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【最新版】さがみはらSDGsアワードとは?応募条件~メリット・事例・準備ガイドを徹底解説
相模原市が主催する「さがみはらSDGsアワード」の概要や応募メリット、過去事例、準備ステップを紹介。企業ブランディング向上や新規ビジネス創出のチャンスをつかむためのポイントを徹底解説します。
この記事で解決できること
さがみはらSDGsアワードの基本情報・応募条件を知りたい
受賞によるメリットや企業ブランディング効果を理解したい
過去の事例から、どのような活動が評価されるか知りたい
応募する際の手順やポイント、審査基準の対策を把握したい
目次
1. 導入:さがみはらSDGsアワードとは?
相模原市内でのSDGs推進を盛り上げるため、さがみはらSDGsアワードが創設されました。2021年に初開催され、地元青年会議所(相模原JC・津久井JC)と連携しながら「SDGs達成に貢献する企業・団体の優れた取り組み」を毎年表彰しています。受賞すると企業ブランディングや信頼性向上に加え、市長賞などの目立つアワードで名を広める絶好の機会にもなります。
POINT:
主催:相模原市・(公社)相模原青年会議所・(公社)津久井青年会議所
2021年開始、2024年に第4回開催
SDGsの普及啓発と市内の取り組み促進が目的
検索意図の考察
相模原市でSDGsを推進する企業・団体向けに、アワードの応募方法やメリットを知りたい
過去の受賞事例や審査基準を詳しく確認し、自社が受賞するためのヒントを得たい
相模原市が力を入れるSDGs施策や支援制度を把握し、地域連携やPR手段を探している
【参考リンク(導入)】
2. さがみはらSDGsアワードの概要
2-1. 主催・運営団体と目的
さがみはらSDGsアワードは、相模原市が中心となり、(公社)相模原青年会議所および**(公社)津久井青年会議所と協力して開催される表彰制度です。主催団体で構成されたさがみはらSDGsアワード実行委員会**が運営し、市全体でSDGsの普及啓発と取り組み促進を図る狙いがあります。
開始年:2021年(第1回)
今年度:第4回(2024年)
目的:市内企業・団体の優れたSDGs活動を表彰し、地域全体でSDGs達成を加速する
狙い:優れた事例を表彰・周知することで、市内企業や市民のSDGsへの関心を高め、相模原市を持続可能な地域にする。
参考リンク(主催)
<a id="応募対象と募集テーマ"></a>
2-2. 応募対象と募集テーマ
応募対象:相模原市内で活動する企業・団体・NPO・学校・自治会・サークルなど
暴力団関係者等でないことが条件
複数団体での共同応募も可能
募集テーマ:SDGs全般
環境保護、貧困対策、教育、地域活性など17のゴールどれでも可
事業規模や内容を問わず、SDGsに資する活動ならエントリー可能
POINT:
1団体につき原則1件まで応募可
相模原市内で何らかのSDGs推進を行っていればOK
表彰カテゴリー
相模原市長賞(最優秀賞):1件
さがみはらSDGsアワード優秀賞:1件
さがみはらSDGsアワード協働賞:1件
審査委員特別賞:複数件
参考リンク(応募要項)
2-3. 応募方法・スケジュール・審査の流れ
応募方法
相模原市公式サイトまたはSDGs one by oneから応募用紙をダウンロード
必要事項を記入し、活動資料を添付してメール提出
募集時期
毎年夏頃(2024年度は8月30日まで)
表彰式は10月下旬に開催(2024年は10月24日)
審査プロセス
一次審査(書類審査):提出資料を基にSDGs達成度や活動内容を評価
二次審査(最終選考):一次通過団体を対象に審査委員会が評価
プレゼンテーション・質疑応答を実施する場合あり
結果発表&表彰式:公式HPで公表、受賞団体に個別連絡 → 10月に表彰式
参考リンク(応募手順)
3. 応募するメリット:SDGsアワードがもたらす価値
さがみはらSDGsアワードに応募し、受賞を目指すことは企業・団体に多くのメリットをもたらします。ここでは代表的な5つのメリットを解説します。
<a id="企業ブランディング社会的信用の向上"></a>
3-1. 企業ブランディング・社会的信用の向上
SDGsアワードで受賞すると、第三者(行政・専門家)からのお墨付きが得られます。これは企業の社会的信用力やブランド価値を高める大きな要素。
「SDGs達成に貢献している企業=信頼できる・応援したい会社」という認識が広がる
メディア掲載や市の広報で認知度アップ
*社外(取引先・顧客)**からの好評価で競合優位性を確立
【参考リンク(メリット関連)】
3-2. ステークホルダーへのアピール効果
受賞歴は社内外のステークホルダーに対し、SDGsへの本気度を示す強いメッセージとなります。
消費者・地域社会:環境や社会課題へ積極的に取り組む企業として選ばれやすい
行政・自治体:連携や支援を受けやすくなる
株主・投資家:ESG投資視点からの評価が高まり、企業価値向上
【参考リンク(メリット関連)】
3-3. 社員のモチベーション向上と優秀人材の採用
「自社の取り組みが評価される」 → 社員の誇りとモチベーションが上がり、社内の連携や意識改革が進みます。
社員同士の絆・仕事へのやりがいが高まる
社会貢献意識の強い若手・優秀人材の採用にも有利
社内研修や表彰式などを通じて、従業員全体のSDGs理解が深まる
【参考リンク(モチベーション関連)】
3-4. 新規ビジネスチャンスの創出
SDGsを軸に活動を展開すると、イノベーションや新規事業が生まれる可能性が高まります。
受賞後のPR効果で、他企業・団体から共同プロジェクトの声がかかる
本業×SDGsの融合により、新商品・新サービスの開発が加速
企業間ネットワークや官民連携が促進され、新市場への足がかりに
【参考リンク(ビジネス創出)】
3-5. 社会課題解決への貢献を明確化
応募に際して自社のSDGs活動を棚卸しし、成果やインパクトを言語化する過程で、**社会課題解決への取り組みが“見える化”**されます。
社内外に向けて「どのSDGs目標に、どの程度寄与しているか」を明確にアピール
経営層や従業員が自社の社会的使命を再認識できる
活動の定量的な評価が進み、KPI管理や改善策が立てやすくなる
【参考リンク(見える化)】
4. 過去の受賞企業・事例紹介
さがみはらSDGsアワードでは、環境保護・地域福祉・教育機会提供・廃棄物削減など、さまざまな分野で先進的な取り組みが表彰されています。ここでは代表的な事例を紹介し、評価のポイントを探ります。
<a id="株式会社イノウエ市長賞"></a>
4-1. 株式会社イノウエ(市長賞)
取り組み概要
企業名:株式会社イノウエ(相模原市緑区)
アワード年:2024年(第4回)
受賞:最優秀・相模原市長賞
同社はゴムひも・組みひも製品の製造販売を行う企業で、製造過程で発生する廃棄ゴムひもを再利用し、椅子や小物へのアップサイクルを推進。「INOUEサステナプロジェクト〜組む・織る・編む〜」として、廃棄物削減(SDGs目標12)と地元高齢者・障がい者施設への内職発注による雇用創出を両立しています。
評価ポイント:
廃材を活用した創造的アップサイクルで循環型ビジネスを構築
社員の7割が女性で、地域住民や福祉施設とも協力し誰もが活躍できる職場づくり
環境・社会両面で持続可能な取り組みとして高評価
【参考リンク(事例1)】
4-2. NPO法人さがみはら子どもの居場所サミット(優秀賞)
取り組み概要
団体名:NPO法人さがみはら子どもの居場所サミット
アワード年:2024年(第4回)
受賞:優秀賞
市内に点在する子ども食堂や無料学習支援教室などを束ねるネットワーク団体。サミット(定期会合)やイベントを開催し、**子どもの貧困対策(目標1・2・4)**や虐待防止をテーマに多様な団体同士を繋ぎ協働を促進。民間主体で福祉や教育の課題に取り組む枠組みが構築され、市内全域の子ども支援に貢献している点が評価されました。
評価ポイント:
多数のNPO・ボランティアとの連携による“面的広がり”
子どもの居場所を充実させる地域ネットワークモデル
今後の展開可能性が大きい、持続的な支援仕組み
【参考リンク(事例2)】
4-3. ボランティアグループ青い鳥(協働賞)
取り組み概要
団体名:青い鳥(市民ボランティアグループ)
アワード年:2024年(第4回)
受賞:協働賞
地域住民から不要な衣類を回収し、バッグやポーチ、服飾品としてアップサイクル。売上は災害被災地支援や福祉団体へ寄付。**廃棄物削減(目標12)と貧困・困難を抱える人々への支援(目標1・11)**を両立した取り組みが評価されました。衣類提供者、作り手、購入者という多数の市民を巻き込み、協働の力で成果を上げている点が高く評価。
評価ポイント:
アップサイクルによるリユース推進
多様な市民参加型プロジェクトで社会的インパクトを創出
地域コミュニティ形成にも寄与
【参考リンク(事例3)】
4-4. その他の事例から見るポイント
藤野電力(2022年市長賞):太陽光パネル自作ワークショップで**エネルギー(目標7)と防災(目標13)**を普及
フードコミュニティ(2022年協働賞):企業から余剰食品を収集し**フードロス削減(目標12)**と困窮家庭への支援(目標2)を実現
共通点
SDGsを自社(自団体)の中核理念に据え、継続的・総合的に取り組んでいる
多様なパートナー(他企業、NPO、行政、地域住民など)との協働
経済・社会・環境のいずれか一方だけではなく、複数をバランスよく考慮
【参考リンク(事例4)】
5. 応募条件・審査基準の一般的なポイント
さがみはらSDGsアワードの審査では、次の4点が重視されると言われています。
SDGsとの関連性
自社の活動がどの目標(ゴール)に該当し、どのように社会課題を解決するか
インパクト(社会への影響度)
活動規模や成果、定量的な効果(CO₂削減量・支援人数など)
将来的な拡大可能性や波及効果
調和(経済・社会・環境のバランス)
一方に偏ることなく、持続的に運営できるか
トリプル・ボトムラインの視点
協働(多様な主体との連携)
行政・他企業・NPO・地域住民・大学などとのコラボレーション度合い
ステークホルダー巻き込み力
審査のポイント:
独自性・革新性があるか
具体的成果・効果測定が示されているか
ステークホルダー連携が豊富か
活動の持続可能性(将来の展望・ビジネスモデル)
【参考リンク(審査基準)】
6. 応募準備のステップガイド
ここでは、実際にアワードに応募する際の流れを5つのステップでまとめます。
<a id="ステップ1自社のsdgs関連活動を棚卸し"></a>
6-1. ステップ1:自社のSDGs関連活動を棚卸し
部署横断で現状把握
環境対策、地域貢献、福利厚生など、あらゆる施策をリストアップ
SDGs目標との対応付け
どのゴールに当てはまるか、粗く分類
ポイント:埋もれた活動を見つけるため、現場ヒアリングや社内アンケートを活用
6-2. ステップ2:重点的に取り組むSDGs目標を選定
自社の事業ドメインと相性の良いゴールを絞る
例)食品企業:目標2「飢餓ゼロ」、製造業:目標12「つくる責任つかう責任」など
継続しやすさ・効果の大きさを検討
ポイント:本業とかけ離れないテーマで取り組むと、ビジネスとSDGsが融合しやすく持続性UP
【参考リンク(SDGsの選定)】
<a id="ステップ3活動内容成果の整理とデータ収集"></a>
6-3. ステップ3:活動内容・成果の整理とデータ収集
活動の開始時期・目的・具体的手法を文章化
定量データ(削減率、参加人数、CO₂削減量など)や定性情報(利用者の声、メディア掲載)を集める
写真や動画、関連記事などエビデンスを用意し、審査時の説得力を高める
ポイント:成果やインパクトを可視化するほど評価が上がる
6-4. ステップ4:応募書類・プレゼン資料作成
応募書類
所定のフォーマットに従い、独自性・成果・連携・持続性を意識して記述
専門用語を多用せず、端的かつ具体的に
プレゼン資料(最終選考対策)
時間を意識したスライド構成(課題提起→取り組み内容→成果→将来展望)
社内でリハーサルし、想定Q&Aをまとめておく
ポイント:ビジュアル(写真・図表)を活用し、読み手・聞き手の理解をサポート
6-5. ステップ5:社内体制を構築し万全の準備
広報担当:受賞後のプレスリリース、社内報告、SNS告知
経営層:トップメッセージや予算承認、発表会への出席
現場リーダー:成果データの提供、プレゼンでの意見交換
ポイント:応募後も追加質問や書類提出があり得るため、迅速に対応できる連絡体制を整える
【参考リンク(応募準備)】
7. まとめ・次のアクション
さがみはらSDGsアワードは、相模原市内のSDGs推進を加速させる重要なアワードです。応募することで企業ブランディング、社員モチベーション向上、新規ビジネス機会など多大なメリットを享受できます。特に経営とSDGsを連動させ、社会課題に本気で向き合っている企業・団体なら、受賞の可能性は十分あるでしょう。
応募締切:毎年夏頃(2024年は8月30日)
表彰式:10月下旬(2024年は10月24日)
次のステップ
自社活動の棚卸し:SDGsとの関連性を見える化し、応募テーマを決定
応募要項の確認&書類準備:締切前に余裕を持って取り組む
社内体制の構築:広報・経営層・現場リーダーでチームを編成
書類提出→一次審査通過後、最終プレゼン対策
「自社のSDGs貢献を客観的に評価してほしい」「地域とのつながりを強化したい」という企業・団体こそ、このアワードに挑戦する価値があります。ぜひ、さがみはらSDGsアワードをきっかけにSDGs活動を次のステージへ進めてみてください。あなたの取り組みが、市内外から注目される成功事例となるかもしれません。