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茶殻を身近なアイテムにリサイクル!伊藤園のSDGs取り組み事例3選
食事やのどが渇いた時など、私たちになじみ深い飲み物と言えば「お茶」。今回はお茶の販売を主要な事業としている伊藤園のSDGs取り組み事例をご紹介します★
伊藤園はお茶を通してどのようにSDGsに貢献しているのでしょうか!?
■SDGsは2030年を期限とした国際目標
2015年に開催された国連サミット「持続可能な開発サミット」にて、全会一致で採択された「2030アジェンダ」。SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は2030アジェンダの要となる国際目標です。
SDGsは、「誰一人取り残さない」を原則に、現代社会の抱える問題を解消し2030年の未来をより良くすることを目的としています。
以下にSDGsに定められている17の目標をまとめました!
・目標1「貧困をなくそう」
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
・目標2「飢餓をゼロに」
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
・目標3「すべての人に健康と福祉を」
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
・目標4「質の高い教育をみんなに 」
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
・目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る
・目標6「安全な水とトイレを世界中に」
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
・目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
・目標8「働きがいも経済成長も」
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
・目標10「人や国の不平等をなくそう」
各国内及び各国間の不平等を是正する
・目標11「住み続けられるまちづくりを」
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
・目標12「つくる責任 つかう責任」
持続可能な生産消費形態を確保する
・目標13「気候変動に具体的な対策を」
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
・目標14「海の豊かさを守ろう」
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
・目標15「陸の豊かさも守ろう」
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
・目標16「平和と公正をすべての人に」
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
ターゲットは項目のようなもので各目標に複数設定されています。
目標をクリアするためには何が必要なのか、また、現代はどのような問題を抱えているのかがまとめられているのでチェックしてみてください★
▼ターゲットについてはコチラ
■伊藤園のSDGs取り組み事例3選!
伊藤園は、平成29年度に開催された第1回ジャパンSDGsアワードで「SDGsパートナーシップ賞」を受賞した実績のある企業です。
▼ジャパンSDGsアワードについてはコチラ
どのような取り組みが評価されているのでしょうか?
ここでは主に3つの取り組み事例をご紹介します★
①自動販売機を活用した社会貢献
私たちが頻繁に利用している自動販売機。
伊藤園は、この自動販売機を通した複数の取り組みを実施しています。
まずは、売上金の一部を「おぎゃー献金基金」と「石川被害者サポートセンター」に寄付するというもの。
【おぎゃー献金基金】
おぎゃー献金基金は、公益財団法人日母おぎゃー献金基金が行っている活動で、心や身体に障がいを持つ子どものための施設や障がいの予防研究の補助を目的としています。
【石川被害者サポートセンター】
石川被害者サポートセンターは、電話相談や法律相談、裁判所への立ち合いなどで犯罪や事故の被害者とその家族に対してサポートしています。
伊藤園の自動販売機は、節電・省エネに向けてLED照明や部分冷却・加温などをシステムを採用。合わせて抗菌消臭、打ち水効果がある茶殻シートを使用した自動販売機を展開しています。
②茶殻を身の回りのアイテムに!
緑茶飲料を製造するときに大量に発生する茶殻は、肥料としてリサイクルされることが一般的でした。
伊藤園では、「茶殻がもつさまざまな“効果”をもっと有効活用させたい」という想いから、私たちの身の回りにあるアイテムにリサイクルする「茶殻リサイクルシステム」を開発しました。
茶殻リサイクルシステムは、本来であれば乾燥させなければ腐敗してしまう茶殻を乾燥させずにリサイクルすることができる技術。
伊藤園が開発したこのシステムは以下の2点でSDGsに貢献しています。
・従来製品に使用される原材料の使用量を削減できる
・茶殻の乾燥に用いられる石油資源の燃焼をはじめとするエネルギー消費や二酸化炭素の発生を防ぐことができる
建築材や雑貨、樹脂などあらゆるアイテムがライナップしています♬
茶殻に残る緑茶の香りや緑茶ポリフェノールによる、消臭抗菌効果を移住空間に溶け込ませることが可能です。
③持続可能な農業を支援!
ペットボトルや缶で販売されているお茶が一般的となりましたが、茶葉農家も他の農家と同じように、後継者問題や不安定な収入に悩んでいます。
伊藤園では、良質な茶葉の確保と茶葉農家の持続可能な農業を実現するためのプロジェクトとして、伊藤園が生産された茶葉を全量買い取ることを前提とした契約栽培を実施しています。
このプロジェクトにより、伊藤園は良質な茶葉を安定して仕入れることができ、茶葉農家は生活の不安を解消して安心して茶葉農園の経営が可能に!
収入が安定することで、雇用創出や設備に投資する可能性も高まりますね♪
■伊藤園の飲料を飲むだけでSDGsに貢献できる!?
今回はSDGsの内容を踏まえ、伊藤園の取り組み事例を3つご紹介しました。
【今回ご紹介した内容】
・SDGsの基本的内容と目標一覧
・伊藤園の取り組み事例①「自動販売機で社会貢献」
・伊藤園の取り組み事例②「茶殻リサイクルシステム」
・伊藤園の取り組み事例③「持続可能な茶葉農園の実現」
自動販売機による社会貢献や独自の研究によって開発された茶殻リサイクルシステム、そして持続可能な茶葉農園の実現に向けた支援など、伊藤園は大企業ならではの大規模なSDGs活動を実施ていることが分かりましたね♪
茶殻は伊藤園で緑茶飲料が生産される度に発生するもの。
それがリサイクルされ、環境保全に貢献していることを考えると、伊藤園のお茶を飲むだけでSDGsに貢献しているとも言えそうです。
▼参考サイト
・KOBOLOG|【伊藤園×SDGs】企業の取り組み事例を学んでSDGsを理解
・伊藤園|伊藤園グループとSDGs
・伊藤園グループのバリューチェーン
・一般社団法人中部SDGs推進センター|株式会社伊藤園【SDGs事例紹介】SDGsパートナーシップ賞 第1回ジャパンSDGsアワード受賞