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【ソトコトSDGsアワード】応募ガイド:概要・メリット・事例紹介・準備のポイント
ソトコトSDGsアワードとは?応募メリット・受賞事例を徹底解説【企業ブランディング&SDGs推進ガイド】
ソトコトSDGsアワードは、特徴ある社会貢献活動を広く発信・表彰する注目のアワード。応募メリットや過去の受賞事例、審査基準、具体的な準備ステップを解説し、貴社のSDGs経営を次のステージへ導きます。
この記事で解決できること
ソトコトSDGsアワードの概要を知りたい
応募メリット・過去受賞事例から、自社のSDGs取り組みに活かせるヒントを得たい
応募条件や審査基準、書類・プレゼン準備の要点を把握したい
社内外へのPR・ブランディングを強化するための具体的ステップを知りたい
目次
1. 導入:ソトコトSDGsアワードとは?背景をチェック
SDGs(持続可能な開発目標)やESG投資など、社会課題と経済をつなぐキーワードがビジネスの現場で急速に注目されるようになりました。気候変動がもたらす自然災害や感染症の世界的流行は、企業活動にとって大きなリスクであり、社会課題解決への取り組みが企業の競争力を左右する時代です。日本国内でも政府や自治体、企業がこぞってSDGs達成を目指す中、「ソトコトSDGsアワード」という表彰制度が近年注目度を高めています。
このアワードは、持続可能な社会を目指す活動を、多角的に取材するSDGsマガジン『ソトコト』が主催するもの。独自の編集方針とネットワークを活かし、「この取り組みこそが未来のスタンダードを創る」という活動を毎年表彰しています。受賞すると『ソトコト』誌面や公式サイト、YouTubeなどで広く紹介され、企業ブランディングやPR効果が得られるだけでなく、新規ビジネス連携の可能性も高まります。
「自社のSDGs活動を客観的に評価されたい」「社会的イメージを高めたい」「持続可能な製品・サービスを広く知ってもらいたい」という企業や組織にとって、大きなチャンスといえるでしょう。本記事では、ソトコトSDGsアワードの概要・メリット・事例・応募準備を一挙に解説します。
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2. ソトコトSDGsアワードの概要
2-1. 主催団体と運営スキーム
ソトコトSDGsアワードは、「持続可能な未来づくり」をテーマに情報発信を続ける月刊誌『ソトコト』が主催し、ソトコトSDGsアワード実行委員会が運営する表彰制度です。さらに、株式会社ソトコト・ネットワークや株式会社メトロアドエージェンシーが事務局を担い、環境省や一般社団法人日本関係人口協会など公的機関・団体の協力も得ています。これにより、アワードの公正性や信頼性が確保されているのが特徴です。
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2-2. 応募対象・募集テーマ
応募対象:SDGsに関連する活動を行う企業・自治体・NPOなど幅広い組織
企業規模を問わず、スタートアップや中小企業から大企業までOK
大学や自治体、地域団体なども含め、多様な主体が対象
募集テーマ:特に細かいカテゴリ分けはなく、SDGsに資する取り組み全般
「環境保護」「地域活性」「福祉・教育」「人権・多様性推進」など広範囲
ソトコト編集部が“SDGsに真摯に貢献している”と見なす事例を総合的に評価
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2-3. 応募スケジュールと選考プロセス
募集開始(夏〜初秋)
ソトコトオンラインの特設ページで要項が公開され、エントリーフォームがオープン
エントリー期間(秋口)
例:10月〜11月上旬まで応募を受付(2023年は11月10日締切)
選考・取材(初冬)
書類審査とヒアリングを実施し、必要に応じて現場取材を行い評価を深化
結果発表・表彰式(12月中旬〜下旬)
例:2024年は12月20日に開催予定。リアル&オンライン併用
受賞団体によるプレゼンや実行委員会からの講評が行われる
受賞記事公開(翌年1月以降)
ソトコトNEWSやソトコトONLINE等で受賞団体のストーリーを掲載
注意点:応募しても取材や受賞を確約するものではありません。書類選考の結果、ノミネート外の場合もあるので早めの準備がおすすめです。
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3. 応募するメリット
ソトコトSDGsアワードへの応募・受賞には、多面的なメリットがあります。以下、主なポイントを見てみましょう。
3-1. 企業ブランディングと信用力アップ
SDGsに真剣に取り組む企業として第三者から表彰されることで、企業ブランディングや社会的信用力が大きく向上します。特にソトコト誌面やウェブサイトでの紹介を通じ、メディア露出が高まり、取材依頼や問い合わせが増えるケースも。顧客や取引先に対して「環境・社会課題を本気で解決したい企業だ」という好印象を与えられます。
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3-2. 社内外ステークホルダーへのアピール
受賞による対外的な説得力はもちろん、社内の従業員にも「自分たちの活動が社会に認められた」という誇りとモチベーションをもたらします。株主・投資家、取引先、地域社会などステークホルダーとの良好な関係構築に寄与し、パートナーシップの強化や新規顧客の獲得につながる可能性も高まります。
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3-3. 社員モチベーション・採用効果
SDGsプロジェクトを推進する社員にとって、受賞は大きな励みとなります。取り組みが社会に認められることで自分たちの仕事のやりがいが増し、社内の一体感が高まるでしょう。また、近年は就職活動中の学生や若手が企業のSDGs貢献を重視する傾向があり、受賞実績は採用ブランディングにも有利に働きます。
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3-4. 新たなビジネスチャンスや連携機会の創出
表彰式や受賞者交流を通じて他の受賞企業との異業種コラボが生まれることがあります。2022年受賞のEDWIN(アパレル)と明治(食品)の「カカオのデニム」共同開発のように、SDGsの軸で結ばれた企業間コラボが新たな市場を創出する好例です。官公庁や大学との連携が進むケースもあり、事業拡大やソリューション開発の可能性が広がります。
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3-5. 社会課題解決へのコミットを明示
SDGsは「ゴール」ではなく、企業が持続的に成長するための中長期的戦略の一部でもあります。アワード受賞によって「社会課題を解決しようとする意志と具体的成果」を明確化でき、社内外に大きく発信できます。これは今後の事業計画や投資家対応にも有効です。
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4. 過去の受賞企業・事例紹介
ここからは、実際にどのような組織がソトコトSDGsアワードを受賞し、どんな活動が評価されたのか、代表的な事例を見てみましょう。
4-1. 北九州市:官民連携によるSDGs未来都市
ポイント:第1回(2021年)唯一の自治体受賞。公害克服の歴史と環境モデル都市としての実績。官民連携で市民・企業・大学を巻き込み、多様なSDGs活動を展開。
関連SDGs:SDG11(住み続けられるまちづくり)、SDG17(パートナーシップ)
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4-2. 味の素冷凍食品:脱フロン×CO2削減の両立
ポイント:第2回(2022年)受賞。冷凍食品製造におけるノンフロン化・省エネ対策でCO2大幅削減とコスト効率向上を同時に実現。
関連SDGs:SDG12(つくる責任つかう責任)、SDG13(気候変動対策)
特徴:環境と経済のWin-Winが評価され、社内でのSDGs意識がさらに高まった。
参考リンク(本セクション)
4-3. 株式会社明治:サステナブル・カカオと異業種コラボ
ポイント:第2回(2022年)受賞。チョコ製造工程のカカオ殻アップサイクルやカカオ農家支援で社会課題とビジネスを両立。「カカオのデニム」(EDWIN)共同開発も話題に。
関連SDGs:SDG1(貧困撲滅)、SDG8(働きがいと経済成長)、SDG12(持続可能な消費と生産)
特徴:農家支援やリサイクル技術などサプライチェーン全体を考慮した取り組み。
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4-4. 東急不動産ホールディングス:生物多様性への挑戦
ポイント:第4回(2024年)受賞。生物多様性保全と不動産開発を融合し、都市と自然をつなぐ「環境経営」を推進。国内初の「TNFDレポート」も公表。
関連SDGs:SDG11(持続可能な都市)、SDG15(陸の豊かさも守ろう)
特徴:大都市渋谷エリアから地方まで、多面的に自然共生型のプロジェクトを展開し、他社・自治体と協働を強化。
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5. 応募条件・審査基準のポイント
ソトコトSDGsアワードの選考では、以下の要素が重視されると考えられます。
5-1. 独自性・革新性
解決しようとする社会課題やそのアプローチに新規性があるか。他社にはないユニークな発想や手法、業界の先駆けとなる取り組みかどうかが見られます。
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5-2. 成果の明確化と効果測定
どの程度の社会的インパクトを生み出したか、定量データや利用者の声などを用いて具体的に示すことが大切。「CO2削減量」「従業員満足度」「地域の経済波及効果」など測定・公表している企業は評価されやすいです。
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5-3. ステークホルダーやパートナーとの連携
SDGsのキーワード「パートナーシップで目標を達成しよう(Goal17)」にもある通り、多様な主体との協働が評価のポイントになります。行政・他企業・NPO・住民などを巻き込み、Win-Winの関係を築いているかが重要です。
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5-4. 持続性・継続性
一過性のイベントで終わるのではなく、中長期的に活動を継続し発展させるビジョンを持っているかどうか。社内の体制や予算確保、経営トップのコミットなどが明確にされていると評価が高まります。
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6. 応募準備ステップガイド
実際にアワードへ応募する際、どのような流れで準備すればよいか、5つのステップに分けて紹介します。
6-1. ステップ1:自社のSDGs活動を棚卸し
まずは自社の社会・環境への貢献施策をすべて洗い出します。CSR報告書や現場部門の取組み、ボランティア活動など、埋もれているSDGs要素をリスト化しましょう。そこから今回アピールしたいテーマを絞り込むと、応募内容が明確になります。
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6-2. ステップ2:重点SDGs目標の選定
棚卸しした活動を、国連の17のSDGsゴールのどこに該当するか整理します。複数のゴールに跨ることも多いですが、2〜3個にフォーカスして具体性を高めましょう。アワード応募時の説明がシンプルになり、審査員にも伝わりやすくなります。
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6-3. ステップ3:成果の整理と定量データ収集
応募書類やプレゼンで説得力を持たせるため、定量・定性の成果指標をできるだけ集めます。例えば「CO2削減率」「従業員アンケート結果」「支援人数」など。第三者認証や社外受賞歴があれば、記載して信頼性を強化すると良いでしょう。
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6-4. ステップ4:応募書類・プレゼン資料の作成
エントリーフォームでは、主に以下の項目を求められる傾向があります。
団体概要
取り組み内容(背景・目的・具体的活動)
SDGsとの関連性
成果・インパクト(定量データ含む)
将来ビジョン・課題
文章は簡潔にしつつ、具体的エピソード・写真を交えましょう。ノミネート後のプレゼンに備え、スライドや口頭説明の練習も行っておくと安心です。
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6-5. ステップ5:社内体制の構築とスケジュール管理
アワード応募には部門横断的な協力が不可欠です。広報、CSR、事業開発、経営層などを巻き込みプロジェクトチームを作り、締切から逆算してタスクを分担しましょう。追加書類や取材への対応が必要になることもあるので、社内連絡フローを明確化しておくことが大切です。
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7. まとめ・次のアクション
ソトコトSDGsアワードは、持続可能な社会づくりに挑む組織を広く発信し、次の一手を後押しする場です。受賞すれば企業ブランディングや社員モチベーション向上、新規ビジネスチャンスなど、多面的メリットが期待できます。受賞に至らなくても、応募過程で自社のSDGs活動を整理・強化できるのは大きな利点です。
最新情報の確認:ソトコトオンラインの特設ページで募集要項やスケジュールをチェック
社内プロジェクト発足:CSR/ESG担当、広報、人事、経営層を巻き込みタスクを分担
棚卸し & SDGs目標設定:自社の活動を洗い出し、重点ゴールを2〜3個に絞る
定量成果の準備:CO₂削減量や参加人数など、数字で成果を示す
書類提出 & プレゼン準備:ストーリー性を意識して、熱意と具体性をアピール
SDGsは企業にとって社会的責任であると同時に、中長期の競争力を高める経営戦略でもあります。ぜひ本アワードをきっかけに、貴社ならではのSDGsストーリーを世界に発信してみてください。行動に踏み出すことで、新たな連携やビジネス創出が広がる可能性は大いにあります。