【SD】マイケル·キング先発の道
こんにちは、テルチカです。
今回はフアン·ソトのトレードの対価として加入したマイケル·キングですが、移籍後も先発として投げることについて触れていきます。
リリーフ➡️先発へ
ここ数年ロングなど様々な場面で目覚ましい活躍をしてきましたが、今年8月に先発に再転向すると支配的な投球で相手を翻弄しました。
パフォーマンス
①球種別クオリティー
特に悪目立ちするような球種はなく、逆に特筆すべきは変化球でしょう。
スイーパーは水平方向にvs AVG 3.4となっており、これはMLBでも4位の高水準です。チェンジアップは平均より沈まないボールで速球との速度差は平均以下ですが、被打率とWhiff%において素晴らしい数字を残しています。
②投球スタイルの変化
7月までのリリーフ時と8月からの先発時ではシンカーの割合が約25%→40%まで増加し、スイーパーの割合が約40%→25%まで減少しています。よってスイーパーからファストボール主体のスタイルに変化したことが分かりました。
スイーパーはRV/100(100投球当たりの得点価値)で見ると-0.7となっており、長いイニングを投げる上で割合を減らしたことは大きいのではと感じました。
③球速の上昇
シンカーは
93.6mph(4~7月)→94.3mph(8月~)
ストレートは
94.2mph(4~7月)→95.4mph(8月~)
と上昇しており、8/29の先発登板では最速で98.2mphを記録しています。
④対右と対左
vs右はシンカーとスイーパーで80%を占めており、主にこのツーピッチで抑えチェンジアップはあまり使用していません。シンカーは被打率.300となっていましたがxBA自体は.251となっています。
vs左はチェンジアップの割合が28.6%と大幅に増やし、スイーパーの割合を減らすことで全球種を満遍なく投げています。
左に対してはチェンジアップがとても効く球になっており、被打率やWhiff%、x系指標に置いても優秀な数字を残しています。
これは2023年のチェンジアップのヒートマップですが、左が1番遠いであろう外角低めに集中して投げられていることが大きいようです。
懸念点
さほど大きな懸念でも無さそうですが、ピッチングサンプルの少なさや昨年の肘の骨折、久しぶりの先発復帰ということで、8試合中6試合では80球以下に制限されています。ただピッチカウントを広げてもスピードは保てているのでさほど大きな心配はいらないと予想しています。
まとめ
先発として好投したことには、球速向上やスイーパーを減らしたことなど様々な要因がありそうに見えました。例え先発として成功しなくても8,9回を任せられる投手なのは明白です。まだダルビッシュとマスグローブしか当確していない先発ローテの1枠を埋めてくれるはずです。
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データ引用
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