公務員ソフトクリームクレームは本当に休憩へのクレームだろうか
区役所に勤務する公務員が休憩中にコンビニでソフトクリームを食べていたらクレームが入った報道、本当に言葉通りのクレームでしょうか。賃金や休憩、労働の自由の格差も背景にある気がします。
自分にも責任があると分かっていても相手の行動に苛立ってしまうことはあります。「寝坊して朝食抜きの昼前に職場で煎餅を齧る音を響かせる」なんてよくあるイライラポイントです。職場で食事音を響かせる側に非がないとは言いませんが、寝坊、朝食抜き、同じように煎餅を食べない非は自分にあります。ただ、分かっていてもイライラするものはイライラします。だってストレスが多いから。
今回のクレーム報道も本当に言葉通りの意図なのか悩ましいと思っています。クレームを分解すると「公務員」「休憩中」「コンビニ」「ソフトクリームの買い食い」です。これをそれぞれ裏返すと以下の要素が得られます。
「非公務員」「休憩がない」「コンビニに入れない」「ソフトクリームを買えないまたは食べられない」
「非公務員」「休憩がない」は主婦・主夫や自営業が該当しますし、「コンビニに入れない」「ソフトクリームを買えないまたは食べられない」であれば低所得者、浪費癖や糖尿病でコンビニのソフトクリームを禁じられた方が思い浮かびます。特にコロナ禍では公務員を敵視するほど収入や生活が不安定な方も少なくない気がします。
クレームは言葉通りかもしれませんし、これらの方からの救援信号かもしれません。どこかの部署ではクレームを収集・分析・応用していると信じています。クレームへの反論はディベート的な意味があるかもしれませんが、それだけだと喧嘩と場合によっては守秘義務違反です。私たちは自分を守りながら相手を観察できる種だと信じています。
言い訳:
・この文章では「○○の方」を使いません。「主婦・主夫の方」とも「低所得者の方」とも書きません。
・途中から区役所職員を公務員に一般化していますが、文章の簡潔さを優先した結果です。場合分けが面倒だったわけではありません。
・クレームを受けたのが自分であればきっと全力をもって反論するか無言で頭を抱えます。