見出し画像

29.黒字化させるための月次決算の有効性

今回は月次決算の有効性について書こうと思います。
もしかしたら月次決算をしていない会社もあるかもしれませんが、
月次決算は必ずした方がいいです!というか、必ずするべきです!
着実に成長をしている会社は必ず月次決算をしています。

もし伸びている会社で月次決算をしていなければ、
月次決算した瞬間にさらに伸びます!

今回は月次決算の有効性について熱く語っていきますので、
ぜひご覧ください。


1.なぜ赤字はダメなのか?


皆さんの会社は黒字ですか?それとも赤字ですか?

儲かっているように見える会社でも意外と赤字だったり、債務超過に陥っているケースは意外と多いんです。

だって、そもそも中小企業の約半分が赤字なんですから。

TKC経営指標(BAST)によると、令和6年の黒字企業割合は53.5%なので、裏を返すと半分が赤字企業になります。

https://www.tkc.jp/news/2024/20240529/

<黒字企業割合は53.5%>令和6年版「TKC経営指標(BAST)」を発行― 全国363金融機関等で融資審査などに利用 ―


また東京商工リサーチの2024年度の赤字法人率のデータでは64.8%が赤字企業とのこと。
全体の半分以上を赤字企業が占めているというのは結構マズイですよね…

個人的な意見ですが、赤字企業というだけでマズい企業では、と思ってしまいます。
どれだけ綺麗事を言っても成果を出していないとふーんで終わってしまいますからね。会社経営をしていて赤字だったら誰も話を聞いてくれませんし、説得力が弱くなってしまうんです。

生業や家業の人なら赤字は別にいいと思います。苦しむのは自分だけですから。でも社員を雇い、事業や企業になりたいなら赤字は致命的です。何があっても赤字にしないという緊張感が事業や企業、そして産業を作っていくと思っています。

2.赤字会社を黒字化した実績


弊社が2020年に子会社化した会社も元々4期連続赤字の会社でした。
その赤字だった会社を4期連続で黒字化にできたから分かるんですが、赤字の会社はそもそも『赤字になった理由を把握できていない』んですよね。
逆に黒字の会社は黒字になる理想の会社の形が必ずあります。型を見つけているから黒字なんです。


きちんと黒字で経営をしている社長は違和感に敏感に気付きます。
なぜなら自分の指標できちんと管理をしているからです。
月次試算表や決算書というのはその答え合わせのために使うんです。
感覚を見える化して確認する作業が経営のための会計です。それが分かっていない会計は経営では使えませんからね。

3.月次試算表が黒字化を作る!!


だからこそ私は黒字化するために、
『月次決算をして即時的に数字を見えるようにすること』
の重要性を啓蒙しています!

実績を把握するためには数字で把握する必要がありますが、
その数字が即座に見えないと意味がありません。

昔の数字を見たからと言っても時間は流れていってしまいますので、すぐに使えない数字になってしまうんです。会社によっては年次決算しか数字を締めていない会社もあるかもしれませんが、月次で数字を見えるようにすることがまずは大切になってきます。

そもそも経営状態を見える化するのが会計の本質であり、
経営をするための大事な"道具"なんです。

野球も点数をつけないと今の状況が見えないので
そもそも勝っているのか負けているのかさえわかりませんからね。

だからこそ意外とやっていない会社が多いですが、
月次決算をするべきなんです!

もしやっていない会社があれば、
すぐに顧問税理士先生に相談してみてください!
顧問税理士先生に行っても難しければ気軽に私に連絡してください。

4.月次決算の有効性とは?


月次決算は社内の経理、財務担当の底上げに繋がります。
月次決算をケチる経営者の会社は伸びませんよ。
伸びたとしてもそれは一過性に過ぎません。
業績が伸びている会社で決算書を活用していない経営者はいませんから。

会社を伸ばすために大事なスキルは、
⚫️決算書の見方を習得する。
⚫️月次決算を確実に行い自社の置かれている状況をしっかり把握する。
⚫️値決めをおろそかにしない。
⚫️無駄遣いしない。
⚫️売上最大・経費(仕入等の原価も含む)最小を常に忘れないことです。
などありますが、
この全てのスキルは決算書、月次試算表がなければわかりませんから。

実際に私が関わった赤字の会社でも月次決算をしていませんでした。
厳密にいうと手探りでやってはいたのですが、
数字が固まってくるのが2ヶ月後。
その数字も間違っていて使える数字ではなかったんです。

そこで月次決算の仕組みを1年かけて導入しました。

その会社では毎月翌月の15営業日までには
必ず数字を締めるようになった結果、
4期連続黒字を達成できています。(昨年は過去最高の営業利益を達成)

正直これでも遅く、理想は翌月1日締め。
そのためには経理のDXと正確性が大切になります。

会計を生きた数字にできるかが経営を左右しますからね!

もっと高度なことを言うと下記も月次決算に絡んだ大事な内容です。
⚫️固定費・変動費の細分化
⚫️3-5年の中期経営計画、年間計画、月次計画の策定
⚫️毎月の予実管理のチェック
⚫️予実管理を元にした行動計画の策定ならびに修正

上記をやらない経営者は多く、特に事業計画書の策定をしない会社は増えていますが、少なくとも1年間は作っていないと、地図もなく砂漠を彷徨い続けて明日ご飯が食べれるか分からずに生きているようなものです。

社員を守り、会社を維持そして成長させたいなら必ず月次決算をしましょう。そして経営に活かしましょう。

月次決算をやっていない会社は危機感を持ってください。
導入に困っている方はお気軽にご連絡くださいね。

簡易的にはなりますが、予実管理のフォーマットを載せておきます。 無料なのでお気軽にダウンロードください!

予実管理表サマリ版

今日はここまでです。
毎週更新していますので興味がある方はまた見てください!

いいなと思ったら応援しよう!