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第1回 今更ですが、SDGsブログをはじめます。SDGsに取り組むべき3つの理由
SDGsに関しては、一昨年の2018年より、地球市民の会の国内事業の新事業として、イベントやプログラムを始めていました。当初より情報発信の必要性を感じ、「ブログがいるよね」と話していたのですが、ずるずると時間ばかりが過ぎて行ってしまいました。ここまでくると、どこから書こうかと迷いに迷って、なおも始まらないという悪循環にはまっていたところ、「何か書いたら、ブログを仕立てあげますので」と、スタッフの山路君が見かねて手を差し伸べてもらえたので、なんとか、このタイミングでブログを始めることができました。
ブログを始めるにあたり、なぜSDGsに取り組んでいるのか、これまで何をしていたのか、そして何を目指すのかについてお伝えすることから始めます。まず、今回はなぜSDGsに取り組んでいるのか、からです。
理由は3つあります。
一つは「地球市民の会がNGOだから」という理由です。SDGsはMDGs(ミレニアム開発目標 2001年~201年)の後継目標で、MDGsは途上国の根深い課題を解決することが基本的な目的でしたので、途上国支援をする地球市民の会としては取り組むべきものでありました。実際、国内では「ESD:持続可能な開発のための教育のプログラム」も取り組んでいましたので、SDGsが設定された時から、地球市民の会の存在意義として取り組むべきものだったからです。NGOとしての操(節操)って感じでしょうか。
二つ目は、SDGsのスタンスは、すべての人が当事者である自覚を持つべきものだという点があるからです。私たちの生活、そして社会にある課題を解決するというのがSDGsの意義です。私たちの生活の周辺にはたくさんの困ったことや心を痛めることがあります。そのいくつかが地球的課題とつながっていることは様々なところで明らかになっています。
例えばコロナによる雇用調整で仕事を失う方というのは、相対的に社会的に脆弱な立場にいる人の率が多く、これはSDGsのゴール8の「あらゆる人が働きがいを持って働き続けられる環境をつくる」ができていないためです。「仕事を失う」は例えば飲食店オーナーなども今回は当てはまります。このような形で仕事を失うということがあるということは、私も含め、今回は大きなダメージを受けることがなかった人にとっては、いつ自分に起こってもおかしくないと考える必要があることだと思います。
そうならば、想定外の災禍に対するセーフティネットのありかたなどは、自分事と考えていかなければならないことだと思います。生活の周辺にはたくさんの困ったことや心を痛めることはすべて自分事だということをすべての人が考えられるようになると、私たちの社会全体はもっと素敵なものになるでしょう。
三つ目はSDGsが世界の共通語となった今、地域の生き残りのためにもSDGsには取り組まなければならないと思うからです。
SDGsはよくわからない、そもそも、これに取り組むメリットはあるのか?という意見を今でもよく聞きます。私が注目したいのはSDGsに取り組まないデメリットです。こちらの方が大きいと考えています。世界中の国、企業、人々がSDGsに取り組もう、と言っている中で、「私にはメリットがないからやりません」ということがあったら、世界中の人々とつながることができなくなってしまいます。世界的な連帯、協業が進められる中で仲間外れになってしまうということは、大きなデメリットだと考えています。それは、地域もそうです。地元の自治体が、地元の企業が、世界のスタンダードであるSDGsに取り組まないことで、将来まで存在し続けていくことができなくなってしまうことに憂慮しているのです。
この三つの理由で私たち地球市民の会は、「佐賀SDGs官民連携円卓フォーラ」ムを作り、その浸透に取り組んでいるのです。
2021年1月
佐賀SDGs官民連携円卓フォーラム幹事長
大野博之(認定NPO法人地球市民の会副理事長)