SDGsに貢献するエコマーク制度|意味と申請方法・選定基準をご紹介します
節電やエコバッグなど、エコを意識した生活が浸透してきましたね。
実は、エコを意識した生活は環境保全にも貢献しているんですよ。
エコな生活をするなら知っておきたいのが「エコマーク」。
エコマークの商品を選ぶだけで気軽に社会貢献ができちゃいます★
今回はSDGsとエコマークについて見ていきましょう!
■SDGsの目標達成に「エコ」は欠かせない要素!
最近、エコという言葉や関連する言葉を多く耳にしますよね。
これは、地球温暖化や森林減少をはじめとする地球環境の悪化を食い止め、保全するために必要な考え方が「エコ」なため。
エコバッグやマイカトラリーを持参したり、オーガニック食品を積極的に食したりと、気軽に取り組めるものも多いのがエコ活動の特徴です。
節約のために行っていることも地球環境の保全に貢献しているかも!
昨今、日本でエコが話題となっているのはSDGsの影響も!
SDGsは2015年に国連サミットで採択された国際目標です。
「誰一人取り残さない」という宣誓のもと、現代社会の問題を解決するために定められた目標を、2030年までにクリアすることを目指しています。
【SDGs17の目標一覧】
・目標1「貧困をなくそう」
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
・目標2「飢餓をゼロに」
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
・目標3「すべての人に健康と福祉を」
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
・目標4「質の高い教育をみんなに 」
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
・目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る
・目標6「安全な水とトイレを世界中に」
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
・目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
・目標8「働きがいも経済成長も」
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
・目標10「人や国の不平等をなくそう」
各国内及び各国間の不平等を是正する
・目標11「住み続けられるまちづくりを」
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
・目標12「つくる責任 つかう責任」
持続可能な生産消費形態を確保する
・目標13「気候変動に具体的な対策を」
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
・目標14「海の豊かさを守ろう」
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
・目標15「陸の豊かさも守ろう」
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
・目標16「平和と公正をすべての人に」
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
経済効果や雇用創出など、企業にも多くのメリットが得られることから、先進国を含めた各国でSDGsやエコを取り入れた社会になりつつあります。
■環境に配慮した商品の証明「エコマーク」
エコマークは国際規格に基づいて環境配慮型商品を認定する国際的な制度。
地球にある有限資源の使用を控えたり、リサイクルできるものを作ったりすることで人や環境に有害な物質などを出さないことを目指しています。
■自社製品にエコマークを付けるための方法
現代では、企業だけでなく個人でも気軽に商品を作り販売が可能です。
「環境に配慮した商品を作っているからエコマークを付けたい!」という方も多いかと思います。
ここでは、エコマークの認定基準と申し込み方法を見ていきましょう。
①エコマークの認定基準
エコマークを付けるためには、最初に商品類型の選定から始めます。
商品類型とは、商品の用途や特徴に合わせてカテゴリー分けされたもの。
新たな商品類型の受付は年に一度のみとなっています。
新たな商品類型の選定は以下の基準から実施しているのでご覧ください。
【新たな商品類型の選定】
社会に大きな影響を与えることができる
環境への負荷を大幅に低減できる
より多くの事業者の行動を転換、誘導できる
より多くの消費者の行動を転換、誘導できる
ちなみに、すでに存在している商品類型はエコマーク事務局で公表されているので、該当するものの有無をチェックしてみてください。
また、基準は改定されるので審査申し込み時のチェックも忘れずに!
②エコマーク申し込み方法
エコマークの申し込みには、こちらからダウンロードした申請書に加え、エコマークの表示箇所と表示内容に関する設計図の原稿などをエコマーク事務局に送付(持参可)します。
エコマーク認定の可否は、申し込みから審査までがおおよそ1ヶ月。
審査結果の通知は、その後1週間程とされています。
認定の通知を受けた後、60日以内に使用料を振り込めば使用可能です。
使用料とは別に審査料20,000円(施設の場合は40,000円)の料金が掛かる点も覚えておきたいポイントです。
■エコマークとSDGsロゴ・アイコンを一緒に表示!
SDGsへの貢献活動やエコマークをアピールすることは、企業が信用や評価を得やすいだけでなく、ステークホルダーからのイメ―ジもアップします。
エコマーク事務局も、SDGsロゴ・アイコンとエコマークを一緒に掲載することを推奨しているんですよ♪
ちなみにSDGsロゴ・アイコンは無料でダウンロードできます。
SDGsとエコマークで商品をアピールしてください★
■エコマークとSDGsについてのまとめ
今回はエコマークとSDGsの関係についてご紹介しました。
エコマークは、認定基準や使用料などの手間とお金が掛かってしまいますが、消費者へのアピールとしては非常に効果的です。
【今回ご紹介した内容】
・SDGsの内容と目標一覧
・エコマークの意味すること
・エコマークが関係しているSDGsの目標
・エコマークの選定基準と申し込み方法について
国際ラベルであるエコマークは、SDGsによってエコへの意識が高まっている現代において、非常に重要なラベルです。
企業は環境に配慮しているクリーンなイメージをステークホルダーに与えら、消費者はエコマーク商品を購入するだけで気軽に環境保全に貢献できるので、双方にとってメリットがあります。
みなさんも、いつも使っている商品にエコマークが付いているかチェックしてみてください★
▼参考サイト
・エコマーク事務局|エコマークと持続可能な開発目標(SDGs)【認定事業者向けのSDGs活用ガイドを公表しました】
・エコマーク事務局|エコマークと持続可能な開発目標(SDGs)【エコマーク認定事業者向けの SDGs 活用ガイド】
・東洋経済新聞|SDGsと共に歩む「エコマーク」