「2歳児を残して親が離れることはありえない」社会とは決別すべきだと思う。

タイトル含めて批判的な書き方をしますが、事故で失われた幼い命を無駄にしないことが大人の責務と言い訳して好き勝手に書きます。

高層マンションから2歳児が転落死した事故、親を責めるコメントが多数投稿されています。そのいくつかは「2歳児を残して親が離れることはありえない」ですが、それは大家族における幼児安全管理の前提だと思います。核家族を選ばされる現代日本ではその前提が成り立たないので、核家族における幼児安全管理を考えるべきだと思います。

改善案が思いつく訳ではないのですが、親世代や親候補世代は「現代は大家族と核家族における幼児安全管理がごちゃごちゃになっている。親の親世代や古い書籍から情報は批評的に受け止めて現実と照らし合わせるべき」という心構えでいるべきかと思います。

目を離さざるを得ないときに幼児の安全をどう担保するかのうち、大家族との共通点は社会的に対応が進んでいます。「玄関の鍵はしっかり閉める。火の元は閉める。危ない物は片付ける。勝手に出ないように教える。」これらは大家族でも核家族でも該当することです。

大家族との相違点は社会的な対応が進んでいないように感じます。例えば義務教育や育児アプリでも「高層階に住む場合は子供が飛び降りる前提で安全管理する」という知識はどの程度の頻度で提供されるでしょうか。ニュースで他人の事例は知るかもしれませんが、育児を意識する前に他人の事故を覚えていられるでしょうか。私は聞き流すか忘れる自信があります。

現状では母子健康手帳(親子手帳、親子健康手帳)に高層階での注意事項の記載はおそらく無く、アパートやマンションを売る側に危険を周知する法的義務も経済的利点もありません。ならばマスコミが流してくれる事故情報に各自がアンテナを張るしかありませんが、すべての親にそれを求めることも難しい気がします。

きれい事ですが、社会はもっと「2歳児を残して親が離れることはありえない」ことはありえないことを認めるべきだと思います。言い換えれば、大家族と核家族における幼児安全管理の違いを認識すべきだと思います。そうしたら次の悲しみが少しでも防げる気がします。きっと。


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