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SDGsのランキングトップ企業を紹介します【2015年】

今回は企業ランキング振り返り記事!

世界経済フォーラムが毎年開催しているダボス会議にて公表される「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World (Global 100 Index:世界で最も持続可能性のある企業100社)」の2015年を見ていきましょう!

■【SDGs企業ランキング】Global 100 Index 2015にランクインした主な企業まとめ

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1位:バイオジェン・アイデック(アメリカ)
2位:アラガン(アメリカ)
3位:アディダス(ドイツ)
4位:ケッペル ランド(シンガポール)
5位:ケスコ(フィンランド)
6位:BMW(ドイツ)
7位:レキットベンキーザーグループ(イギリス)
8位:セントリカ(イギリス)
9位:シュナイダーエレクトリック(フランス)
同率9位:ダンスク銀行(デンマーク)

2014年のランキングでトップ10にランクインした企業のうち、7社が2015年ランキングでもトップ10にランクインしました。

【2年連続でトップ10入りした企業】
バイオジェンアイデック
・アディダス
・ケッペル ランド
・ケスコ
・BMW
・セントリカ
・シュナイダーエレクトリック

残念ながら日本企業のトップ10入りは叶いませんでした。

続いては、ランキングにランクインしている主な企業を見ていきましょう!日本企業は何社ランクインしているのでしょうか?

14位 ロレアル (フランス 化粧品)
18位 ジョンソン&ジョンソン (アメリカ 医薬品)
22位 ユニリーバ (イギリス 消費財)
26位 コカコーラ (アメリカ 食品)
33位 ノキア (フィンランド ハードウェア)
45位 サムソン電子 (韓国 電機)
50位 エーザイ (日本 医薬品)
51位 LG電子 (韓国 電機)
54位 アクセンチュア (アイルランド IT)
55位 シーメンス (ドイツ 電機)
56位 インテル (アメリカ 半導体)
60位 ダイムラー (ドイツ 自動車)
61位 Adobe (アメリカ ソフトウェア)
69位 シスコシステムズ (アメリカ ハードウェア)
73位 レノボ グループ (中国 ハードウェア)
74位 GE (アメリカ 電機)
75位 H&M (スウェーデン 消費財)
81位 ルノー (フランス 自動車)
82位 BNP パリバ (フランス 金融)
88位 ロンドン証券取引所グループ (イギリス 金融)

(引用:Sustainable Japan|【ランキング】2015年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」

2014年のランキングでは5社ランクインしていた日本企業ですが、2015年はエーザイ株式会社の1社のみに。SDGs採択以降、多くの企業が経営活動の一環と捉えてSDGs活動を実施しているので、今後のランキングに期待大!

日本でも人気の企業が多数ランクインしていますね♪
H&Mの事例は以前記事にしたので参考としてご覧ください。

▼(関連)日本コカ・コーラの取り組み事例

ランキングはどのようにして付けられているのでしょうか?
まずは、ランキングするに当たり重要となる、「サステナブル」・「サステナビリティ」について軽くご紹介します★

■サステナブル・サステナビリティとは

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メディアや広告で「サステナブル」や「サステナビリティ」という言葉を耳にしたことがあるという方は多いのではないでしょうか?

これらは、ともに持続可能なシステムやプロセスなどを示す環境用語です。

持続可能とは「継続すること」と「環境にとって良いこと」を合わせたイメージでOK!現代では、さらに人や社会にとってもプラスとなるが求められています。

身近なもので例えると、リサイクルや食品ロスの削減など。
今話題の3Rに取り組む企業が増えていたり、食品ロスを減らすための取り組みをする飲食店が増えたりしていますよね♪

このように、意外と身近なところにサステナビリティが存在しています。

■Global 100 index 2015のランク基準

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Global 100 indexのランキング対象となるのは、毎年10月1日時点で時価総額200万米ドル以上の企業のみです。

対象企業は、サステナビリティに関する情報開示などを経てスコアリングされ、ダボス会議にて公表。その後、カナダの出版社Corporate Knights(コーポレイト・ナイト)社がランキングを発表しています。

少し掘り下げて評価基準を見ていきましょう!

①サステナビリティ情報開示の有無

サステナビリティに関する情報は以下の12項目です。

・エネルギー生産性
・炭素生産性
・水生産性
・廃棄物生産性
・リーダーシップ多様性
・役員報酬制度
・CEO報酬と従業員平均報酬の比率
・年金保護
・離職率
・安全生産性
・イノベーション能力
・税納付

12項目の内、業界ごとに決められている優先的KPIがあり、それを9つ以上情報開示していることが次のステップに進むたの条件となります。

【KPIとは】
「Key Performance Indicator」の略語で、目標達成に向けた行動が実施されていることを管理・評価する指標のこと。

その後、財務状況や製品カテゴリー、サステナビリティに関する問題による罰金の有無などをチェックされ、スコアリングの過程に入ります。

②スコアリング

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ランキングを作るのに必要なスコアリングは、サステナビリティ情報開示で必要な優先的KPIを用いて行われます。

以下は各項目で点数を付けるための計算式です。

【エネルギー生産性】  
売上 ÷ 直接的および間接的なエネルギー消費量

【炭素生産性】 
売上 ÷ 二酸化炭素排出量

【水生産性】 
売上 ÷ 水使用量  

【廃棄物生産性】 
売上 ÷ 廃棄物排出量

【リーダーシップ多様性】
女性役員の割合

【役員報酬制度】
・サステナビリティ指標に連動した報酬制度の有無
・CEO報酬と従業員平均報酬の比率

【年金保護】
未積立年金債務 ÷ 時価総額

【離職率】
離職者数 ÷ 総従業員数

【安全生産性】
事故死者数+20万人時間当りの労働喪失時間数

【イノベーション能力】 
R&D投資 ÷ 売上

【税納付】
税金納付額 ÷ EBITDA

■SDGs企業ランキング「Global 100 Index 2015」

今回は企業ランキング「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World (Global 100 Index)」、2015年版をご紹介しました。

【今回ご紹介した内容】
・Global 100 Index上位10社
・100位までにランクインした主な企業
・Global 100 Indexの評価基準
①サステナビリティ情報開示の有無
②各項目ごとのスコアリング(計算式)

現在、SDGs企業ランキングとして注目されているGlobal100indexですが、もとを辿ればサステナビリティの視点から評価するランキングであることが分かりましたね♪

評価基準が年々変化することでも知られるGlobal 100 Index。
2016年からはSDGsも関係してきます。

SDGs目標達成に向けたの取り組みがスタートしたことによって、ランキングにはどのような影響があるのでしょうか?
是非チェックしてみてくださいね!

以上、「SDGsのランキングトップ企業を紹介します【2015年】」でした!

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