見出し画像

スカウト兵庫 2024年兵キャン特別号

スカウト兵庫は、ボーイスカウト兵庫連盟の機関紙です
今回は、第20回兵庫連盟合同野営大会(兵キャン)特集号です


第 20 回兵庫連盟合同野営大会概要

開催日:2024年8月13日(火)~18日(日)
開催場所:ろくろしの森キャンプ場
テーマ:ウッドクラフト~スカウト野営の実践~
参加人数:スカウト356名、指導者・奉仕者188名

県下のスカウトが集い
班を基本とした野営生活を楽しみ
さまざまなプログラムに挑戦しました

神戸地区ゲート
はりま地区ゲート

山の中でのキャンプは腕の見せどころ
工夫を凝らした工作物を作り
サイトを充実させます

移動式の立ちかま
立ちかま制作中?

工作物は時間ができたら手を加え
少しでも楽しくキャンプができるように
改善していきます

サイト風景
余裕があれば、こんな椅子もできます!
西宮2・22団ゲート 屋根部分にご注目

対班競点プログラム

場内プログラムでは
班対抗で競い合うゲームが提供され
手旗・ロープ・読図・ソングで
日頃の訓練成果を競い合いました

〇手旗部門
1位 阪神北地区 川西3団 カニ班
2位 阪神北地区 三田1団 イーグル班
3位 はりま地区 はりま11隊 上級班

手旗を復習中
手旗

〇ロープ部門
1位 阪神北地区 伊丹10団・猪名川1団 さくら班
2位 阪神北地区 川西3団 カニ班
3位 神戸地区 神戸16団 ツバメ班
3位 尼崎地区 尼崎1団・7団 ゾウ班

ロープ

〇読図部門
1位 阪神北地区 川西8団 ハヤブサ班
2位 神戸垂水地区 神戸2団 コブラ班
3位 阪神北地区 川西6団 ライオン班

〇ソング部門
1位 阪神さくら地区 西宮10団 キジ班
2位 神戸垂水地区 神戸70団 ホワイトベアー班
3位 阪神さくら地区 西宮10団 タカ班

最終日には
それぞれのサイトを見て回り
スカウトたちが投票を行いました

〇これがBEST!賞
 神戸垂水地区 神戸2団 コブラ班
〇これは映える!賞
 阪神さくら地区 西宮9団・20団 ふくろう班
〇さすがスカウト!賞
 神戸垂水地区 神戸2団 コブラ班

参加班や隊・地区でのプログラム

お天気には恵まれましたが
ご存じの猛暑で
熱中症を警戒しながらの
活動となりました

近隣へのハイキングや
キャンプファイヤーなど
さまざまなプログラムが展開されました

ハイキングに出発
土器を作った隊もありました
友好団とのキャンプファイヤー

スカウトたちの感想

県内各地のスカウトが集まっていたので
彼らに感想や部活との両立の仕方
などを尋ねてみました

〇神戸15団 宮崎良一朗 ヤマバト班班長(中3)
ジャンボリー以来の長期キャンプでした
5泊6日、初めて班長として過ごし
今回、班員を育てようと
意図して行動しました
自分が班全体を見る必要があり
的確な指示を心がけました
自分の得意な技能は、火付けです
部活(吹奏楽部)との両立は
休みがちになることで
同級生と揉めたこともありました
きちんと練習して理解してもらいました
両方好きなので頑張って続けたいです
 

〇神戸80団 奥藤大貴(高2)
高校で募集があり
ベンチャーになりました
普段は3泊4日のキャンプです
他の団のベンチャーと交流ができ
皆さんすごいなと思いました
自団のBSを見ると班長の指示が的確で
誰かにいわれなくても
やっていて成長を感じました
ボーイスカウトの魅力は非日常感です
今回の兵キャンの場外プロで
「まほろば」まで野帳をつけていき
帰りはなしで帰ってきて
略地図を作ったのが面白かった
生徒会長と卓球部、茶道部
料理研究部にも所属していますが
先を見越して事前に資料を作ったり
自分が中心になって物事を進めることで
乗りきっています

模擬サイトの洋服かけ

〇芦屋3団 信藤凛香 シェパード班(中3)
ボーイスカウトってなに?って聞かれ
熱く語ったことがあります
得意な技能はロープワーク
菊章がとれたのは
リーダーがいろいろ話を聞いて
相談に乗ってくれたのと
家でできないことを練習したり
班の人に聞いたりしたことです

開会式前の表彰

〇芦屋3団 吉田早希(中3)
菊章が受章でき
皆さんの前でいただけて嬉しいです
進級手帳への取り組みは
あまり無理をせず
自分ができることを
着実にコツコツやってきた
結果だと思います

水を運ぶのは重労働です

〇西宮10団 谷実乃里 タカ班(中2)
ボーイスカウトの良いところは
親から離れて素になれるところです
あと、助け合いができるところ
部活との両立は、メリハリです
部活は卓球部です
先生からの信頼を得ることと
仲間が待っているから
行かなければならないと
きちんと伝えることです

〇西宮10団 山田果林 キジ班(中2)
部活はソフトテニス部です
試合がダブルスで行われるので
練習を休むのは大変です
でもキャンプは年に数回で貴重です
部活ではできない経験ができるからです
なので、私は部活よりキャンプを
優先しています
平日ちゃんと部活で練習して
仲間や顧問の先生の信頼を
得るようにしています
部活とボーイ、2つの居場所があるのが
私にとっては良い環境です

模擬サイトの反射炉

〇宝塚6団 畑本暖 ワシ班(中1)
今回の兵キャンは
ハイキングが楽しかった
班員は中1が2人小6が4人で
苦労はあるけど楽しく愉快な仲間たちで
近い年代の人たちと協力しながら
活動しています
コミュ力の高い班員がいて
他の班と仲良くなれてよかったです
私自身は火おこしが得意です
ボーイも部活も両方好きです
部活は陸上部で砲丸投げをしています
結果を出せるように
練習することで両立しています

立ちかまがあると調理がラク

指導者たちの声

〇8年ぶりに開催できて
スカウトたちに目標ができた
たくさんのスカウトが
集まったのを見ることができて
嬉しかった

〇本部サイトの充実に力をいれました
詳細は↓


大会を支える奉仕者の声

兵キャンには、
参加スカウト・隊指導者の他に
奉仕者として参加してくれている
方々もたくさんいます

毎日たくさんのゴミがでます

ごみの処理やトイレ・シャワーの設置
食材の買い付け・配給など
裏方として活躍してくださいました

配給の食材が大量に届くので
まずは仕分けです

〇地元宍粟3団から参加した
伊達くん・田中くん(RS)、小倉くん(VS)
自団のスカウトの参加がなく残念だけど
みんなが集まるいい機会になった
バス11台と、結構たくさんのスカウトが参加していてこんなにいるんだと思った
今まではスカウトとして参加する側だったけど今回運営側になって
みんなの苦労がわかった
例えば、水洗用のトイレの水くみ
今までは何も思わずに使っていたけど
誰かがその作業をしてくれていたことに
気がつきました
でも、奉仕自体は楽しい
担当は特になく、自分たちで探して奉仕しています
次々と仕事が来ます
奉仕者にはご飯が配給されます
ご飯が充実していて
お腹いっぱいの量なので大満足!

〇本部食堂担当 神戸垂水地区の皆さん
おいしいとか、ごちそうさまでしたって
言ってもらえて嬉しかったです
時間差で食べに来るので
おいしく食べてもらえるように
工夫しました
また、限られた食材の中で
バリエーションをつけ
楽しんでもらえるようにしました
残った食材は無駄にせず
ラスクや焼きおにぎりなどにして
喜んでもらえました

本部要員の朝・昼・夕食を提供
残ったパンを使ったラスク

〇ユース委員長 遠藤航
自分自身、12年前はスカウト
8年前は指導者で参加しました
RS3人、VS10人が奉仕側にいたので
彼らを束ねて自発的に活動しています
オンラインでしか会ったことない人と
実際に会えるのは楽しかったです
大会2日目の夜には
奉仕RS・VSの懇親会を開き
お互いに顔が分かるようにしました

特にVSの奉仕のスカウトには
スカウトなので
自分で仕事を見つけてほしいし
どういう思いで奉仕に参加し
それをどうやって達成するのかを
考えてほしいと思いました

また隊での奉仕と運営側の奉仕は
ちょっと違うということを
伝えるのに苦労しました
例えば、ベンチャーだと隊では
上級班長として隊の一員で動きますが
奉仕だと、スタッフなので
基本的にはスカウトへの指導はしません

ボーイスカウトたちに
奉仕のベンチャーの活躍が見えるようにしたいと思い、調整し、プログラムの
前面で活躍できるようにしました
ベンチャーを目指すスカウトが
一人でも増えてほしいと思います

今回、考えを理解し行動してくれる
ローバーとベンチャーがいて
とても助かりました
今後の彼らに期待します
4年後は彼らが運営の中心を担ってくれる
と信じています

〇救護室
期間中36人が来室
初日には、精神的な緊張感で
調子が悪くなるスカウトが多かったが、
4日・5日目には
体力的にも精神的にも強くなり
お客様が減りました
スカウトたちの成長を感じました

救護所内部

台湾・桃園からの表敬訪問

桃園のスカウト関係者が遠路はるばる
応援に来てくださいました

暑い中、熱心にサイトも
見学されていました

無線基地局の開局

出張基地局が開設され
多くのスカウトが
無線交信に挑戦しました

無線基地局

HHAC2024との同時開催

今回
兵庫ハイアドベンチャーチャレンジ2024
(HHAC2024)との同時開催となり
8日間かけて80kmを完歩した
先輩スカウトたちの
感動のゴール場面にも立ち会えました

感動のゴールシーン

会場には
HHAC説明ブースも設置され
実際に歩いた先輩たちの言葉に
耳を傾けていました

先輩たちが運営するHHAC説明ブース

今回は、8年ぶりの同時開催となり
スカウトたちは
新たな目標を見つけたようでした

大会運営本部長 池田純雄

池田大会運営本部長

生活全般のサポートをしています
どこで、いつ実施するか
という企画の段階から
人材の確保、機材の検討など
最低限の費用で開催できるように
尽力してまいりました
参加人数に応じたトイレの数を検討し
業者を選定したり
現地下見や準備に追われました

宍粟3団のみなさまには
本当にお世話になりました
特に、草刈りや倒木の処理など
大会前の準備の目立たない部分で
ご尽力いただきました

スタッフが集合してからは
各地区のベンチャーが本部奉仕に
来てくれて次世代も育成できました
部署によっては
エキスパートが活躍してくれました
熱中症が心配だったので
川の水を取り込む形で
シャワーの設備も設置できました
その様子はこちら

川から取水したシャワーは
水が流れっぱなし
時間交代制で利用した

大きな事故やけがもなく
天気も良い一週間でした

情報から逃れ、自然の中で
ボーイスカウトができたのが
よかったです

この経験を地区や団で
生かしてほしいです

黒田野営長

スカウトたちは
初日、荷物を持っての移動もあり
大変そうでしたが
2日目になると
朗らかにキャンプ生活を
楽しんでいる様子が見てとれ
開催して良かったと心から思いました

ソングコンテストなどで
積極的に楽しむ姿勢が見られ
ボーイスカウトも
捨てたもんじゃないと再認識しました

特に
ユース年代の隊指導者や奉仕者の
活躍が素晴らしく
楽しんでやってくれているから
スカウトも楽しく積極的に
キャンプができるのだと思います
良い循環をこの野営で感じました
素晴らしい大会でした

指導者のみなさま
陰で支えてくださった
本部スタッフのみなさま
ご支援いただいたことに
感謝いたします

#スカウト #ボーイスカウト #スカウト兵庫 #ボランティア #キャンプ   #HHAC2024 #兵キャン #兵庫 #宍粟 #野外活動 #合同野営大会


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?