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能登半島地震ボランティア参加報告(3月・4月分)


相生4団 遠藤 航

(3/13-3/22、4/13-4/14)

今回3月及び4月の期間に合計12日間
奉仕させていただきました。

3月12日に初めて被災地能登に
踏み入れた時は徐々に被害が
目に見えてひどくなっていく様子に
言葉も出なかったと同時に
これからできることを
頑張って支援しなければ
ならないなという気持ちになりました。

12日間で11件の依頼を受け
全体数から見れば微力な変化でしたが
依頼者さんから見れば大きな変化で
復興の手助けになれていると
強く感じました。

改めて4月にも支援に入った際には
桜が咲いていたこともあり
「復興は進んでいなくても
時間だけは進んでいるんだな」
と強く思い、なんだか複雑な
気持ちになりました。

12日間活動しても
まだまだ私たちができることは
多いと感じたので
個人のできる範囲で
これからも支援を
継続していくことが
できれば良いなと思います。

神戸16団 永澤 航

(3/20-3/22)

分かりきっていたことだった
「悲惨」この一言だけだった。

私は災害ボランティアに向かった
理由は何か自分に出来ることが
ないかと考えたからだ
そして自分に出来ることはあった
しかしそれは想像していたものとは
異なるものだった

倒壊した建物や被災者を見ていると
正直やりたくなかった
突然失われた日常を片付けている様で
トラウマを抉る様で
それでも踏ん切りをつけて
前へ進む人の手伝いが出来たのだ
と思う。

災害の復興は
一人一人の心の踏ん切りをつけて
少しずつ前に進む事だと学んだ。

西宮27団 内田 将都

(4/3-4/7)

2日間のボランティアに参加しました。
現地の多少の助けになりたいな
と思い向かいました。
しかし珠洲市に着いて
ほとんど手つかずの現状を
目の当たりにして正直
自分がボランティアに来ただけじゃ
全然足りないじゃないかと
無力感も感じました

なんでこんなにも手が回っていない
もっと早く進めないんだと
もどかしくなりました。

ただ作業先で地元の方々が
笑顔になってくださったり
ホッとされている姿を見て
微力ながら助け、支えにはなったのかな
と思えました。

また全国のローバースカウトが
ボランティアに参加してくれてるのも
凄いなと改めて感じました。
彼らが繋いだ気持ちが
この先も誰かに繋がって欲しいです。

西宮6団 西口 歩希

(3/19-3/22)

元日に地震が起きたとき
まず思ったことは現地に
ボランティアにいくことだった。

募金や支援物資を送る
とかもあったと思うが
結局は人手だと思っていたので
今まで行きたいと思っても
学校などで行けなかった
ボランティア活動を大学生になって
春休みも長くなったことで
いけると思った。

そこで、ボーイスカウトとしても
ボランティア支援や現地での拠点を
作ることを知り、兵庫連盟でも
能登半島特別支援委員会が発足され
ボーイスカウトとして行くことを
決めた。

せっかく行くなら長期で行こうと
5泊で行くことにした。
初日に高岡駅に着いた時は
あまり実感が湧かなかったが
珠洲に移動をしていくなかで
道路の凹凸や看板の傾きが
酷くなってきて、対向車線が
崩れ落ちているのを見ると
実感が湧いてきた。

珠洲市街に入ると
木造住宅がぺしゃんこに
潰れてしまっている地区が多く
少し恐怖を感じた。

2日目からボランティア活動を開始した。
現地に滞在するので朝一番から
夕方最後まで活動ができた。
やることとしては家のがれきや
荷物の整理、運びだしが
主な仕事であったが、
そこでボーイスカウトの高い連携力を
感じることができた。
初めましての人や
ボランティア初めての人が多い中
各々が自分の仕事をしっかりと
行うことはもちろん、自分から
仕事を探し、他の人を手伝っているのを
見て普段の活動や仲間との協同を
感じることができて我ながら感心した。

最後の2日間はリーダーとして
依頼者の方とのコミュニケーションを
取りながら、お手伝いの内容を
チームに振っていき、安全かつ
効率よくお手伝いが出来るように
する立場であった。
そこで感じたことは
やるべきことはきりがない
ということだった。

依頼者の方と話をすると
その大変さや、
やらないといけない事の多さに、
依頼書に書かれたこと以上の
お手伝いをしたいと思い
いざ少しやってみると
終わりがないことがわかった。

これがお手伝いしている家の周り全部で
起きてることを考えると
途方もないと思ってしまった。
結局きりが良いところで切り上げたが
モヤモヤが残った。
たからこそまた行こうと思うと共に
もっとたくさんの人が支援に行く
必要があると感じた。

このボランティア活動は
スカウト技能を直接使うわけでもないが
BSやVSには出来ないローバースカウト
だからこそ出来る活動ができた
と感じた。

神戸8団 嶌田 真音

(3/19-3/22、4/13-4/14)

私は3月と4月の2回能登半島地震支援
ボランティアにいった。

今回2回目に行ってみて
改めて被害の凄惨さ、現実の残酷さを
痛感した。

前回と今回で変わったこととして
明らかに違うと感じたのは
3週間の間に季節が変わっていた
ことである。
3月に行った時は雪が積もっており
思いがけず雪中キャンプをすることに
なったが、2回目に来てみると
そこには満開の桜があった。

珠洲市内の状況に注目して見てみると
3月に来た時と比較して
大きく目立った復興は見受けられず
私が想像していたものよりゆっくりの
ペースで復興が進んでいることに
気づかされた。
一歩一歩復興への道のりを
辿っているとは思うが
季節の変化と復興状況から
時間の流れ方にギャップを感じ
現実の残酷さを改めて突きつけられた。
3月に初めて珠洲市を訪れた時
倒壊した家屋、ひび割れた地面
昨日地震が起きたといわれても
十分信じられるような光景が
そこにあり、現地の状況に圧倒され
衝撃を受けた。
同時に、テレビの中に映っていた景色が
目の前に広がっていることに
不思議さも感じた。
私一人がボランティアして
復興の力になれるのかとも感じた。

依頼いただいたボランティア作業を
完遂できるのは1日1軒、多くても2軒
一軒一軒ではあるが、大変だからこそ
目に見えて達成感があった。
この達成感が少しでも復興に
貢献できているのではないか
という自信に代わり
私がここに来た意味があったと
自分を肯定する一助となった。
また現地のボランティア依頼者さんとの
コミュニケーションを経て
私も珠洲の現状を見て衝撃を受け
絶望を感じたが、きっと私以上に
それを痛感したであろう
依頼者さんたちは
もう既に現実を受け入れ
前を向こうと動き出していて
ボランティアの依頼者さんの
精神力に心を動かされた。

自分がボランティアに来て
人の役に立てるのか疑問に思う部分も
はじめはあったが、依頼者さんたちの
力に少しでもなれるのであれば
これからも可能な限り現地に赴き
奉仕させていただきたいと強く思った。
また、今回能登半島地震支援
ボランティアに支援を受けて
参加させていただき、
普通経験できない体験をする機会を
いただいて、自分は本当に恵まれている
と感じた。

私の仲間や、親、リーダーをはじめに
団、地区、県、日本連盟あらゆる
人の支援を受け、ボランティアに行ける
環境を作っていただいていることが
当たり前ではなく有難いことであると
強く思った。自分は支援を受け
日常では体験できないことを
経験するチャンスをいただいている。
それを念頭に置いてよく考えて行動し
勉強し、経験し、感じて、持ち帰って
サポートしてくれたすべての人と仲間
後輩スカウトに還元したいと思う。

また、今回私はタイミングよく
ローバースカウトで時間に余裕があり
動ける大学生だったため
ボランティアに行くことができた。
まだ行きたくても行けない
後輩スカウトにも今回の経験を話して
貴重な体験をさせていただいた分
支援していただいた分、
周りに還元していきたいと思う。

そして、将来震災が起こった際
ボランティアに行きたいと
後輩スカウトたちが思ったとき
あの先輩能登半島地震が起こったとき
ボランティアにいっとったな
詳しい話聞いて見よう!
と思ってもらえる先輩に
なりたいと思った。

また、私は能登半島地震支援
ボランティアに参加し
今まで培ってきた適応能力が
役に立ったと思う。
現地でのボランティア活動は
全国から日本連盟を通して集まった
メンバーであるため
ボーイスカウトというくくりの中でも
年齢層幅広い即席メンバーで行われた。

日々メンバーが入れ替わる中で
朝チームビルドをし
リーダーを決め指示に従って
作業を行ったが、スムーズでけがもなく
安全に1日の作業を終えることができた。

ボーイスカウト以外の
即席メンバーでは
こううまくいかないだろう
と一緒に行ったチームメンバーと
話をしたが、実際違う団体さんと
合同で作業をした際は指揮系統が崩れ
違和感が生じたため、本当に
そうなのだろうと思わされた。
アイコンタクトで安全管理ができる
初めての人が相手でも
チームとして働ける、
ある程度当たり前が共有されている
という部分で、
ボーイスカウトの良さを感じた。

最後に、被災経験のない私にとって
能登半島地震支援ボランティアは
本当に多くの学びがあり
とてもいい経験になった。
経験する機会を与えてくださり
サポートしてくださった
すべての人に感謝するとともに
これからも機会がある限り
積極的に災害支援ボランティアに
取り組んでいきたいとおもう。

コツコツが勝つコツ!

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