レースが恋しい話
私が今住んでいるところは景色がとてもいい所で、その為か自転車に乗っている人が沢山います。
私の職場にも乗っている方が増えてきていて自転車の話をすることも増えてきました。
「昨日○○さんと走った」
「最近毎週100㌔は走っている」
「○○山を登ってキツかった」
そういった話に私は笑顔で相槌を打ちます。
職場で自転車の話ができるのは嬉しいです。
でも誰も速さの話はしません。
レースに出てどうだったなんて話もありません。
人が少ない場所なためか近くでレースが開催されることもなく、大会なんて出たこともないという方がほとんどです。
誰も他人のペースアップに対応する練習のためのインターバルなんてしてません。
誰も終盤まで脚を残すための空力よく消耗の少ないフォームなんて模索してません。
誰も最後の坂で前の人を捲る練習なんてしてません。
誰も真面目に速さを追求なんてしてません。
皆さんそれぞれのペースで笑顔で自転車を楽しんでいます。
とても素晴らしいことだと思いますしそれを否定する気は全くありません。
ロードバイクは昔はロードレーサーと呼ばれていたそうですね。
元々は競技用の速さを求める自転車という認識だったからでしょうか。
私はロードバイクに速さを求めたいと思っています。
今は低カテゴリーでの出場ですが、いずれは上のカテゴリーにも上がってできる限りレベルの高いレースも体験したいと考えています。
世間的には職場の友人たちも私も同じ自転車乗りとして分類されるのでしょう。
ですが時折、同じ自転車乗りとして、仲間として彼らの話に相槌を打っているのが酷く苦痛に感じ、また、寂しく感じることがあります。
今日私は本当は友人達とライドをする予定でした。
ですが直前でキャンセルしてしまいました。
事の発端は些細なことなのですが、上記のような私のモヤモヤが噴出した形でした。
もちろん友人達には改めて謝罪します。
彼らは私がなぜキャンセルしたかなんて理解もできないでしょうが。
私はコロナの関係や仕事の都合でしばらくレースに出ることができていません。
ロードバイクではなくロードレーサーが集うあのレース場に早く戻りたいな、と今日すこし思いました。