見出し画像

【0912】第5回ジャパンSDGsアワード:大槌ジビエソーシャルプロジェクト

第5回ジャパンSDGsアワード、受賞団体を見てましたシリーズです。※まだ外務省のページでは受賞理由などは公開されておらず、各社の取組と発表内容を調べてみた限りの内容になります。

特別賞:大槌ジビエソーシャルプロジェクト

特別賞6つ目は、鹿など農作物を荒らしてしまう「害獣」とされる動物を、「まちの財産」に変えるジビエサイクルを生み出すことをミッションに活動されている大槌ジビエソーシャルプロジェクトさん。

ジビエを中心とした地方創生のビジネス生態系を生み出している岩手の事例だそう。

○ジビエサイクル

●大槌ジビエサイクルとは
鳥獣被害を地域の財産へと変えていくための挑戦。現地へ足を運べるジビエツアーや女性も増えてきているハンターの育成等、個々人だけでは決して実現できない課題解決を協働により好循環を生み出していくことを目指します。
岩手県大槌町は、三陸海岸の栄養豊富な海水による養殖業が盛んな土地。その一方で山は害獣被害が多発。そこでハンターたちが立ち上がり「命に感謝」しながらいただくことを大事にし、その恵みを多くの人々に知ってもらうため会社を設立。全国の専門店と一般家庭にお届けしています。

上記サイトより

という取り組みで、害獣駆除のハンター、農業に従事する方、ジビエを買う人、といったステークホルダーのサイクルが回るようにしていくという活動のようです。

https://otsuchi-ogsp.com/より

害獣駆除というだけだと、そこで命の連鎖は閉じてしまい、駆除された鹿は廃棄されてしまうことも多いと思いますが、それが肉や革に加工され、消費者が食べたり使ったりすることで、鹿の生産に興味を持ってこの地に訪れ、そこからハンター育成や、ジビエ事業の育成に携わる人も出てくる。

という奪わざるを得なかった命を通じた連鎖をつなげていく取り組み。

肉ひとつとっても、こういう肉であれば、畜産によるCO2問題なども無いと言えそうですし、観光等の地域の活性にもつながる可能性のある取り組みだなと思います。

岩手のこのエリアだけでなく、全国各地で同様のことが言えると思うので、他地域の参考事例としても良い事例になりそうですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?