそうですし、実際、研究会でセミナーをしても前ほど人は集まりません。
今でもいたるところであの派手なカラーを目にすることはあっても、イベントが終わって剥がされるのを待つ破れかけたポスターのような、何となくオワコン感が漂っています。
「売り上げ増につながる」「やらないと他社に遅れる」といった様々な思惑から多くの企業が一気に取り組んだものの、結局「持続可能な開発」の本質は理解されずに金だけかかる割には思ったほど効果も無いことが分かって、一気にブームは冷めた、ということでしょう。「持続可能」が「ブーム」になった全くの悲劇です。
今こそ「持続可能な開発」の実現について、改めて戦略を考え直す必要があります。そこで重要なのが今更ながらCSV(Creating Shared Value)です。
問題は、当然ながら企業戦略の学者であるポーターは以下のシンプルな3原則を述べるだけで、具体的な実現方法について殆ど言及していないことです。
製品と市場の見直し
バリューチェーンの生産性の再定義
地域クラスターの組成
CSVの公開事例は、いつまでたってもユニリーバやネスレなど一部の企業の事例ばかりで全然増えません。もう少し誰でもより手軽にCSVを取り入れることができるように、参照用のリファレンス・カタログを作って広めたい、と考えました。
リファレンス・カタログが広まり多くの企業がCSVを取り入れるようになれば、きっと数多くの企業活動が大きな「共有価値」を生みだす世の中へと変わっているはずです。
本当にCSVのリファレンスカタログが作れるのか?全く不明で自信が無い
今回は、SDGsオワコン説に負けず「持続的可能な開発」を実現するため、CSVのリファレンスカタログ作成を思い立った理由を書いてみました。
正直なところ、本当にCSVのリファレンスカタログが作れるのかは、全く不明で自信が無い状態です。
書くことでめげそうになるそんな自分自身を励ます意味も込めて、これから、CSVのリファレンスカタログ作成の活動内容を、現在進行形でこのnoteでお伝えしていきます!