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9.【必須知識】強く健全な会社作り

強い会社の特徴は数字に隠れています。

大前提、投資をしたい時にお金があるから投資が出来るんです。お金があるから投資をする訳じゃないことを理解した上で、経営の安定を左右する決算書の4つのキーポイントについてご紹介します。

①資産合計(貸借対照表BSの一番下の合計額)は、小さく

②借入金(有利子負債)は、小さく

③自己資本(比率)は、大きく

④営業利益(本業の稼ぎ)は、大きく


以下詳細お話しします。


①資産の合計や増加は一見魅力的に見えますが、重要なのは「質」です。例えば、売れない在庫や不明瞭な仮払金、不要なゴルフ会員権などが増えるのは好ましくありません。真の強さを持つ企業は、資産の中身をしっかり見極め、必要な投資のみを行います。


②借入金は、少ないほど好ましいと言われますが、本当に重要なのはその「使い道」です。例えば、新たな技術開発や市場拡大のための借入は、将来的な成長を期待させます。しかし、過剰な借入は経営を圧迫し、リスクとなり得ます。(一概に借入金がダメというわけではありません。)


③自己資本比率が低下すると、買掛金、預り金、借入金などは、他人に払わなくてはいけないものなので、「他人資本」といいます。逆に、自分で稼いだ利益の蓄積や資本金は、まさに自分のものですから「自己資本」といいます。

この「他人資本」と「自己資本」の合計のうちに占める「自己資本」の割合のことを「自己資本比率」といいますが、例えば「自己資本」が30%をきっていると、逆に支払わなければいけない「他人資本」が70%もあるということですから、健全であるはずがありません。


④営業利益は会社の核心部分を示すものです。あくまでも、金融商品や投資などのリスクのある利益を含んだ「経常利益」でなく、あくまでも堅い本業からの「営業利益」が王道で、安定します。少し厳しいですが、この「営業利益」は、どんな業種であっても、売上の10%はないと安心とはいえません。


①から③の数値を向上させるためには利益を出してお金を捻出するほかありません。会社の「決算書」を深く探ると、真の強さを示すポイントが明確に見えてきます!


健全な財務体質な会社を目指しましょう。高いところで経営をするなら現預金が売上と同じ、もしくは2倍以上を目指しましょう。

思い、行動すれば無理な数字ではありません。一緒に地道にコツコツと進んでいきましょう。

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