男性不妊の日記11〜特大の精索静脈瘤手術の前日〜
今回は、手術前日のことを書きます。やったことは、手術の説明とコロナ検査です。手術の説明は、泌尿器科と麻酔科の先生から受けました。
泌尿器科
改めて、精索静脈瘤手術の説明がありました。
先生:「改めて説明しますが、お腹に2〜3cmの小さな傷を3ヶ所作ります。そこから管を入れて、静脈を結紮します。繰り返しになりますが、この手術で絶対に精液所見が改善するわけではありません。」
私:「はい。理解しています。」
先生:「あと、術後は全く歩けないと思いますので、当日はベットで安静にしておいてください。手術した次の日も、奥さんに支えられながら帰る感じになると思いますよ。」
私:「分かりました。(聞いていた話と違うような。。。)」
最初に手術の話を聞いた時には、手術の次の日にはスタスタ歩いて帰れるという認識だったのですが、そういうわけでは無さそうです。私の場合、術後の1週間は仕事をリモートワークにできるように上司と掛け合っていたので、仕事を問題なくこなせました。リモートワークが難しい方は、術後すぐに歩けない事を念頭においた方が良いと思います。
麻酔科
全身麻酔の概要と注意事項について説明を受けました。一番印象的なのが、『せん妄』についての説明でした。
「せん妄:ストレスなどから一時的に興奮したり、自分の場所や時間がわからなくなる(見当識障害)こと」
せん妄が引き起こされる理由は、色々あるようですが、全身麻酔の手術後に起こる可能性があるとのことです。自分のいる場所や時間がわからなくなったり、入院をしていることを忘れたりするようです。また、大声を出したり、怒りっぽくなることがあるようです。
このせん妄について、心当たりがありました、私が小学生低学年の頃、足の手術で全身麻酔をしたことがあります。私は全く記憶がないのですが、同席していた母親に聞くと、術後に大暴れしていたようなのです。足や手をバタバタさせながらもがき苦しむような感じで、ベッドから何度も落ちそうになったとのこと。その時は、母親が馬乗りになって、なんと落ち着かせようとしてくれたそうです。この症状は、完全にせん妄だなと思います。今思い返すと、全身麻酔という得体の知れないものをしなければならないという大きな恐怖心があったのを覚えています。その恐怖心が、強烈なストレスとなって、せん妄を引き起こしたのかと思います。
ここで、私は恐怖心を煽りたいのではありません。私の持論ですが、恐怖心は、得体の知れないものであればあるほど大きくなると考えております。ですので、手術についての情報を収集して、内容とリスクをしっかりと理解できていれば、恐怖心はそこまで大きくならないのではないかと思います。情報が不十分で得体の知れない状態で、手術に挑むと、無駄に恐怖心が増大するだけかなと思います。私のような手術経験者の話を認識しておくのも一つの方法かと思います。
せん妄の予防方法は、色々あるようです。私はがやったことは下記です。
・手術が終わって、時間が分かるようにを枕元に時計を置いておく
・家族の写真を見るために、術後すぐにスマホを渡してもらう。
・妻に付き添ってもらう
・不安なことは、先生や看護師さんに納得するまで質問する
コロナ検査
コロナ検査もしました。ここでコロナ陽性になれば、もちろんのことながら、手術が延期になります。手術前の1週間は、家でゆっくりして、感染防止に努めました、結果は、陰性で一安心です。
以上のことを午前中には終えて、午後は家でゆっくりしました。
次回、手術当日の話です。