5/10(水)日記 出町座で「四畳半タイムマシーンブルース」観た話
今更ながら、京都の出町座という映画館で、「四畳半タイムマシーンブルース」を観てきた。
出町座で大学生として京都の出町柳が舞台の「四畳半〜」観れるのは今だけだし、体験として贅沢すぎるので、観れる人は絶対観たほうがいい。大学生ならなおさら。原作未読、TVアニメ未視聴の私が保証する。中村佑介氏のイラストタッチの、京都の町並みが素敵で、その映画の主題歌をASIAN KUNG-FU GENERATIONが担当しているというのも良い。そして、監督が「Sonny boy」の夏目真悟氏、脚本がイケてる企画によく名前が出るでおなじみヨーロッパ企画の上田誠氏である。
映画自体はコメディタッチで21:15からでも胃もたれせず観ることができた。ストーリー自体はシンプルで、映画好き大学生版ドラえもんといったところだろうか。映画版ドラえもんではなく、アニメのほうの。タイムマシンという夢の道具を、エアコンのリモコンの確保に使うというバカらしさ、あとは明石さんの揺れるショートカットが魅惑的であった。きちんとしたタイムスリップモノであるにも関わらず、話についていけなくなったり、構成に違和感を持たなかったということは脚本がめちゃめちゃ優秀なのだと思う。「成熟した恋愛ほど、語るに値しないものはない」という終わり方、潔くて好感が持てる。
映画館は同世代のお客さんが多く、「中華食べに行こうぜー」などと話してる男4女1のいけ好かない大学生グループもいて、それも良かった。盗み聞きた話だが、彼らによると吉田寮という寮に樋口氏のモデルになる人物がいるらしい。
出町柳から鴨川沿いを自転車で進むと、河原町に近づくにつれ、街が輝き始める。私は静寂の中で徐々に明るさが増し、世界が開けていくような感覚と、川面に反射する街灯の明かりと揺らめきが好きで、その景色を一緒にみたいと話していた人のことを思い出すなどした。成熟してなくて、いい感じですね。
その後、河原町のマクドナルドに駆け込み23:59が〆切のレポートを23:58に提出。えらい。