【SD】松井裕樹を獲得
こんにちは、SD担当のテルチカです。
SDが松井裕樹を5年$28M(3,4年目オプトアウト条項付き)で契約しました。3年目オプトアウトする位の成績を残すことを期待しておきます。
パフォーマンス
最初に私自身は普段パ・リーグの試合を全く見ておらず、前々からボールが合わないと言われる世界大会の投球しか見たことがありません。不安の方が強い形になってますが、今回は出来る限り良い点を挙げていきたいと思います。
今年はWBCにも出場し、シーズンでは2年連続のセーブ王を獲得しました。左投手の3回獲得は江夏豊以来とパリーグ歴代2位の数字です。
こちらのツイートを引用させて頂きます。
全体的に非常に優れており、ゾーンのスイング率と見逃しストライク率が上位99%と打者が積極的にスイングを仕掛けたことが分かります。
ストレートとフォークのツーピッチでの組み立てが多く、スライダーは去年より割合を減らす形になりました。個人的に高校時代のスライダーのイメージが強かったので驚きましたね。
身長が約174cmと比較的低身長の中で、左投手MLB平均(2023)の93.2mphより0.7ポイント低いことは、不安材料の1つだと思います。身長174cm以下の投手は2010年以降、MLBにおいて9人目と希少です。
そして特筆すべきはフォークでしょう。
被打率は.118、Whiff%(空振り/スイング)55.8%と非常に優秀で、vs右に対して.057と出ておりMLBでも冴える武器の1つになると思います。FB%が高めなのもピッチャーズパークの本拠地では、有利に働く要素の1つでしょう。
ここからは2点のことに触れていきます
①MLB公式球への対応
松井が不安点として常々挙げられるのは、MLB公式球に近いとされる国際大会でのボールへの対応能力です。ここでサンプル数は少ないですがWBC今大会の韓国戦(23球)のデータを見ていきたいと思います。
ピッチチャート
ピッチチャートで見てみると、やはり明らかにすっぽ抜けと分かるようなボールが何球か確認され不安要素は残るかなと感じました。
(思ったより投げれてるなという印象も持った)
実際、松井自身も強化試合の中日戦後のインタビューで苦しみを語っていました。
スピンレート
スピンレートで見てみると、ストレートは2470spinとMLB平均(2023)の2283spinを上回る数値を記録していました。ちなみに左投手の近い所でいうとリリーバーのダニー・クーロム(BAL)辺りが挙げられます。
リリースポイント
リリースポイントは平均してどの球種も約6.0ftとなっており、MLB平均(2023)の6.4ftより低い数値を記録していました。
変化量
特筆すべきストレートは縦変化が11.7インチとホップ成分があり、横変化も少しある(アームサイド側?)ボールでもあると確認されました。
(代表例:コリン·ポシェ/ブライアン·ベイカー)
(savantでは左投のフォークが珍しいためチェンジアップと判断された?)
→左投手のフォークはMLBでは希少価値が高く打者は苦労する可能性は全然ある
②ピッチクロックへの対応
今シーズンMLBではピッチクロックというルールが適用され、走者なしでは15秒以内、走者ありでは20秒以内に投球動作に入る必要があります。では松井はというと
と何と2倍近くも差があり、NPBでもMLB(21年/22年)でも1位であり早急な対処が必要です。
22年~23年でピッチテンポの差が1番大きかったジオバニー・ガジェゴス(STL)は成績が悪化している例があります。個人的にケンリー·ジャンセン(BOS)がピッチクロックで良くなったと言及したりと、基本2球種しか投げないクローザーはピッチクロックに対応しやすいのではと感じる部分もあり、成績にどんな効果があるか個人的に分かりません。
松井自身はテレビ番組の球辞苑において、今まで打者に合わせていたのをスピーディーにやると語っており、どのような影響があるか注目したいところです。もしかしたら来年は違反14回のクレイグ・キンブレルと熱いデッドヒートが見られるかもしれません。
成績を良くするためには
長々と色々なことを喋りましたが、平凡な球速と平均下のリリースポイント、スピン量が高くホップ成分もあるストレートの価値を活かすには、MLBで基本的に失点リスクが低いとされている高めのコースへの配球/コントロールが重要だと感じました。
例にあげたベイカーやポシェもストレートはゾーン高めへ、集中的に投げれるコマンドを有しているのでそこが鍵になりそうです。
まとめ
個人的に現状のリリーフ陣と松井への期待度から考えると、クローザーにはロベルト·スアレスを推薦したいところです。不安な要素もありますが来るからには応援したいと思います。
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データ引用サイト
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