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【0318】消費者から支援者へ_クラファンはじめました
全国各地、ひとまずの落ち着きに至りつつあり、緊急事態宣言の解除へと向かっていますが、まだまだちゃんと復活という状況にはならなさそうだし、「新しい生活様式」にトランスフォームしていかないといけない状況ですね。
トランスフォームするにも、この数ヶ月のマイナスを抱えながら、新しい一歩を踏み出さないといけないという、かなりなハードモードを強いられる業種の方もたくさんいると思います。
そんな中、師匠を中心にこんなプロジェクトが立ち上がっていました。
その名も「#応援させて」。
例えば飲食店。馴染みのお店が、コロナがあけた頃に、耐えきれなくてなくなっていたらどうしよう。。お店はあっても、仲の良かったスタッフの誰かが辞めてしまうような状況だったらどうしよう。。という事態を避けたい「お店のファン」が、自らクラウドファンディングを立ち上げて、集まったお金はお店に全部入るという仕組み。
素晴らしい想いに賛同して、たくさんのクラウドファンディング運営会社が、競合の壁を超えて、参加しています。下記は、そのポータル。
自分も、結婚記念日や家族の誕生日など記念日をいつも過ごしているお店のクラウドファンディングを、本日立ち上げました。
なんとか目標達成まで行ってほしい。!お店のファンの人に情報が届いてくれることを祈ります。
リターンとはなんだったのか
このプロジェクトでは、クラウドファンディングで設定されている「リターン」が、少なめに設定されています。
例えば10000円の支援をした時のリターンは、3000円分のお食事券をリターンします。みたいな感じ。
普通のクラウドファンディングでよくあるリターンは、「早期支援者限定!30%OFF!」のように、むしろ通常の金額よりも安く買える、「リターンの方が多くなる」という状態だと思います。
だけど、このプロジェクトは逆にしている。普通に考えたら、お金が集まらない結果になるようにも思います。
ところが、
↑目標300万に対して600万を超える集まり。
↑目標30万に対して200万近い集まり。
もちろん全部が全部、ものすごい達成率というわけではないですが、少なくともこのリターンの少なさでも「応援してくれる」人は必ずいます。
貨幣経済、等価交換、市場の原理、色んな言葉の中に「投下したお金に対して見合うリターン」という考え方が含まれるように思いますが、ここではそれが崩れている気がします。
※「お店が潰れない可能性が高まる。」という最大のリターンはあるんですが。
消費することは買い支えること。
SDGsの話の中では、消費活動によって色んなものが買い支えられていることで、「問題」が起こっているというものが良く紹介されます。
・スナック菓子を買うと、違法なパーム油を買い支え、生物多様性に打撃
・スマホを買うと、違法なレアメタルを買い支え、児童労働を促進
・ペットボトルやプラスチックも、海洋プラスチックを買い支えることに
消費は常に、何かしらの問題をはらむくらい強力で、色んな課題を買い支えられるのだと。
この問題、SDGsのファシリテーターをしている中で紹介すると、「もう、何を買っても何を行動しても、何かの悪影響につながっている気がして、身動きがとれなくなります」という感想をもらうことも。
自分でも話していてそう思います。
だけど、逆の発想を持つと、消費とはそれくらいに強力に「買い支えられる」んだというのも発見なのでは。と思います。
元々消費するということ自体、「あなたのその活動に対して、私はこのお金をもって応援したい」という意味がこもっていたはず。
消し費やす者ではなく、支え応援する者である、支援者だったはず。
そう思うと、自分の買い物が世界を救う可能性を秘めていると思えるし、世界を救う消費(支援)に、お金を投資しようという考えも自然と生まれてくるかもしれない。
コロナを機会に、本当のお金の使い方にも気づきがあったように思います。
ル・クロさんを応援しています
そんなわけで、最後は宣伝で締めくくりますが、本日開始のクラウドファンディング、「フレンチレストラン ル・クロ」を応援しています。
ル・クロさんはフレンチレストランでありながら、福祉への取り組みもされています。つまりはこの応援は、そんな福祉も買い支えることに。
お近くにル・クロのファンの方がいたら、ちょっと小耳に挟む会話をしていただけるとありがたいです。
(本日二度目のリンク)