リフォームで貢献できる【エコリフォーム】とは?
SDGsに貢献できるとして国からも推奨されている「エコリフォーム」
これからリフォームをしようと考えている方にはおすすめのリフォームですが、実際のどのようなものなのかについては詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本日は「SDGsに貢献できるエコリフォーム」についてピックアップ★
・エコリフォームってなに?
・どうしてSDGsに貢献できるの?
・エコリフォームの魅力はあるの?
・おすすめのエコリフォームの事例
などについてご紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
◇エコリフォームっていったい何?
それではエコリフォームがどういったものなのかについて考えていきましょう。
《エコリフォームとは》
エコリフォームとは「エアコンなどのエネルギーの消費量を少なくする地球にやさしいリフォーム」のこと。
《エコとは》
エコとは「環境にやさしい」という意味。
みなさんもご存知のとおり、エコとは環境に配慮されたものなどを指すときによく使われることばです。
エコリフォームとは従来のリフォームとは異なり、環境に配慮されたリフォームをすることを指します。
「環境に配慮されたリフォーム??」と首を傾げる方もいらっしゃるかもしれませんが、エコリフォームにはさまざまなポイントがあります。
たとえば、環境に配慮された木材を使用することだったり、長年使える家への改築といったようにさまざまな種類があるのがエコリフォームの特徴です。
従来のリフォームでは省エネ対策がされていない給湯器を導入していたものをエコリフォームをすることでエコキュートなどのような給湯器を導入し、環境に配慮した部分リフォームをすることもエコリフォームとして該当します。
エコリフォームと聞くと、一見大掛かりな工事に感じてしまうかもしれませんが実際のところは全面リフォームと部分リフォームどちらも可能です。
「なぜ従来のリフォームではなくエコリフォームが国からも推奨されるのか」「エコがそんなにいいの?」と思う方も多いかもしれませんが、エコリフォームをすることは冒頭でも少しふれたようにSDGsの目標達成に貢献できます。
私たちがSDGsのために貢献できる活動としては、エコバッグを持ち歩くことや食品ロス削減といったようなものもありますが、その中でも特に大きな取り組みとしてエコリフォームが挙げられます。
もちろん、リフォームを検討しているという一部の人しか該当はしませんが、それでもエコリフォームをすることはSDGsへの貢献につながります。
◇どうしてエコリフォームがSDGsに貢献できるのか
エコリフォームとはどのようなものなのか、といった大枠が掴めてきたところでなぜエコリフォームがSDGsに貢献できるのかについて考えていきましょう。
■世界中で取り組んでいるSDGsに日本も取り組み中!
エコリフォームを思い浮かべるときに、同時に考えて欲しいのが「現在の地球環境のこと」です。
あまりにも大きいテーマに感じてしまい、なかなか実感が湧かないという方のために身近な問題で考えてみましょう。
たとえば、2021年である今年の梅雨は例年とは少し異なっていませんでしたか?
毎日ある程度雨が降る季節である梅雨に、1日で1ヶ月分の雨が降ってしまい多くの県では洪水や土砂災害などの被害を受けました。
毎年ある程度の災害は報道されますが、それにしても今年は異常だと感じる方も多いのではないでしょうか。
また例年の夏を思い浮かべたときに、年々暑さが増して体がおかしくなりそうだと感じる方も多いはずです。
30年前と比較しても明らかに夏の最高気温が上がり続け、2020年8月には静岡県浜松で41.1℃を記録しました。死につながるほどの猛暑は明らかな異常気象です。
こういった日本での現状をふまえて、世界に目を向けたときに世界でも地球温暖化は深刻だということがわかります。
北極のこおりが溶けてホッキョクグマの住処がなくなっていること、海面上昇などは放置できない問題です。
こういった地球環境の問題を受けて、国連では2015年9月にSDGsを採択しました。
SDGsとは、サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズの略称で「エス・ディー・ジーズ」と読む。
「持続可能な開発目標」という意味で使われている。
SDGsを採択した翌年2016年から2030年までという期間を設けて17個の目標と169個のターゲットが設置されています。
いまの私たちの生活が危ういという現状をさまざまな観点から課題を出し目標を設置し、2030年になっていて欲しい世界の姿を理想に目標が設定されています。
《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう」
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
目標2 「飢餓をゼロに」
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
目標3 「すべての人に健康と福祉を」
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4 「質の高い教育をみんなに 」
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5 「ジェンダー平等を実現しよう」
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る
目標6 「安全な水とトイレを世界中に」
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
目標8 「働きがいも経済成長も」
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
目標10 「人や国の不平等をなくそう」
各国内及び各国間の不平等を是正する
目標11 「住み続けられるまちづくりを」
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
目標12 「つくる責任 つかう責任」
持続可能な生産消費形態を確保する
目標13 「気候変動に具体的な対策を」
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14 「海の豊かさを守ろう」
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
目標15 「陸の豊かさも守ろう」
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
目標16 「平和と公正をすべての人に」
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう」
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
SDGsの目標からもわかるように、環境に関する目標はいくつも設置されています。
そんな中で日本ではどのようにSDGsの目標を達成できるのかを考えたときに、政府・企業・国民がそれぞれ協力しなければいけないと結論を出しました。
そのため企業はエコリフォームを提供し、消費者である私たちはエコリフォームをすることでCO2削減や森林環境保護などにつながってSDGsの目標の達成貢献につながるといったサイクルができました。
しかし「ただエコリフォームが環境にいいよ。だから従来のリフォームじゃなくてエコリフォームをやってね」といわれてもなかなかやる人がいないですよね。
そこでエコリフォームの魅力についても確認をしていきましょう。
SDGsについてさらに詳しく知りたい方はこちらのサイトもおすすめです。
◇エコリフォームの魅力とは?
SDGsに大きく貢献できる「エコリフォーム」
では、エコリフォームの魅力とは一体どのようなところにあるのかについて詳しくみていきましょう!
◆補助制度が豊富なため初期費用の分が補填される
エコリフォームの最大のデメリットでもある「初期費用」はとてもネックな問題で、従来の費用と比較した場合にどうしても金額が高くなってしまうことからなかなかエコリフォームは浸透しませんでした。
しかし、それなら「補助金を交付するのでエコリフォームを推奨しよう」といったはたらきを政府は行います。
そのため、エコリフォームに関わるものの補助金はたくさん用意されているんですよ♪
たとえば、
・グリーン住宅ポイント(リフォーム)
・次世代省エネ健在の実証支援事業
・既存住宅における断熱リフォーム支援事業
・地域型グリーンか事業
・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)支援事業
・長期優良住宅化リフォーム補助金
などさまざまな助成制度があります。
さらにお住まいの市区町村によっては独自のエコリフォームへの助成制度が整っている場合もあるので、リフォームをする際には必ず目を通すようにしてください。
「補助金といってもたいした額は支払われないんでしょう?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、助成額は最大300万円までなどリフォームの内容によって大きく異なります。
たとえば、ZEH支援事業の助成制度を利用する場合には1戸あたり60万円〜の助成金が交付されるんです!
大きな出費でもあるリフォームにまとまった金額が補助金として手元に来るのはとてもありがたいですよね。
従来のリフォームではあてはまらない補助金制度も、エコリフォームを選択することでお得にリフォームできるのは魅力ポイントです☆
◆築年数が経過している家も自然素材を使用して長く暮らせる住まいへ改築できる
築年数が経過している家を相続した場合に、多くの方はリフォームもしくは売却をするのではないでしょうか。
全面リフォームをする場合には金額がそこそこかかるため従来のリフォームを選んでしまうかもしれませんが、エコリフォームにすることで従来のリフォームよりも快適に暮らせることも魅力のひとつです。
たとえば、自然素材の床材を使用することでカビの発生を抑制することができるため経年劣化が起きにくいといったことがあります。
場所によって自然素材の床材の種類を変えることで、除湿効果のある床材を選んでカビや結露の防止効果が期待できたり、肌触りもよいため快適な空間を過ごすことができます。
無垢材といわれるいわゆる天然木100%の木材の場合は、年を重ねるごとに少しずつ色が変わってきますが劣化するわけではないため家の雰囲気も少し異なるのを楽しめるのも魅力的なポイント。
また合板フローリングとは異なり、木の温もりを感じる家にできるため女性からも人気の素材ですよ♡
「いま人気の北欧風の家にしたいなぁ」といった場合には、無垢材の床材を使用してみるのもおすすめです。
◆健康やお手入れの面でのメリットも♡
補助金や自然環境に配慮された床材といったメリットのほかにも、エコリフォームは住んでいく上での魅力もあります。
たとえば、断熱リフォームをすることで夏は涼しく冬は暖かい家が実現可能!
そのためエアコンの設定温度を大きく変更しなくても快適な空間として過ごせるようになります。
また、室内外の気温差で発生しやすい結露も発生しにくいようにリフォームすることでお手入れも楽になるだけではなく、アレルギー対策にもつながるため、小さなお子様がいるご家庭には特におすすめです。
このようにエコリフォームにはエコに配慮できるだけではなく、実際にリフォームをする上での魅力が多いのも特徴なんですよ♫
◇エコリフォームをする場合におすすめのリフォーム3選
それでは実際にエコリフォームをするとしたら、どのようなリフォームをみなさんが選んでいるのか少し探ってみましょう!
①自然素材を使用したからだにも環境にもやさしい住宅へのフルリフォーム
全面リフォームをする場合には床材を無垢材のものへと変更するリフォームがおすすめです。
従来のリフォームよりも金額はあがってしまいますが、それでも無垢材のメリットはたくさんあります。
快適な空間だけではなく見た目もとてもおしゃれで経年を楽しめるといったものも無垢材の魅力です。
従来のお家から一気にイメージチェンジしたい!という方にもおすすめのエコリフォームです。
②バリアフリーへのリフォーム
高齢者と同居を考えている場合にはバリアフリーへのリフォームもおすすめです。
「バリアフリーのリフォームもエコリフォームなの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、長年使えるようにすることはエコリフォームの一環のため補助金制度もあります。
過ごしやすい環境にするためにもバリアフリーの導入を検討してみてもいいかもしれませんね♪
③断熱リフォームで年中快適な住まいへ
エコリフォームといえば、のようなところはありますが断熱リフォームもおすすめです。
初期費用はかかってしまいますが、その分日々の光熱費の節約にはつながるため長期的な目で見たときのメリットはとても大きいです。
また快適な空間として維持もできるため、補助金をうまく利用して断熱リフォームをしてみるのもおすすめですよ★
◇エコリフォームも検討してみよう!
いかがでしたか?
今回は「エコリフォーム」について
・なぜエコリフォームがSDGsに貢献できるのか
・エコリフォームの魅力
・おすすめのエコリフォーム
を中心にご紹介しました。
エコリフォームは補助金制度も充実しており、ネックになってくる費用の問題も解決できる可能性があります。
高いからといってあきらめるのではなく、ぜひ今後のリフォームの候補にエコリフォームを入れてみてくださいね♪
noteではエコリフォームについてもほかにコラムを発信中!
エコリフォームだけではなくこれから新築を考えている方はこちらのサイトもおすすめです♪
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【参考サイト】
・2021 住宅のリフォーム・増改築・改修時における補助金・減税・優遇制度一覧
・東京23区のリフォーム助成金情報
・マエダハウジング|SDGsへの貢献