![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158871354/rectangle_large_type_2_f1c501c16ba28692c79db89dd2a7cb28.jpeg?width=1200)
8.【必須知識】経営をする上で大切な会計財務の考え方
日々の経営で会計財務について知識がなく苦しんでいたり、
周りに相談できなかったりする方は少なくないのではないでしょうか?
父が税理士ということもあり、また私自身も3社の取締役を務めておりますので、少しでも皆さんに貢献できればと思っております。あくまで概要にはなりますが参考にしていただければ嬉しいです
早速ですが、経済産業省が出している「2023年版 中小企業白書・小規模企業白書 概要」を見まして、それに対して思ったことをつらつらを書いてみましたので、少しでも参考になると思いましたら反応いただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!(古い記事ですがご了承ください。)
以下分類してコメントしていきます!
①コロナ関連融資の返済期限や物価高騰への対応策について
②人手不足による業務改善について
③イノベーション、設備投資について
①コロナ関連融資の返済期限や物価高騰への対応策について
具体的な対応策として、「既存製品・サービスに値上げ」「人件費以外の経費削減」「業務効率改善による収益力向上」などがありましたが、何からやっていいか分からないというのが本音ではないでしょうか?
私が提唱しているのは第一ステップとして、以下3つの見える化をすることが大切だと思っています。
1過去(実績)の見える化
2未来(計画)の見える化
3未来(計画)と過去(実績)とのギャップの見える化
それぞれ説明します。
「過去の見える化」とは、月次決算をして即時的に数字を見えるようにすることです。
実績を把握するためには数字で把握する必要がありますが、その数字が即座に見えないと意味がありません。
昔の数字を見たからと言っても時間は流れていってしまいますので、すぐに使えない数字になってしまいます。
会社によっては年次決算しか数字を締めていない会社もあるかもしれませんが、月次で数字を見えるようにすることがまずは大切です。
次に「未来の見える化」とは、事業計画を策定して将来何をしたいかを数字に落とし、明確化することです。
目的が定まっていないと会社が進むべき方向がわからず、行き当たりばったりの経営になってしまいます。
全ての会社は、社員の生活を守るために持続的に成長し続けることが義務だと思っていますので、目的を定め、その目的を達成するための計画を策定し、数字に落とし、明確化して、社員に共有することが持続的な成長を実現するために大切です。
最後は「未来と過去とのギャップの見える化」です。これは未来の見える化によって明確化された計画と、過去の見える化によって見えるようになった行動結果(月次決算)との間にある差異を把握することです。
この差異が把握できることによって、はじめて適切な将来の行動計画が明らかになってきます。
この3つの見える化をすることによって、何をしたらいいかが明らかになります。
あとは行動しながら、結果を見て、将来を見据えながら、差異を把握していくサイクルを回していくことによって、何が売上拡大や経費削減、結果的に利益創出に繋がるかが見えてくると思います。
(記載したのはあくまで第一ステップですので、そこからより細分化していくことが求められます。)
②人手不足による業務改善について
資料に記載もありますが、フリーランス・複業人材の活用がこれ以上に活発になってくると思っています。
とはいえ、自社のみのオーガニックな成長、具体的には正社員や契約社員のみで進めていきたいという考え方の会社もいると思いますので、
私が考えるフリーランス・複業人材の活用に関するメリットを整理しました。
・間接コストがかからない
-パソコンや什器などの備品を支給する必要がない
-社会保険や福利厚生に加入させる必要がない
・採用コストがかからない
-広告宣伝の必要がない
-採用手数料がかからない
・即戦力が獲得できる
-事業成長のプロや、業界の専門家をプロジェクトに組み入れられる
-教育コストがかからない
・既存社員の教育につながる
-既存社員だけでは得られない刺激を外部人材から得ることができる。
-実務を通して知見を得ることができる。
フリーランス・複業人材の選定は難しいところがございますが、
月額ではなく納品物ごと、依頼ができる人材や会社もありますのでまずは相談してみることをお勧めします!
プラットフォームも増えていまして、ランサーズ、カソーク、ソクダン、複業クラウド、クラウドワークスなどたくさんありますのでまずは無料登録してみてどんな人材がいるのかをチェックするのもいいかもしれません。
③イノベーション、設備投資について
余剰資金をどう活用していくかに繋がる話ですが、そもそも余剰資金はいくらあるのか?また投資していくらのリターンがあれば良しとするのか?わからないのが課題だと思います。
そこで資金繰りをきちんと把握することが大切になります。
中小企業が資金繰りをする目的は
・潰れない会社づくり
・成長する会社づくり
の2点だと思っていますが、今回は後者に着目してみます。
成長する会社づくりというのは「目標に対して必要な資金」と「現状の運転資金」を把握して無理のない投資を管理することが大事になります。
そのために“キャッシュ”と“利益”をきちんと区別して把握することが第一ステップです。
また成長している企業は必ず長期視点で、BS経営(キャッシュベース経営)をしています。PLも大事ですが、PLはあくまで一定期間を切り取った数字であり、かつ会計基準に則って作られた数字でしかない。
BSは筋肉質で分かりやすく。これが重要になります。
以上、つらつらと思ったことを書きました。
少しでも中小企業の経営者のためになれば幸いです!
もっと日本を盛り上げていきましょう!
引用させていただいた資料は以下になります。
「2023年版 中小企業白書・小規模企業白書 概要」
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2023/PDF/2023gaiyou.pdf