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アメリカのアップルパイの話

1.コストコのアップルパイ

コストコが出来始めの頃、パンやケーキのコーナーでアップルパイを売っていることがあった。
それはとても大きいサイズなのだが、無類のアップルパイ好きの私はそれを買ってしまった。
さて、今だったら半分切って冷凍しておくものだが、その当時は全部食べ切ってやる!と張り切っていたものだ。

2.アメリカのアップルパイ

コストコは、当時はまだあまり日本の地域性に合わせない、インターナショナルな雰囲気が残っていた。なので、売っているものにはあまり日本製のものはなく、食べ物もどことなく、たぶんアメリカ風のものが多かったと思う。
アップルパイもそのような感じで、甘さはひかえめで、どちらかというと生地はやや塩っ辛い感じだった。
今だと、アイスクリームと一緒に食べるとGood!!な感じだと思うが、日本で売っているアップルパイとは別物の味だった。
でも、私はこれをとても懐かしいと思ってしまったのだ。初めて食べたはずなのに、これぞ本物のアップルパイだと感じた。まさに手作り感満載のシンプルなアメリカンアップルパイだったのだ。

3.アメリカのリンゴ

アップルパイに使うアメリカのリンゴで有名なのはグラニースミスだが、
私の印象だと、アメリカのリンゴは日本のリンゴよりもサイズが小さい気がする。
あと、種類もたくさんある感じ。
ああー、何かアップルパイの話を書くと、アップルパイが無性に食べたくなってくる。
夜に書くもんじゃないね、こんな話。

4.アメリカの修学旅行生たち

そういえば、かなり昔の話だけど、飛行機でサンフランシスコからハワイに行く途中、アメリカの中学生ぐらいの修学旅行生の集団と一緒になったことがある。
アメリカのこどもたちも日本のこどもたちと同じでとっても元気で、はつらつとしていて、とにかく笑顔でしゃべりまくってて、人によってはちょっとうるさいぐらいだった。
こちらも片言の英語でちょっと話たりしたけど、どこに行くか聞いたら
オーストラリアに修学旅行に行くと言っていた。
その子たちの一人にどこから来たのか聞いたら、アップルタウンという町だった。
アップルタウンていう名前の町ならたくさんありそうだなと当時は思っていたが、今アップルタウンをGoogle Mapで調べると、メリーランド州にある田園風景の広がる町だ。あの時の修学旅行生の話していた町と同じかどうかはわからないけど、アップルでふと思い出したね。

そういえば、そのとき男性パーサー(客室乗務員)が、お盆にたくさんの
紙コップを持って現れて、座っている生徒たちの上でお盆をひっくり返した。
実は、紙コップは空っぽで、ふざけて生徒たちをびっくりさせるジョークだったのだ。生徒たちは大笑い。私もつられて笑ってしまった。
そして、これを見ていて、同じ人種同士だとこんなにも親しくなれるんだなぁと思った。
もし、世界中の人が、人種を超えて、男性パーサーのようなジョークをやり合えるようになったらどんなにもすてきなことだろうと思った。
今、あらためて世界平和を祈る。

5.最近のコストコのアップルパイ

アップルパイは今でもコストコで売っている。
でも最近のアップルパイは、甘くてやわらかで、シナモンもちゃんと効いていて、生地も塩辛くない。
私が求めているのは、昔のアメリカンアップルパイなのだが、ごくまれにリバイバルするが、評判は芳しくないようだ。でも、それが本物のアップルパイなんですけどー。
まあ、それでも甘いアップルパイも好きなので相変わらず売っていたら買ってしまう日々である。

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