【まち歩きイベント開催報告】飯田橋は歴史と自然のある、楽しく迷いこめるまちだった?
さる6月2日、スマートシティ社会実装コンソーシアム主催、一般社団法人あるっこ様の企画・運営協力による飯田橋まち歩きイベントが、無事開催されました。今回はそのイベントの様子をお届けします。
午後から雨予報で迎えた当日。あいにく集合直後からパラパラと雨が降り始めてしまいましたが、19名で雨の飯田橋のまちを歩きました。
飯田橋まち歩きのポイント:意識したい3つの目
13:30にアイガーデンテラスに集合し、まず自己紹介からスタート。飯田橋に職場がある、かつて通勤・通学していたなど、飯田橋との関係性もシェアいただきました。
続いて、今回のイベントを運営してくださった一般社団法人のあるっこの代表、並木さんから、まち歩きに大事にしたいポイントとして、下記の「3つの目」について伝授いただきました。
1つ目は「鳥の目」。空を飛ぶ鳥のように町を俯瞰してみること。
2つ目が「虫の目」。虫の気分になって、町を細かく見てみること。
そして最後が「魚の目」。潮の流れをみる魚のように町の流れを読んでみること。
これらの3つを意識してみることで、毎日何気なく歩いている飯田橋という土地のキュンとするポイントや町の歴史など新しい一面を発見することができるそうです。
今回は最後に参加者がまち歩きの気づきなどを写真を使ってシェアできるよう、4つの吹き出しマークを準備しました。
「ワクワク」「ほっとする」「飯田橋を感じる」「モヤモヤ」のいずれかを見つけたらこの吹き出しと一緒に写真に収めてもらいます。
まち歩きスタート:歩いて感じるまちの魅力と垣間見える課題
14:00、雨は止む気配がありませんが早速まち歩きをスタート。
出発早々に讃岐高松藩上屋敷庭園跡と昔この辺りに駅があったことを示す線路を発見。
歩き続けると神田川と日本橋川の分岐点にある橋、三崎橋へ。綺麗とは言い難い川を、それぞれが思い思いの吹き出しと共に写真を撮っていました。
水道橋駅の西側をぐるっと歩き、再び飯田橋駅方面に向かって、日本橋川にかかるあいあい橋を渡ります。この橋は比較的新しい橋で、この橋ができたことで水道橋と飯田橋の間の移動がよりスムーズになったとのことでした。ローマ字の”i-i bashi”にほっこりの吹き出しで撮影する人がたくさんいました。
九段下よりの飯田橋エリアには狭いスペースを活用した広告などが見受けられました。
あまり普段見かけることのない弓具店「山田吉邦弓具店」や、平日しか営業してないこの辺りでは有名な喫茶店「珈琲美学」、カープファンが喜びそうな広島焼き屋さん「もみじ堂」などを通り過ぎ、お次はあの有名な東京大神宮へ。
15分程ここで休憩をとり、お参りやおみくじをひくなどの自由時間を確保。東京大神宮は恋が叶う神社としても有名なので、恋みくじを引いている参加者も複数見受けられました。恋みくじが大吉だった!と喜んでいた参加者も。
ここからは折り返し。スタート地点に向かって戻っていきます。
飯田橋駅前では江戸城に入る門の石垣の一部をみんなで確認。石垣を崩れにくくするため、隅石が使用されたからこそ、まだ一部が残っているのだそうです。
飯田橋駅からショッピングセンターの飯田橋ラムラの中には綺麗なステンドグラスがあります。ステンドグラスのあるホールは千代田区と新宿区の区境にあり、床にはそれを示すプレートが埋め込まれているのをご存じでしたか。
記念にステンドグラス前であるっこポーズで撮影も行いました。
最後に通ったのは飯田橋駅前の複雑な交差点。ここは再開発計画が進んでいるものの、バリアフリーができていない歩道橋問題やラッシュアワーに合わない導線問題など、解決しなければならない課題も多い交差点です。そんな背景を飯田橋で働く参加者から聞きながら歩きました。
振り返り:飯田橋ってどんなまち?
約2時間のまち歩きを終え、振り返りタイムに。
まちを歩いてみた印象や気づきをグループごとにシェアし、それぞれが思う「飯田橋ってこんなまち!」を発表しました。
全グループに共通して聞こえてきたキーワードは「歴史を感じる」「自然もある」「ごちゃごちゃしている」など。雨の日だったからこそ感じることができた「雨宿りできるところがあまりない」や「新しいビルと昔からのビルが共存しているからこそロマンを感じる」などの意見も出てきました。
今回はあいにくの雨の中での開催となりましたが、19名の方と一緒に飯田橋を歩き、いつもとは違った目線で飯田橋を見ることができる貴重な時間となりました。
今後も私たちは飯田橋を舞台に、より良いまちのあり方について、一緒に考えていければと思っております。
今後もこちらで活動状況を紹介していくのでご興味を持ってくださった方はぜひフォローしていただければ嬉しいです!
(ご紹介)一般社団法人あるっこ様について
今回のまち歩きイベントの企画運営にご協力いただいた、一般社団法人あるっこ様のご紹介です。
団 体 名:一般社団法人あるっこ
代表理事:並木 有咲(なみきありさ)
設 立::2022/12/20
運営メンバー:8名(内理事:2名)
事業内容:
①まち歩きイベントの企画運営
②歩きたくなるまちづくりに対するアドバイス
③Instagramマガジンの運営
Vision:「さんぽ文化をつくる」
Mission:「日常が楽しくなる'さんぽ'を提案する」
まち歩きを楽しむ視点が身につくと、いつも通る道も、色鮮やかでワクワクする道になります。一般社団法人あるっこは、まち歩きの視点を伝えることによって、まち歩きが好きな人や、歩きたくなるマチを増やすべく活動しておられます。まち歩き好きのメンバーが、皆様に日常が楽しくなる「さんぽ」をご提案します。
詳しくはこちらで!
https://www.arukko.com/
2024年7月19日(金)~22日(日)、さんぽの楽しさを届ける「あるっこ展」を開催予定です!