SDGs -持続可能な開発目標-
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SDGs(持続可能な開発目標)- Sustainable Development Goals -
今回の講義動画テーマは、2015年に日本を含む国連加盟国193カ国が、2030年に向けて達成するために掲げた持続可能な開発目標、サステイナブル・デベロップメント・ゴールズ『SDGs』です。
SDGsには17のゴールと、169の具体目標「ターゲット」が定められています。講義動画では、以下3点のSDGs基本情報をお伝えしながら、「デザイナー目線」のSDGsをお伝えいたします。
◯ SDGsが国連で採択された背景やその構成
◯ SDGsを理解を深めるための本質
◯ SDGs達成に向けたデザイン事例
「デザイナー目線」と言うのも、グラフィックデザイナーの私としては、SDGsアイコンそのものも大変魅力的なデザインで、国連公式の17個の正方形アイコンタイプの他にも、様々なビジュアル・バリエーションがあるからです。SDGs 17ゴールが違う見え方になると、伝わり方や活用の仕方も変わるという視点も、講義動画で一緒にお伝えします。
まず上が、国連公式のSDGsアイコンです。ゴールを示す端的な言葉、シンプルなピクトグラム。この世界的なデザインを手掛けたのは、スウェーデン生まれのグラフィックデザイナー、ジェイコブ・トロールベック氏率いる、ニューヨークのデザイン会社「Trollbäck+Company(トロールベック&カンパニー)社」です。トロールベック氏がどのような経緯でSDGsアイコンのデザインを手掛けるに至ったか?国連が定めた複雑なゴール設定をシンプルな言葉にした経緯や、アイコンや色のデザインプロセスなど、気になる内容を包み隠さず語っている映像が、こちらに公開されています。
Type Directors Club Salon映像: March 30, 2017. "Design for Change: Communicating with 7 Billion People" with Jakob Trollbäck
次に「ウエディングケーキ型 SDGs」と呼ばれているビジュアルです。スウェーデンのジャーカー・ロクランツ氏により、開発されました。講義動画では、このウエディングケーキ型 SDGsとデザイン事例を照らし合わせながらお話しします。
更に、17ゴールをそれぞれ個別に表すのではなく、全てが密接に影響しあい、連鎖していることを示唆するビジュアルが、こちらの「イシューマップ」です。issue+design と Project Designによって開発されました。講義動画では、地球温暖化によって干上がった湖が巡り巡って、イスラム過激派組織によるテロにつながっていることを、イシューマップで解説しています。
イシューマップは、2019年にグッドデザイン賞特別賞を受賞している「SDGs de 地方創生」というカードゲームでも、SDGsの本質をお伝えするために頻繁に登場します。地域課題で悪循環になっている根本原因はなにか?好循環にするにはどうすればよいか?を考えるツールとして、秀逸なデザインです。10月17日の土曜日、実際にこのカードゲームを体験できる機会を、講師 田中美帆が開催します。カードゲームを通じて「まちづくり」をシュミレーションしながら、SDGsを理論的かつ実践的に学ぶ良い機会ですので、ご関心ある方は是非ご参加ください。
SDGs de 地方創生 カードゲーム体験会
日時|10月17日(土)9:00開場、9:30開始
会場|CatalystBA 二子玉川(東京世田谷区、二子玉川駅となり)
WEB|https://sdgs17october.studio.site/
講義動画では、これらのSDGsビジュアル・バリエーションの機能特徴と事例をご紹介しながら、話を進めています。グラフィックデザイナーとして「デザイン目線」のSDGsをお伝えする講義動画という意味が、お分かりいただけましたでしょうか。SDGsを語るにはマニアックな入り口と思いますが、SDGsは耳にしているけど良く知らない...という方々も、基本的なSDGsの理解が得られる内容もお伝えしていますので、講義動画をお楽しみいただければ幸いです。
次回は、このSDGsを町ぐるみで実践し「SDGs未来都市」に採択されている、徳島県上勝町をご紹介します。どうぞお楽しみに!
次回予告|ゼロ・ウェイストのまち、上勝町
講義動画公開日|2020年10月07日(水)
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