【0883】NewSchool進化思考Vol.6_最終回
以前「イノベーションの本だと思ったら、サステナブルの本だったかもしれない」と書いたことのある名著「進化思考」。
NewSchoolで太刀川さんが講義を持たれるということで参加してきた学びメモシリーズ第六回です。本日はいよいよ最終発表。参加者全員がこの6回で進化させてきた自分なりの「X」について、バックキャストからの未来と、全てを包含して生まれた「コンセプト」を発表です。
NewSchool進化思考
最終発表
当初から自分は進化させたい対象「X」に、「行間」という抽象的なワードを選んで取り組んできました。
本来は具体的なものを置いた方が、最初はやりやすいそうですが、自分なりの考えもあって「行間」を進化させてみようと考えてチャレンジしました。
後述しますが、これがすごい体験でしたが、「行間」なんていうどうにも進化をとらえにくい抽象的なものでも、それをミクロ的に見たり、マクロ的に見たり、過去の系統をたどったり、未来を予測していると、世の中にある行間の世界の解像度がものすごく上がったように思います。
すべてのことを分かった状態ではない。ということにも自覚的になるし、「この領域のことを調べたければ、もしかすると、この領域にもヒントが書かれているかも知れない」ということがおぼろげに見えてきたりします。
変異がすごいと思っていたら、適応がすごかったのでは
進化思考を人に紹介する時に分かりやすい表現として、アイデアの生まれ方も進化の過程と似ていて、突然変異で起こったエラーが、自然選択によって生き残ってきたものが今生存している。という考え方を紹介することが多いです。そうすると、挙げる例は進化の過程の中で起こってきた「変異」とアイデアの考え方をなぞらえて紹介することが多くなります。
という風に。
ただ、6日間のワークを通して思ったのは、「適応」のワークの奥深さでした。
適応のワークの様子については下記。
このワークを通じて自分が感じた感覚。それは
Xと置いたものの世界が自分の脳内に独自に広がっている状態。
でした。この状態に身を置くと何が起こるかというと、「変異」によって行ったアイデア出しへの取捨選択や磨き込みの方向感に、自分なりの取捨選択ができるようになるということがあります。
つまり、脳内に長い進化の歴史で行われてきた自然選択の環境を再現することができるようになる。というのがこの適応のワークのすごいところだったのではないか。と思い始めています。
参加者との対話
こんなXに対する自然選択が行えるようになった参加者の脳が、十数個集まって対話や発表会をすると、これまたすごいことが起こります。
人の発表が自分の世界とつながってくる。
という世界同士の越境感をジワッと感じるのです。これはこれまでに無かった体験かもしれない。
最後に
NewSchoolでの進化思考は今後はあるかどうかわからないですが、今後太刀川さんの進化思考のワークに参加できる機会があれば、「本にもワークが書いてあるから受けないで良いんじゃない?」と思わず、たくさんの多様な方がいる場で参加いただくことを強くおすすめします。
そうすると、素敵な出会いがきっとあります。
自分のアイデアという意味でも、研鑽しあえる友人との出会いという意味でも。
全六回、毎週土曜日の朝9時からはなかなかのヘビーさでしたが、2021年を締めくくるエポックメイキングなSchoolでした。!