【0869】NewSchool進化思考Vol.5
以前「イノベーションの本だと思ったら、サステナブルの本だったかもしれない」と書いたことのある名著「進化思考」。
NewSchoolで太刀川さんが講義を持たれるということで参加してきた学びメモシリーズ第五回です。本日は最終発表前の最後の講義、未来の予測とコンセプトについて。でした。
NewSchool進化思考
○融合
前回時間切れとなった変異の思考法の一つ「融合」についてが今回のスタート。
生物の進化の中でも、ヒトの細胞の中にミトコンドリアという全く別の種のDNAを持った生物が入り込んで融合してしまったという例があるように、イノベーションでも融合的なものがたくさんある。という思考法です。
この思考法は、アイデアの掛け算の思考にも近く、
・カレー+うどん=カレーうどん
・シュー+クリーム=シュークリーム
・電+車=電車
のように、融合してしまうことで生まれた発明も多々あり、生物の進化と発明の進化の違うところは生物の場合の融合は近隣種でしか起こりにくいものの、発明は全くかけ離れたものでも融合できるという側面があるそう。
○予測
そして、最後のテーマは適応の中の「予測」。
こちらは、未来にどういうことが待ち受けているのかということをフォアキャスト的に考えたり、バックキャスト的に妄想するというワーク。
関連するワードが過去から現在に至るまで、どんな流れを持っているかをグラフから探すことで、未来を予測するフォアキャストと、
未来のありたい絵姿から想像するバックキャストの両方の側面からアプローチするというものでした。
○コンセプト
進化思考の大詰め。適応と変異を繰り返した先にある、「コンセプト」を見出すというもの。めちゃくちゃおもしろいのが、実は「コンセプション」という言葉は「受精」から始まっているそうで、このコンセプトがすでに進化の根源に迫ったワードだったというお話も。
●ラスボス
予測のワークは、適応の中の一つと思いきや、そしてコンセプトはこれまでの流れで自然発生的に思いつくものかと思いきや、、、
予測をしていくには、これまでの解剖・系統・生態で洗い出して登場してきたものたちの想いを背負ったり、その流れを汲む考え方が必要だったり、
コンセプトも同じくそれらを汲み取りながら、さらにそのコンセプトの中にも適応的なものと変異的なものがあるという構造になっていました。
これは、ここまで地道にボスと戦ってきたら、最終戦ではこれまでのボスとも総当たりで戦わないといけないし、その後に何回も変身するラスボスが待ち受けている、ロックマンの最終戦を思い出すレベルのラスボスでした。
それもあってか、次回最後の進化思考までは少し日程があきますw
これまでの思考をもう一度振り返り、自分なりの新たなコンセプトを生み出すための2週間。逃げずに取り組んでみたいと思います。
次回は最終発表。