軽タンクの立ち回りメモ
こんにちは、国の犬です。
普段は某AC6 Discordサーバーの対人を愛する傭兵たちの住む板に生息しています。
今回このNoteでは、環境に生息する強力な機体を操る猛者達相手に戦った経験を最近ようやく言語化できるようになったので、どうすれば軽タンクで生き残ることができるのかについて書きたいと思います。
対人板において、日常的に対戦し、高め合って頂いている傭兵諸氏に重ねて感謝申し上げます。
(そもそも今のAC6タイマン環境について、ある程度把握している事が前提の記事となります)
(App Ver. 22 Regulation Ver. 1.02.1 時点で執筆された記事であることにご留意下さい)
1. 環境軽タンクの常となる勝ち筋
まず最初に、前提となる“軽タンクの勝ち筋”を定義してから話を始めたいと思います。
この軸の乱れはプレイの乱れに繋がり、アセンブルのコンセプトの乱れに繋がるので非常に大切です。
軽タンクの勝ち筋とは
“自分の得意な距離にできる限り相手をとどめ続け、ダメージレースで勝利する”
“機動力でこちらが優る相手にAP差を押し付け、時間制限まで逃げ切り、勝利する”
これら二つです。
軽タンクの武装やFCSによって“得意な距離”は常に変動しますが、この前提となる二つの勝ち筋は絶対に不変です。
また、今回このNoteで前提として使用するアセンブルの例を以下に掲載しておくので、これらを頭の中に入れた上で読み進めていただけると幸いです。
(双方とも他大会の優勝機体を参考にし、そういった機体で大会に上位入賞している猛者たちに話を伺い、構成した機体です)
これらの機体構成を操る前提で、以下に現在の対戦環境で相対するであろう猛者たちの仮想敵を大きく2分し、どのように立ち回れば良いのかを示します。
2. 詰めてくる相手への立ち回り
今回例となる仮想敵たち:
上記の2種は個人的に詰めてくるタイプの機体で最も警戒しなければならない部類の機体だと思っているので、ピックアップしました。
双方ともこちらがドライビング、盾のIGを一度ミスするだけで8000近いAPを一瞬で削り取って来る最もタチの悪い部類の機体です。
緩急を付けて高速のABで肉薄し、衝撃・威力・衝撃残留に優れる重ショットガンを叩き込み、ブレード・蹴り・AA・重ショットガンでの追い打ちを仕掛けてきます。
以下に、こういった機体相手に生き残るためのTipsとその解説を羅列してゆきます。
「大会優勝機体をマネして軽タンクを組んでみたけど、思ったより重4相手に勝てないよ~~」って人には刺さる内容になっていると思います。
※結構長いです。
・ある程度は攻めつつ積極的に射線を通す
ここで早速、項目1「環境軽タンクの常となる勝ち筋」について思い出してほしいのですが、2つのうちの勝ち筋の片方は
“自分の得意な距離にできる限り相手をとどめ続け、ダメージレースで勝利する”
でした。
これは裏を返すと
"自分の得意な距離に相手をとどめられない場合、ダメージレースに敗北する"
事を意味します。
つまるところ、上記のABガン詰め機体2種に対して、脳死で距離を取っていても軽タンクは絶対に勝てません。
なぜならば軽タンクは手持ち武器の射程に敵を収めなければ垂直プラズマミサイルでしかダメージを与えられない上に、敵目線、軽タンクが距離を取りすぎている隙にENを回復させ、ABで突っ込んで有利なダメージトレードを繰り返していれば勝てるからです。
軽タンクを使う際はこのポイントを絶対に忘れないでください。
・詰め切られないように間合いの管理を徹底する(引くか、すれ違う)
これは本質的には上記の「ある程度攻める」と理屈が同じです。
重ショ型の近接機体は基本的にキルレンジがAB中は約150m ~ 100m圏内です。
これはつまり、その射程に相手に接近を許している間、軽タンクは常に敵の蹴りやショットガンやファンネルを盾でIGする/避ける必要があります。
従って、その射程内に軽タンクがとどまり続けている間、軽タンクは常にスタッガーの危険に晒され、敗北に直結する可能性があるという事です。
これを避けるため、軽タンクは接近する敵機に対して距離を取る必要があります。
では、どのようにして爆速のABで突っ込んでくる実質姿勢安定が5000近い化け物から距離を取ればよいのでしょうか?
「引くか、すれ違う」 技術
軽タンクが環境近接機体から距離を取る場合、常に30~60度程度左右に揺れながら後方にバックし、撃たれるリスクのあるタイミングで適宜QBしましょう。
その理由は
・重ショットガンがそもそも弾速の存在する実弾武装であること
・AB中の近接機体は基本的にハードロックを用いる事
・AB中の近接機体は基本的に直線にしか動けない事
・そもそもAB特化機体のABから軽タンクは逃げられない事
・AB中の照準補正はQBに弱い事
が挙げられます。
ちょっと細かくなってしまったので、できるだけ単純に理屈を説明すると
「ABでどうせ追いつかれるんだから、左右に体を振って角度を付けて重ショが着弾するまでに避けて、その間にネビュラ/LRAを当てて、追いつかれたら盾でいなしてQBで直線/斜め前に向かって抜けよう」
という事です。
重ショットガンの弾速は非常に速いとはいえ、高速で後方に巡航する軽タンク目線だと一瞬だけ弾丸が見える程度には見えます。
そのタイミングの優先順位は、 盾IG > QB避け > 巡航避け になります。
それぞれの行動のリスク順で並べると自然にこうなります。
(150ジェネ軽タンクは結構EN管理がつらいのも、QBの優先純度が下がる理由としてあります)
AB中の移動方向は必ず直線に限定されるので、相手がこちらに到達するまでは銃を撃ちつつこの技術でいなして、詰め切られる前に相手の後方に回るように盾とQBを駆使しつつ回り込みます。
これが所謂「切り返し、入れ替え」と呼ばれる技術で、これは連発すると非常にリスクの高い技ですが、成功させると非常に高い敵のAB推力を逆に利用して大きく距離を離せる可能性のある技です。
「すれ違う」技術の欠点
一つ注意するべき点として、平地での「すれ違い」の技術は遮蔽を挟んだ上でのすれ違いよりもリスキーである事を留意しておきましょう。
特に相手がタイトで精密な機体コントロール技術を持っている場合、多少ENゲージが余っていれば、切り返した軽タンク相手に一瞬で振り向いてABしなおして仕掛けなおす事が可能です。
特に現在環境で強力な近接機体は総じてEN容量に余裕のあるジェネレータを搭載している機体が多いので、平地での切り返しは相手のEN残量を大まかに読んだ上で実行しなければ非常にリスキーです。
おすすめの切り返しを実行するタイミングですが、遮蔽越しに相手をスキャンした上で、相手が遮蔽をABで乗り越えるタイミングに合うようにチャージしたネビュラ/LRAを撃ち、乗り越えてきたタイミングで前QB→盾で相手の攻撃を受けつつ、相手の後方に回りましょう。
このタイミングであればお互いにほぼノーリスクでABを吹かせる(遮蔽があるので、その間に撃たれない)ため、AB中の相手に対して攻撃を当てつつ切り返しやすいです。
・攻めるラインは自分のFCSが得意な距離
ネビュラ/LRAであれば、中距離特化FCS(PO5)の適性距離でレティクルが安定するので、その距離を意識的に狙って撃ちましょう。
軽タンクは平地での移動のレスポンスが非常に優秀な上、移動しながらチャージネビュラ/LRAを撃てるので相手の回避方向と同じ方向に移動しつつレティクルを安定させ、射撃しましょう。
・ネビュラは判定のデカさ、爆風の持続と範囲、弾速の遅さを利用
全武器の中でチャージショットのDPSがダントツの一位であるネビュラは、独特のチャージショットの弾速の遅さと判定のデカさがあります。
これを利用して、相手が遮蔽物から顔を出すタイミングで着弾するように調整してヒットさせたり、壁にあらかじめ当てて爆風の持続と範囲を活かすように戦うことが可能です。
左右から顔を出してくる相手を予測撃ちする場合、相手が顔を出す方向の腕からネビュラを撃ちましょう(角度的にヒットする蓋然性が高いため)。
・切り返しで距離を取れたタイミングは脳死でチャージネビュラをぶっ放そう
これは「引くか、すれ違う」技術の項目で解説した、切り返しのタイミングでの射撃の話になります。
基本的にネビュラ/LRAのチャージショットを軽タンクは構え硬直無しで撃てるとはいえ、腕のモーションで発射タイミングを読む相手、2発撃ったタイミングでしっかりと詰め切れるように準備している相手への射撃は常にリスクがつきまといます。
しかし、切り返しが成功し、相手がEN切れを起こしていて、重ショの射程から逃れられているタイミングでの振り向き射撃はリスクゼロで行えます。
このチャンスを逃さないようにしましょう。
(中途半端な距離だと重ショを跳弾できずに食らいます、注意)
・スタッガー値管理と強いPAの貼り方
いかに蹴りやショットガンを全部IGし、中途半端な距離の射撃を跳弾していようと気づかぬうちに衝撃値は溜まっていきます。
従って、捕まってスタッガーを貰い、大ダメージを受ける前にPAでリセットする必要があるのですが、このPAの貼り方一つで勝負の展開は変わります。
個人的に考えるべストなPAを貼るタイミングは、ABを吹かした相手をできる限りこちらに引き付けたタイミングです。
PA(パルスアーマー)は展開時にスタッガー値をリセットし、強固なシールドを付与してくれます。
従って、このPAの効果時間中は絶対に相手とのダメージトレードに勝てる時間です。
加えてできる限りAB後の敵機体を引き付けて展開すると、相手の逃げるためのENを削った状態でPAの攻勢タイムに持ち込む事ができます。
注:詰めすぎてPAが剥がれたタイミングで捕まらないように注意、相手がPAを貼って同じことをしたらガン引きしよう。
・相手のショットガンのリロードタイミングをこちらが管理しよう
この項目はかなり高難易度な話になるのですが、相手がひとしきり攻撃を仕掛けた後、盾IGの駆け引きはこちらがやや有利になります。
その理由を説明すると、相手は蹴り数回とWショットガン2セット程度を放った後、ENがやや枯渇した状態になるためです。
その後、相手はENを回復させるクールタイムに入るわけですが、そのタイミングで距離を取る前に、僅かな時間軽タンク側には比較的安全に攻撃を加えることができる時間が発生します(体感約3秒程度)。
なぜならば、敵目線ENが枯渇した状態で蹴りを出すとENの回復が遅れるだけでなく、ショットガンのフェイントを挟めないので軽タンクにそれらの攻撃を当てられる可能性が落ち、攻撃を仕掛けづらくなるためです。
ここで駆け引きが発生します。
軽タンク目線は敵機のEN(ショットガンリロード時間)中に攻撃を当て、逃げるべきです。
しかし、ここであえて軽タンクが次のショットガンリロード中までショットガンの射程にとどまり続けると、敵機目線は”ENを余らせた軽タンクが射程内に居る”状態になり、射撃するか否かの選択を強いられます。
一見敵機目線ノーリスクにショットガンをぶっ放せる状況に思えますが、軽タンク目線その攻撃をいなせればもうほんの数秒の間、ショットガンのリロード時間に攻撃できるのでこれは軽タンクにとって有利な状況です。
(軽タンクは後方QBに速度ペナルティが無いので、ノーリスクでENが回復しきっていない相手から距離を取りつつ射撃できる)
・・・このように、相手のショットガンのリロード時間を意識するだけで駆け引きに付け込む隙が発生するので、ぜひ利用してください。
特にLRA機体だと相手の隙に少し詰めてオーバーヒートまで連射して数千ダメージを稼ぎ、離脱できたりします。