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「小泉進次郎大臣には育休トルトル詐欺にはなって欲しくない!」スーパーダディ総研〜みんなで育休について考えるプロジェクト発足〜

小泉進次郎さんの育休取得で「お父さんの育休取得」がにわかに注目されています。スーパーダディ協会(SDA)代表の髙橋一晃です。先週末SDAのお父さん仲間とメンバー限定のオンラインサロンで意見交換をしました。「仕事当然家事育児」を掲げる前向きお父さんたち。しかし育休に関しては多種多様な考えがあることがわかりました。

私自身は進次郎大臣のこのパフォーマンスに過ぎない数日間の育休取得に賛同すると世の中にパフォーマンス育休が増えてしまうことを危惧しています。育休取らなくても子どもが生まれたら「子育て優先で生活するという決意」さえすれば、育児に対する意識が高くなり生活スタイルも変わるはずと前出のオンラインサロンで意見を発信したらメンバーから反論の声が多数届きました。この後たっぷり紹介しますが、その前にもう1エピソード私の話。

このニュースを聞いたときに子どもが園に通っていた頃のあるママのことを思い出しました。「1ヶ月とっただけで育児をしていると思わないでほしい。子どもがせめて中学に通うまで毎日毎日少しでもいいから一緒に育ててほしい。育休取っている最中はよく面倒見てくれたけど育休終わったら何もしないし、この前なんてあまりに育児してくれないので少し文句言ったら『去年育休取ったじゃん』と開き直ってたのよ。コレはもはや育休トルトル詐欺ですよ』」と熱く話していたことを思い出しました。スーパーダディでも協会お父さん目線で育休に関しては議論を重ねないといけないと思ったきっかけとなりました。【お父さんの本音研究所スーパーダディ総研】の2020年最初のテーマにしたいと思います。そのプロローグとしてスーパーダディ 仲間に育休に関して意見交換したものをまとめてみました。

〈育休!お父さんの声①〉
進次郎大臣の育休がパフォーマンスであったとしてもそれが社会的に影響を与えるのであればそれはそれで意味があると思います。高橋一晃さんが言うように子育て優先で生活するように意識改革をする際に仕事とのバランスって重要になると思うんです。フリーランスや自分で仕事をコントロールできる役職の人たちはそれが可能だと思うんですが、若手の普通の会社員がそれをやるには会社や上司の意識が変わらないと難しいと思います。その時に進次郎さんのパフォーマンス育休が育休や子育て優先にシフトする働き方に対する動機付けにひと役買ってくれたらいいのかな?と。個人的な好き嫌いは置いといて進次郎さんのの影響力があるならそれをうまく使って、社会が少しでもいい方向(子育てしやすい)に向かえばいいと思います。

〈育休!お父さんの考え② 〉
本来、育休は父親としての学びの期間のハズなのに、育休取得することが免罪符になって、あとはママによろしくっていう感じでしょうか?今回の進次郎氏の育休取得、育休取得推進派としては生後3ヶ月間の間に計2周間というのには少しガッカリしましたが、これが育児・子育てにまったく無関心な爺さん議員いっぱいの自民党のなかで進次郎氏自身が勝ち取った精一杯のモノだったのか、単なるパフォーマンスなのか、そこを専門家に聞いてみたいですよね。とはいえ、これによって育休取得について考える機運も高まるきっかけになることは確かかと。で、育休取得の意義とは何なのかをそれぞれが考えるようにならないと、「育休取ったからパパ」が増えそうですよね。

〈育休!お父さんの考え③〉育休自体はとれた方が子育てに前向きに向き合う父親は増えると思います。ただ、本来育休の有無にかかわらず、今ある環境の中で仕事も育児も頑張るのが理想ですよね。とはいえ、それすらもみんながそう頑張るのも気持ち悪いかなと思っています。俺は仕事を100%やる。家のことはお前に任せた。そんな父親も、格好良いと思います。妻と子供、そして自分が生き生きとしていれば、カタチは何でも良いのではないかなぁ。というのが個人的な考えです。今回の件は小泉氏の真意がどこにあれど、育休をとり子供と向き合う時間は、やっぱり大切だと思います。『育休取ったからパパ』が一定の割合で発生することは想像に難くありませんが、『育休とれないし、そもそも育児なんて俺やんねーしパパ』よりは一歩前進しているのではないでしょうか。そんなパパでも、育休をとってみて、実際に子供と過ごす時間が少しでも増えるのなら、意味はあるのかなと思います。

〈育休!お父さんの考え④〉
現在、絶賛育休中ですが、今現在は妻と2人で子どもの成長を見守れて、本当に幸せだねと、妻とよく話しています。会社にも、周りの支えてくださる方々にも、感謝が絶えません。ただ育休を取っても夫が自己研鑽に走り、育休なのに育児参加していない人もいると、妻から聞いたことがあります。あくまで育休は手段であり、意識がある方はどんな形でも参加する気はします。個人的には小泉進次郎さんの意見に近く、小泉さんが育休を取ることにより、男性の育児参加への流れが出来るのであれば、多少のパフォーマンス育休勢が目についたとしても、意義があると思います。

〈育休!お父さんの声⑤〉個人的には子育てのスタイルは夫婦それぞれで良いとは思っています。ただ、私としては現在の男性の育児参加への状況を踏まえると、パフォーマンスだとしても(というか、パフォーマンスとして)育休を取得して欲しかったので安堵しています。現状では、少なくとも私の周りでは歳が高い人ほど子育てなんて女の仕事と思っている人も多く、若い世代が子育てに前向きななことを否定される方も多くいます。子どもが生まれるような年齢で大臣になること事態が日本ではレアですが、小泉さんが育休を取っても批判、取らなくて少子化の現代において批判はあると思います。その上では、育休を取らない方が批判は少なかったと思われる中で「あえて空気を読まず」育休取得に踏切ったことは価値があると思います。小泉さんには育休だけでなく、育児にもしっかり関わりながら、大臣としても結果を出してもらう。一方で、世の中でも小泉さんの育休をきっかけに議論する事が必要だと思います。

〈育休!お父さんの声⑥〉育休も一つの育児の選択肢ですが、シッターという選択肢もあります。その中でも学生に依頼したケースの記事がありました。将来のスーパーダディとなるだろう男子学生がシッターとして子育て家庭に参加して、仕事として取り組んでいるというものです。依頼した家庭にとっても、子供にとってもこの学生にとってもいいスタイルだと思いました。この様な世の中の動きをSDAとして取り上げ、ドンドン議論していく、情報を広げていく事が色々な選択肢を選んでいいという空気を作る一助になるのではと思います。https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d143ff4e4b0d0a2c0ab9944

今回の進次郎さんの動きを契機に、スーパーダディ 仲間と育休に関して議論していきたいと思います。その都度読者の皆さんにも共有させていただきます。お時間がある時にご一読ください。

※写真は10歳の息子が購読している毎日子供新聞を写メをした上、引用させていただきました。子ども新聞にも掲載されるテーマなのかと今回の議論のきっかけにもなりました。ありがとうございます。

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