複合水栓の話
1.水が出ない
先日のこと、お風呂を掃除しようとして水栓をひねったら、パキっと音がして、水もお湯も出ない。そういやバケツか何かぶつけたか。。。
もしかしたら、断水かもしれないと思って、洗面所の水栓をひねると出る。
これはガス給湯器かと思ったけど、洗面所でもお湯は出る。
なぁんだ、勘違いかと思って再度お風呂の水栓をひねっても、うんともすんとも言わない。
あはははは、こりゃー今日は風呂入れないや。。。と呆然とした。
2.業者さんに電話
もうあきらめて、業者さんに電話(あの有名な)。
タイミングがよかったのか、すぐに来てくれた。
うちのお風呂の水栓は、複合水栓というやつで、1つのレバーの上げ下げで
丁度いい温度のお湯が出る。
水栓の設定温度は43度、お風呂の温度は41度。何か、水栓とお風呂の設定温度を同じにしてると痛みが早いというネットの情報を鵜のみにして設定温度をずらしていた。
3.五右衛門風呂
昔の昔の大昔に祖父母の家に行ったとき、お風呂は五右衛門風呂だった。
五右衛門風呂に入るには、
・お風呂に水を溜めて蓋をする
・薪を割る
・新聞紙などに火をつけて、お風呂の窯口に入れる
・さっき割った薪をくべる
・お風呂が沸いたらできあがり。熱すぎる場合は水を足す
・ちなみに、お湯に入るときは、五右衛門風呂の底に敷く丸い板を沈めて、その上に乗る感じ
・石川五右衛門が茹るのがわかる気分
・最近ではワンピースのおでんが茹ってるシーンを見て、逆に懐かしかった
4.当時の実家のお風呂
当時の実家のお風呂はガス式だったが、火はマッチで付けるタイプだった。
ガスが出る穴がたくさん開いている四角い形のコンロのようなものがあり、
それを湯沸かし器の下から取り出して、ガスをちょっと出してから火を付けるというもの。
火が付くと、ボッと音がする。
慣れると普通だが、今はとてもできそうにない。
また、水を入れる前に火を付けると、当然のことだが、空焚き(からだき)となり、燃える危険があった。
5.少し進化したお風呂
しばらくすると、コンロにマッチで火を付けるのではなく、湯沸かし器の手前に付いているハンドルをカチカチ回して火を付けるタイプになった。
これだと直接火に触らないので安心だ。それでも空焚きのリスクは残っていた。
6.そして、ユニットバス
ユニットバスは画期的だった。何せ、ボタン一つでお湯も張れるし、丁度いい温度に沸せるし、追い炊きもできるのだ。空焚きもたぶんない。(追い炊きで水が入ってない場合は止まりますよね?確認してないけど。。。)
また、「お風呂がわきました」などと、山陰線の米子駅に到着するようなメロディーと共にアナウンスしてくれる機種もある。これが本当に大好き。
漫画の「僕の心のヤバイやつ」にも「お風呂がわきました」が流れるシーンがあり、ちょっと嬉しかった。
7.複合水栓の修理
これは修理というよりも交換となった。元々のメーカーとは違うメーカー品だったけど、サイズはぴったり。ただ、蛇口の長さが標準だと短い。
なんと、お風呂に届かないのである。
今までの蛇口はお風呂に届くように長いものにしていたので、何となく寂しい。
本来なら、ユニットバスなので蛇口から水やお湯を出して足したりとかはボタン一つでできるはずなのだが、前述のとおり、私はお風呂の歴史を知っている。
そのため、水もお湯も足す時は蛇口からついやってしまうのである。
悩んだ末、今日お風呂に入れないのも困るので、後で何とかするとして、短いやつを付けてもらった。
8.神現れる
業者さんは順調に交換してくれていて、最後にあの長い蛇口を付けてみましょうかと提案してくれた。あの有名な業者さんである。
幸運なことに、何とぴったり、長い蛇口が元通り付いたのである。
いや、まさに神ですね。ありがたやありがたや。
これがサービスというものかと、お金の問題じゃない、そのお気遣い、本当に本当に感謝です。
(あの有名な業者さんです)
9.水栓の設定温度
業者さんは、水栓の設定温度が43度は熱めですね、とおっしゃった。
私がかくかくしかじかで温度をずらしていると話すと、何ですかそれ、全然関係ないですよ、とおっしゃられた。。。しまった、ネットにだまされているかも。。。
まあ、真偽のほどはハッキリとはわからないが、少なくとも(あの有名な)業者さんの言葉には重みがあった。
物事はやはり、ネットだけでなく(ネットの便利さも知っているが)、「刑事は足で稼げ」、ということわざ?の如く、色々体験していくしかないのだなぁとあらためて思った次第である。
いやー、面白いですね。ほんと。なので、今、水栓が41度、お風呂が41度になっている。(もう少し寒くなれば、お風呂は42度→43度と上げていくことになっている。)
とにかく業者さんには本当に感謝したい。
ありがとうございました。
了