【GLOBAL topics】NTT Digital、「日シンガポール・ファストトラック・ピッチ2024」に参加！スタートアップと共にマスアダプションの足掛かりを
2024年7月19日、NTT Digitalは経済産業省とジェトロ（日本貿易振興機構）、シンガポール政府が共催する「日シンガポール・ファストトラック・ピッチ2024」に参加しました。本イベントは、日本企業とASEAN（東南アジア諸国連合）のスタートアップ企業とのオープンイノベーションと共創を促進する「日ASEAN共創ファストトラック・イニシアティブ」の一環としてシンガポールで開催されました。今回はその模様をお届けします。
「日シンガポール・ファストトラック・ピッチ2024」とは
日本の経済産業省とシンガポール通商産業省他、両政府官庁が共催した本イベントでは、日本およびシンガポールの企業6社がオープンイノベーションによる解決を目指す課題（チャレンジステートメント）を発表。各課題に対して協力を表明したスタートアップ企業の中から、13社がファイナルピッチを行いました。フォーシーズンズホテル シンガポールで行われたこのイベントには、会場で約170名、オンラインで約130名、計約300名が参加し、大きな盛り上がりを見せました。
全世界約50件の応募中から選ばれた13社がファイナリストとしてプレゼンを実施。各ファイナリストの詳細については、以下サイトをご覧ください。
ｗeb3のマスアダプションを協業できる企業を募集
チャレンジオーナーでもあるNTT Digitalは、web3をいかに活用して普段の生活をより便利にするか（マスアダプション）、といった課題感を発表し、協業できる企業を募集。今回参加しているチャレンジオーナーの課題提示の中で、web3にかかわる課題感をプレゼンしたのは私たちのみ。そのほかの企業は化学加工産業などについての課題を提示していました。
本チャレンジに対して15社以上の企業が応募し、その中から3社をファイナルピッチ企業としてピックアップ。
＊NTT Digitalの東南アジアでの活動を支援するシンガポール現地のグループ会社、NTT DOCOMO ASIAがチャレンジオーナーとして参画
＜3社の特徴と提案内容＞
◆Accredify◆
シンガポールのスタートアップ。DID/VC*¹サービスを提供し、既にシンガポールの国立大学や税当局、MOH（保険省）などにサービスを提供。scramberry Wallet*²とDID/VC機能を掛け合わせて企業に提供することで、新たな付加価値を提供できるのではないかと提案。
◆Aetaphor◆
シンガポールのスタートアップ。エンターテインメントや教育分野でのコミュニティ管理プラットフォームを提供。コミュニティプラットフォームに「Wallet」機能を実装することでさらなるユーザ体験向上を目指せるのではないかと提案。
◆Vekin◆
タイのスタートアップ。個人が環境に配慮した活動（CO2削減、エコバッグ活用、植林など）をアプリに登録すると、報酬としてコインを獲得。そのコインはバンコクでの有名なショッピングモールのポイントにも変換できるというもの。このアプリの中にscramberry WALLETを組み込むことでさらにNFTなどを活用したさらなるユーザー体験向上ができるのではないかと提案。
*¹DID（Decentralized Identifier）とは、分散型ID。VC（Verifiable Credential）とは、検証可能なデジタル証明書のことで、安心安全で便利な認証や証明を実現する手段の一つ。
*²scramberry WALLETについては、こちらをご覧ください
スタートアップ企業との共創によるマスアダプションの推進
現地でチャレンジステートメントのプレゼン及び審査も務めた長谷川氏は、「既に大学や政府機関で活用されているように、DID/VCは一般の方にも親しみやすい形での社会実装ができるため注目しています。マスアダプションの足掛かりにしていきたいです。」とAccredifyへの期待を語りました。
今後の伸展やあらたな共創のカタチに期待がふくらみます。
いかがでしたか？
NTT Digitalの海外での取り組みや活動内容を紹介する【GLOBAL topics】。このtopicを通して、最新の海外動向や海外の注目イベント、課題感なども見えてくると思うので、ぜひ、チェックしていてくださいね。次回もお楽しみに！