【vol.15】地球の使い過ぎ?~アース・オーバーシュート・デーとは!?~(その2)
前回のnoteで、
2019年は7月29日がアース・オーバーシュート・デーとなっており、
私たちは世界中で地球1.75個分の資源を消費しながら生活している
この事実をお伝えしました。
では、具体的にどのような消費が大きいかというと、
”地球温暖化”の主因となっている”二酸化炭素の排出”
これが大きな割合を占めています。
「森林や海などの自然が1年間で吸収できる総量」を超えて二酸化炭素が排出され、その分はどこにも吸収されずに大気中にたまり、温暖化を一層悪化させる、という悪循環に陥っています。
そして、地球温暖化は、
●干ばつによる食物の生産性の低下
→食物が市場に出回る水準まで育ってくれない現象が起こります
●山火事
→温暖化により雷が起こりやすくなります
●暴風災害やゲリラ豪雨
→一昔前まではなかったような規模の集中豪雨が最近では毎年のように起こっていますね
●氷山の溶解
→氷の下にはメタンガスが埋まっていてさらにCO2を発生させるという話も
●海面水位の上昇
→モルディブが沈んでしまわないか心配です。。。
●生態系の悪化
→動物が住処を失うことでまた新しいウイルスを人間に近付ける可能性も!?
こういった多種多様な問題を引き起こすと言われていますし、実際に世界で「いま」起こっているニュースを見た人もたくさんいるでしょう。
また、資源の消費が増える要因になるさらなる問題としては、
”人口が増えすぎている”
これがあります。
日本では、これからどんどん人口が減少していくことが大きな問題になっていますが、世界ではその反対で、人口が増えすぎているのです。
現在、1日に約21万人のペースで人口が増えており、このままいくと、2056年には世界の人口が100億人に達する見込みであると言われています。
現在でさえ地球1.75個分の消費をしているのに、このまま人口が増え続けると、もっともっと消費すべき資源が必要になり、さらに資源が足りなくなる、ということになり兼ねません。
私は環境の専門家ではありませんし、まだまだとても勉強不足なのですが。。。
こういった事実を知るにつれ、そして、実際に世界各地で異常気象や水不足などが起こっている現状を知ると、SDGsのいう「経済・環境・社会」のうち、「環境と社会」にしっかりと配慮することが、結果的に経済への打撃を減らし、長期的に見ると国や企業の持続的な発展につながるのではないかと、考えざるを得ません。
実際、自然災害によってお店やオフィスが物理的なダメージを受けると、復旧するまで経済活動が止まるどころか、業務以外の想定外の費用が発生することになりますしね。。。
では、世界ではこういった事態にどのように対応していくと考えられているのでしょうか?
大きなものとして、2015年に採択された温暖化対策の国際枠組みである
「パリ協定」があります。
このパリ協定により、日本をはじめとする各国が二酸化炭素排出削減の長期目標を提出しており、
2050年には二酸化炭素排出量を「実質ゼロ」にする必要がある
こととなっています。
また、ここ数年で、石炭や石油、原子力に変わるものとして、太陽光や風力、地熱、水力などの「自然エネルギー」の活用が増えているということもあります。
※地球温暖化に代表される気候変動は、経済発展に向けて化石燃料を燃やしてきたことで悪化してきた側面があるため、「どのエネルギーをどんな割合で、どんな風に活用していくか?」というエネルギーの問題を抜きにしては語れません。
過去のvol.5やvol.6では、”エネルギー”についての記事を書いていますが、ここでもつながってきましたね!
その意味で、SDGsのゴール7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」とゴール13「気候変動に具体的な対策を」には大きな相互関係があると考えられます。
私自身もまだまだ表面的な部分しか把握できていませんが、こういった世界の現状やこれからの流れをまずは知っておきながら、本来あるべき「地球1個分の生活」を目指せるよう、自分にできることを考えて行動に移していきたいと思います。
今回はなかなか壮大なテーマになりましたが。。。
SDGsに取り組むことで、このような地球規模の課題にも少しずつ貢献できると信じています。
【補足】
SDGsは大きな視点で長期的に考えていくことが多いですが、目先の対応でいくと、これからはコロナ対策と同様に、自然災害への対策もこれまでよりも真剣に考えておかないと、二重でダメージを受けることになり、本当に仕事の継続が難しくなるかもしれませんね。あらゆる想定ができる力をつけていきたいです。